東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

アキアカネと高層ビル

2024年10月01日 | トンボ
ここは一定期間閉鎖されていたのに、いつの間にか入口に高層ビルが建設されていた。
ビルのエントランスを抜けるとこの風景。

園内もリニューアル(現在も一部リニューアル中)され、ビオトープ設置と聞いていたのでアキアカネのシーズンなら楽しめそうだと思い訪れた。ビオトープは大した事ないだろうと思っていたが、チェックすると足場はウッドデッキでしっかりと作られ、間近で水辺を観察でき水深が浅く安全性も高い。

植生はガマとフトイの繁茂が見られ水質も良好。池の周囲にはチガヤが生育しホシササキリの姿あり。
この環境なら通りすがりでクロスジギンヤンマ、ギンヤンマ、マルタンヤンマも産卵に入るはず。

ノシメトンボ 雄(枯れたガマの葉のところ)

ただ、見た目が良くても水中には外来種のカダヤシとアメリカザリガニの姿が見られていた。
まだまだ外来種に対する認識が低い証だと思う。非常に残念でならない。

ナツアカネ 雌(単独産卵)

ウスバキトンボの集団飛翔に紛れてホバリングしているトンボがいると娘が発見!近寄って確認するとナツアカネが芝地に産卵していた。かなり敏感なメスでこれ以上近寄れず、やがて消えた。区部でナツアカネの産卵は初記録。でも残念ながら誤産卵…ここ芝生やめて田んぼにしちゃおうよ。水は水再生センターにたっぷりあるから大丈夫でしょう。と勝手に決める人… その水再生センターの横にある事が水生生物、トンボを呼び寄せる絶大な効果だと感じている。

アキアカネ

まだ飛来数が少ないけ様子だったけれど10月は本格的な渡りのシーズンになるので、
こうした都会の風景を背景に、遠近法を用いた撮影が叶うチャンス!楽しもう。

クロマダラソテツシジミ

以前ここに来たのはこのチョウが撮影目的だった。ソテツを食害する南方種のシジミチョウ。
今シーズンは各ポイントで多く発生しているようなので、低温期型のチェックも楽しみたい。

全てNikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED

撮影日:9月26日