東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

ボラの大群

2022年02月11日 | 
いつも通勤時に通りかかる大田区の住宅地を流れる内川。
川と言っても上流からの水流は殆ど無く、潮位変動で水位に変化がある運河のような川。

この日は午後から娘を病院に連れて行く予定があり、午前中で会社を早退。その帰り際に、
ふと、川を覗いたところ10cmほどのボラの大群が見えたのでカメラを持って撮影に向かった。

ボラは出世魚。大きさで呼び名が変わり、この位のサイズは関東でイナッコと呼ぶ。

十数年前に品川区の立会川にボラの大群が入り、テレビ局の取材が来るほど話題になったこともある。

ボラは東京湾の全域に生息。同じ大きさ同士が群れで回遊し、特に冬場は水温の上昇が早い、水深の浅いエリアに群れを形成する習性を持つので、群泳は運河や河川でよく見られる光景。また、イナッコを捕食するスズキなどの大型魚に追い詰められて、入江や漁港などに大群が入り込む事もある。

カワウに捕食されている様子。

中学生の頃ボラ釣りにハマっていた事があり冬場はゴカイなどの釣りエサを食べないので、ギャング釣りと言われていたイカリ型のギャング針をボラの群れに投げ込んで引っ掛けて釣っていた。
今、思うと残酷な釣り方だったと思う。釣ったボラを焼いて食べた事があるけど、
臭すぎて食べられたもんじゃなかった。東京湾奥に棲むボラはめちゃくちゃ臭いイメージが強い。

浄化施設が設置された場所にも群れが集まっていた。

水流がないので酸欠や水質悪化を防ぐ事ができる。
この川に生息する生き物たちの事を考えてくれているところが嬉しい。

学校帰りの小学生たちにも注目されていた。

いつまでもこの光景を忘れずにいて欲しい...

全てNikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED+Kenko ZX C-PLフィルター

撮影日:2月2日、6日

梅雨晴れ

2021年06月29日 | 
この日は次女のリクエストに応えて川で魚取り。のはずが、最初の獲物は何故かカナヘビ。

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED

網でガサガサしている間、自分はトンボの姿を探して見ると、アオハダトンが少数見られたのみ。
晴れていたのでオナガサナエやコオニヤンマに期待していたけれど残念ながら見られず。

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED

トンボを探している最中、次女の叫び声が聞こえたので向かうと、転んでウェーダーの中まで浸水し、びちょびちょとの事。案の定、子供はやるよね。

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
枯木に濡れた洋服を通して日干し乾燥。まるで無人島生活を送っている様子にも見えなくもないかな。

魚取りの成果はハゼの仲間がたくさん

Nikon D810+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
川辺の林で微かにニイニイゼミの音が聞こえていた。まもなく本格的な夏がやってくる。
そしたらまた川に来てみようか。

撮影日:6月26日