しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

お家の事情

2014年03月07日 | Weblog
4つの自主防災組織が新潟柳都中学校区内の地域防災力を強化を図りたいとする目的をもった会合があった。

2つの中学が統合して「新潟柳都中学校」として4月にスタートする。4つの小学校が「新潟市立日和山小学校」として来春スタートする予定である。

自主防災組織とは本来小学校区の地域住民が近接する避難場所で防災訓練をする組織である。学校が統合するから組織も統合すべきとする安易な発想は地域住民の希望とは言えない。
「少子高齢化」の言葉の意味が誤解されている。「少子」の影響で学校は統合されるが、「高齢化」は逆に地域で高齢者が増加すると言うことだ。

ニーズから言えば増大する高齢者の要望はより近接した地に防災拠点、より近接した地に避難所を開設してほしい。という要望が強いのだ。
昨日の会議の主催者は「まず地域の避難所に行き、次いで閉校した二葉中学のグランド、次いで柳都中学に集まって避難所開設の訓練、講演を聞いてほしい」とする計画を発表した。

4つのコミ協が同じ日に避難訓練をする。しれぞれの避難所経由で統合中学校に集合し、訓練・講演を聞くという企画だ。
とんでもない。高齢者は300メートルでも遠いと言う。小学校区のグランドでさえ遠いと言って年々参加者が減っている。

1自治会あたり30人の参加者がなければビタ1文補助金は出ないという行政の厳しい基準は変わっていないのである。
遠隔地を連れまわす企画には高齢者は誰も参加しなくなる。中学生を誘導員にし、地域の要支援者対応の訓練をすると言ってもより近接した地で実施が望ましいのだ。

企画に参加するコミ協の数が増えれば主催コミ協に補助金が入る仕組みが旨みらしい。
主催コミ協以外に参加するコミ協は費用分担こそあってもメリットは少ない。高齢者からは苦情が出て、地元中学生は動員し、講演する講師の費用もコミ協地域に居住する中学生の数で負担してもらう。と言って来た。あきれて空いた口が塞がらなかった。

当、コミ協は秋季に地域の小学校の体育館で防災訓練をしている。高齢者、地域住民を対象に、避難訓練だけでなく、防災訓練を主にAED、防煙テント、バケツリレー等充分に時間を取った訓練を行っている。遠隔地に設定した訓練に更に参加できる体制にない。
先進活動に熱心なコミ協の意図はわかるが、自主性を第一とする当コミ協はこの企画に乗れない。役員を当日数名見学に参加させることで了承してほしい。と発言した。

地域コミ協の合意を得ていないのに、「4つの自主防災組織が云々」とある目的に当コミ協は外してほしい。と言った。
組織の規模、専門部の活動、資金、拠点、大きく異なる地域コミ協である。同じような呼びかけでも負担感は大きく異なるのだ。
「お家の事情」わかりました。とあるコミ協会長が助け舟を出してくれた。

一方的に出来る体制のあるコミ協組織、自主防災組織の活動に同じような動員要請には無理がある。ということ。少し主張を聞いていただけたようだ。主張すべきことは主張する。地域住民の幸せはそこにある。

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