しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

同時通訳

2014年03月04日 | Weblog
昨日の通訳業務に就いている人の40年の足跡をドキュメンタリーした番組は興味深かった。 NHKの番組だった。
東京オリンピックの頃に仕事に就き現在まで40年に及ぶ経歴。
現在は米国大統領との会談にも通訳を務めるトップ通訳者の日常だ。
通訳は格闘技です。と言う。みているとその通りだ。15分、20分交代で3~4人交代でセミナーはこなす。
対談は一人で数時間に及ぶ。終わるとへろへろとなる。と称する極度に緊張と集中を必要とする業務だ。
事前準備の勉強も欠かさない。準備不足で「もう頼まない」と言われた経験が脳裏に残る。
以来膨大な準備資料の山を築いて来た。

すべてを犠牲にして日本の国益を左右する会議の通訳者として貢献してきた。
世界一とも評され、歴代首相、東京都知事から絶大な信頼を集め、重要会議に同行している。
夫と2人の子どもと別れる犠牲もあった。
英語が話せる程度では仕事にならない。通訳ガイド資格の合格率は15%程度だ。英検1級程度のレベルの受験者中の合格率だ。
毎年1000人程度資格者が生まれるが、同時通訳として外国の賓客との会談に同席できる通訳はほんのひとにぎり。
番組を見ていてこの仕事に奥の深さを感じてしまった。
経験が何よりも必要な様だ。親戚の姪が通訳として仕事をしていたが、なかなか思うようでなかったようだ。
米国で生活し、日本の有名大学の卒業生であるが、その程度でこの仕事は務まらないということのようだ。
何事も専門性の高い仕事は奥が深い。これで良いと思ったらそこで思考は停止する。
自身の日常にも少しく反省と励みの糧となった良い番組でした。

ブログランキング

人気ブログランキングへ