東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

越冬中のキタキチョウ

2025年01月15日 | チョウ
12月に太陽の光芒を背景に入れて撮影をした越冬中のキタキチョウ。その後の越冬状況をと探していたが見つからず、半分諦めていたが、冬はとことん探せでしょ!そう自分に言い聞かせ再び捜索する事により、みっけ!冬の昆虫調査隊にご参加いただいた皆様にもご紹介でき何より。

越冬中のキタキチョウ

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
以前よりも奥に入り込みアズマネザサの葉の間から何となく見えたので発見できた。曇り空だから明暗差が抑えられ、越冬らしい雰囲気で撮れた渾身の一枚。こちらも越冬トンボと同じく、叶うのなら積雪の日に撮りたい。

撮影日:1月12日

またホソミイト

2025年01月14日 | トンボ
朝から曇天寒空で風も穏やかな日曜日だったので、曇り空だと日中でもフユシャクが見られるコンディションだと思い、沿岸部のポイントをチェック。しかし、フユシャクどころか冬の定番ポイントの擬木柵にも皆無でガッカリ...冬の土定番で一番擬態を見破るのが簡単なクワエダシャクの越冬幼虫を沿岸部でも探し続けてはいるが、分布外なのか?全く見ない。そうこうしている間に午後になってしまっので、新たな越冬トンボの捜索を楽しんだ。すると...

ホソミイトトンボ 雄

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
ツル植物にべったり静止で擬態感がいいね。

ホソミイトトンボ 雄

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
こちらはアズマネザサの茎にみっけ!少し陽射しが出て来た時に撮影。広角レンズでイトトンボを撮影する場合、いつもはf3.5かf4。でも今回はf5.6で撮ってみたが背景がうるさい気がする。ニ頭とも地面付近だったので積雪が待ち遠しいけれど、明日は暖かいから動くはず。そしたらまた探そう。

撮影日:1月12日

冬の昆虫調査隊

2025年01月13日 | イベント
この土曜日は冬の昆虫調査隊の講師役。

Nikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
園内で越冬している昆虫の紹介や探し方を説明。また、公園から生体持ち込みの許可をいただき、
ギンヤンマのヤゴ、ミヤマクワガタの幼虫、身近な危険生物としてタカサゴキララマダニを紹介。

ホソミイトトンボ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
皆さまとフィールドを回っている最中、新たな発見したのでイベント終了後に撮影。
ご参加いただいたご家族の皆様、ありがとうございました。
次回は5月、春の昆虫調査隊、6月、田んぼの生き物調べを予定しております。

撮影日:1月11日

とことんホソミイト

2025年01月09日 | トンボ
4日と5日は沿岸部のフィールドで越冬中のホソミイトトンボをとことん捜索。すると...

ホソミイトトンボ 雄(越冬型未成熟)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
アイツ、俺たちの事をまた探しに来てるぜ!そう言っているかの様に、此方が発見する前に此方の姿に気づいていて、見つけた時には静止している植物の影に身を隠す行動をとっている事が多い。

ホソミイトトンボ 雌(越冬型未成熟)

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
午前午後とも陽が当たらない林縁で越冬中。日影で越冬中の個体は気温が10℃前後では移動しない。

ホソミイトトンボ 雄(越冬型未成熟)

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
ホソミイトトンボの越冬スタイルはホソミオツネントンボとは違いツル植物や枝に体を沿わせている。

ホソミイトトンボ 雄(越冬型未成熟)

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
越冬場所の日照条件は問わず、日影の場所から陽当たりが良い場所のどちらでも。
越冬位置はホソミオツネントンボと同様で地面付近から目線よりも上にまで至る。

ホソミイトトンボ 2雄(越冬型未成熟)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
ホソミオツネントンボのような擬態感には欠けるけれど、ツル植物と枝というカテゴリー以外に決まりが無いのでなかなか見つける事が難しい。

この日はホソミオツネントンボも発見できたので、越冬スタイルの比較画像を掲載。

ホソミオツネントンボ 雄(未成熟)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
ホソミオツネントンボは植物に沿わないので見分ける事ができる。

ホソミイトトンボ 雄(越冬型未成熟)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
今回、沿岸部のフィールド二箇所での捜索結果はトータル6オス1メス。
冬にトンボ!いるの?と思ってしまうけれど、いるいる。積雪が待ち遠しい...


撮影日1月5日

擬態を見破る!

2025年01月08日 | トンボ
上京中のK君とオツネントンボとホソミオツネントンボを探しに多摩の生息地へGO〜先ずはオツネントンボを捜索。12月上旬に観察した周辺を丹念に捜索したが...ん〜発見には至らず。寒冷地の越冬例のように何処かに潜り込んでいるのか?東京は温暖なので潜り込むまでには至らない気がするけれど、真相解明にはまだ時間が必要。オツネントンボは次回にしてホソミオツネントンボ探しにチェンジ。
この日の東京は久しぶりの曇り空で現地は時々小雨。放射冷却現象は無く、それでも気温は低く低コントラストなので、ホソミオツネントンボを探すにはグッドコンディション。

早速、K君が撮影している最中にある越冬環境の風景。

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED

ホソミオツネントンボに魅了され止まないのはトンボと言う概念を遥かに超えた越冬スタイルにある。

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

上下左右自在な体勢になり完全に植物の一部に成り切ろうとする越冬スタイルはトンボの芸術作品。
越冬三種の中でも随一を誇る素晴らしさだ。そしてこの擬態を見破るのがまた最高に楽しい。

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

越冬場所は産卵、発生水域に隣接した林。植物が密生して薄暗い場所よりも、樹間が広く確保され陽当たりが良い林内と、それに隣接するブッシュをより好んでいるようだ。

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED

越冬位置は地面付近から目線よりも上までに至る。

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
低木の枝先、ツル植物、枯れたオオブタクサ等、柔らかく風で揺れる様な植物を選択しているのは、
捕食者である天敵の野鳥が止まりずらい場所をあえて選択している様にも感じられる。

手前と奥にもオス


Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

この日に発見できたのは撮影をパスした個体も含めてトータルで3オス13メス。

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
何故かオスの割合が低いけれど幸先の良い成果。またオツネントンボも含め極寒の週末に探したい。

ホソミオツネントンボの生態を更に知りたい方は下の記事をご参考にして下さい。
ホソミオツネントンボ(越冬の魅力に迫る)
ホソミオツネントンボ(越冬明けから秋までの魅力に迫る)

撮影日:1月3日