しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

顔が見えない

2014年03月29日 | Weblog
地域で顔の見えない人が増えて来ている。
ゴミ出しも民政委員、近所の知人に頼んでいる。食事は業者の宅配、買い出しも同様だ。

週数回のデイサービスでの送迎時に顔を見る場合もある。家人がすべて世話をしていて全く外に顔を出さない人もある。
先般、葬儀があり、通夜式に参列した。ようやく普段、顔の見なかった人の顔を確認できた。亡くなった方はその人の姉であった。

その方も施設に入り長かった。遺影はかなり若く見える。美人だ。結婚しないで生涯を送った。妹の家に身を寄せていた。
長期間、年1回の敬老会の敬老祝い金、祝い菓子の対象者だった。

喪主の言葉に死因の話はなかった。姉妹仲の良かったこと、楽しそうな旅行先の写真の話などがあった。90歳にあと少しだった。
少数の親族、少数の町内会の隣人に葬られてこの世を終えた。6人兄弟だった。遺族の方とお話をした。あと2人となった。とポツリ。

高齢者の一人暮らしが増えている。多くは親族に支えられている。頼りになるのは?のアンケートに多くは家族、親族、であり、
民政委員、町内会長の名はない。向う三軒両隣の時代に生きた人でさえこの実態だ。

町内旗を供え、哀悼の意を示した。遺影に深く一礼してこの地域で生きてこられた住民とお別れした。

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