東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

世田谷そだち

2011年08月05日 | トンボ
カミキリムシを撮影後、再びクズの群落へと潜入し目的のトンボを探す。
日陰にはハグロトンボの姿が多数見られ撮影しようと近寄るが全て敏感な個体だった為、105mmのレンズでは撮影したい距離内に仕留められず諦めて再び目的のトンボ探しを始めた。やっぱりいないか?と諦めかけた瞬間、目の前にパッ!と現れホバリングを見せその場に静止。

ミヤマアカネ 雌

D300s+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF
絶対いると信じて探した甲斐があった。昨年からもしかすると世田谷区内の多摩川河川敷で見られるのではないかと思い、機会があればと探したら嬉しくもいてくれた。この1頭だけかと思ったが少し離れた場所にも同じく未熟の雌が見られた。
環境から見てもミヤマアカネの産卵場に適した流れの緩やかな砂利底の浅瀬や本流筋から分岐した細流やワンドもある。そして、今回発見した場所のように未熟個体が過ごせる草地もあり生息環境の条件は揃っているのでこの辺りで発生している個体とみてほぼ間違いないだろう。

ここは世田谷区といっても大田区に近いエリアなのでもう少し上流域の二子玉川から喜多見あたりを探索すれば多数見られる場所がありそうだ。雄が真っ赤に染まった頃、機会があれば再び世田谷区内に生息するミヤマアカネを狙ってみようと思う。

撮影日:8月1日

撮影地:東京都世田谷区多摩川河川敷


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