東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

田んぼの生きもの調べ

2024年06月10日 | イベント
この土曜日は田んぼの生きもの調べの講師役。
朝から晴れて観察日和の中、皆さんで田んぼを見つめながら生き物を見つけて網ですくう作戦。

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED

眼が慣れてくると様々な生きものが見えてくる。

iPhone by.Suganuman

休憩を取りつつ田んぼに飽きたら虫採り。

ツチイナゴ ♀

iPhone by.Suganuman
成虫で越冬していた個体が6月でも見られる。
そろそろ若齢幼虫も発生している時期なので、成虫と若齢を並べて撮影すると面白い。


アキアカネ ♂(羽化)

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
アキアカネの羽化は夜間に行われ、明け方には飛び立っているか、また、飛び立つ寸前の段階まで経過している個体が多く、昼間の青空を背景にこの段階の観察が叶う事は滅多にない貴重な場面。

アキアカネ ♂(羽化の経過)

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
アキアカネとシオカラトンボの羽化を皆さんにご案内できた事が何より。


iPhone by.Suganuman
今回、田んぼで観察出来た生きものは、アキアカネ、ハイイロゲンゴロウ、小型ゲンゴロウ(成虫、幼虫)、マツモムシ、アメンボの仲間、ハゼの仲間、マドジョウ、マルタニシ、サカマキガイの仲間。
特定出来なかった種類は日を改めて調べる予定。ご参加いただいたご家族の皆様、スタッフの皆さまお疲れ様でした。ありがとうございました。今回、観察できた種類の生態について、多少の説明が欲しいとの、ご意見をいただきましたので、次回から生態等のご質問の時間を設けます。次回は熱中症を避けて9月に夏の昆虫調査隊を予定。行事カレンダーをご参考に、ご参加いただければ幸いです。

撮影日:6月8日

自然生態園ツアーガイド

2024年05月22日 | イベント
この日曜日は野鳥公園フェスティバルのイベントにて自然生態園のツアーガイドを楽しんだ。

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
暑かった前日とは変わって過ごしやすい曇天の条件。それなら飛翔性以外の昆虫の出は良いはず。
すると...

ヤブキリの幼虫

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
腹部先端に針の様な突起が見られているのはメスのみが持つ産卵管。

ナナフシの幼虫(ナナフシモドキ)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
夏の昆虫だけれど暑いのが嫌いで涼しい日影を好み、曇天には葉表に出ている事が良くある。
この時期はソメイヨシノの胴吹きやエノキの実生で良く見つかる。いずれも林縁の日影で。

クズクビボソハムシ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
呼びにくい名前だけれど分布拡大中の外来種。クズの葉を穴だらけにしてしまう厄介者。
クズ自体も放置すると瞬く間に樹木を覆ってしまう厄介者だけど...

カレハガの幼虫

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
パッと見、ガマの穂かと思ったけれど、まだ穂が出る時期ではないしガマでは無くヨシ。いったい君は何者?帰って検索するとカレハガの幼虫である事が判明。体長は8cmほど。ヨシに着いていたけれどヨシカレハではなかった。10年ほど前に成虫を記録した事があるが近年は絶滅に瀕しているようだ。

ミズイロオナガシジミ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
まだ先発のアカシジミを見ていない内に早くも登場。比較的アカシジミも本種も晴天より暖かい曇天の午前中に出会える確率が高い。 姿が見られたのは朝一のみで皆さんに紹介できなかった。

オオミズアオ

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
この日一番の見どころ昆虫。アカメガシワの葉裏にひっそり。ミントグリーンが素晴らしく美しい初夏の妖精がグッドタイミングで出てくれて、皆さんに紹介する事ができた。この様な場所で見かける個体の翅に傷ひとつないオオミズアオは、林床に蛹で越冬していた個体が羽化して樹木に登り、翅を伸ばして成虫になった時の状態で、夜になるとこの場を離れて活動する。ただ、昼間でも刺激を加えると飛んで行ってしまうのでそっとしておこう。カレハガの幼虫は予想外だったけれど、ツアーガイドとしての任務は生態と生息環境を分かり易く説明することを心掛けている。

モンシロチョウ(交尾)

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
たくさんのモンシロチョウが飛び交う大根畑で子供達が収穫体験を楽しむ場面。
フェスにご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。スタッフの皆さま、お疲れ様でした。

撮影日:5月19日

春の昆虫調査隊

2024年05月15日 | イベント
今年から東京港野鳥公園のイベントとして、小学生ご家族を対象に昆虫調査隊を企画。

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
虫捕り基礎知識として野鳥公園以外での使用も含めた捕虫網、虫カゴ各種の紹介。トンボ、チョウ、バッタ等、生態に合った捕り方、持ち方の説明。そして、実際に生態園内で昆虫を捕まえていただき種類を記録するといった内容。

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
今回のイベントで観察できた昆虫は21種類。

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
イベントの最中、飛翔するギンヤンマを捕りたくて泣いていた子も...その気持ち十分に分かる分かる。ご参加いただいた皆さまからは嬉しくも高評価をいただきました。楽しんでくださりありがとうございました。次回の目標は30種類!オスメスの見分け方と環境(棲家)も詳しく説明します。

午後から田んぼのヤゴ調査を予定していたので、その前にもう少しだけ観察種を増やしたいと思い、
単独で虫探し。すると...

アオヤンマ ♂

Nikon D810+Ai AF-S Nikkor ED 300mm F4D
皆んなでわいわい虫捕りを楽しんいる時には出てくれない流石のアオヤンマ。この美しい複眼には大人でも魅了されて止まない。ギンヤンマは知っているけどアオヤンマって?と言う子供はギンヤンマよりも憧れのヤンマになるハズ。※園内の生きものは保全のため持ち帰り出来ません。

キイロトラカミキリのペア

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
イベントの最中にも伐採木のチェックをしたけれど...午後からの活動だろうか?また確かめたい。
そして、田んぼのヤゴ調査。成長過程と減水傾向で前回よりアキアカネのヤゴが減った様子。

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED

アキアカネ(中齢と終齢幼虫)

Nikon D300S+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
6月予定の田んぼの生き物調べの資料として、今回は特別に持ち出し許可をいただいて自宅で撮影。
次の日曜日は野鳥公園フェスティバルでツアーガイドの予定。田んぼの生き物調べのご案内は申し込み日前日までに野鳥公園HP6月の行事内容についての内覧に詳細を掲載いたしますので、ご参加ご希望の方はよろしくお願いいたします。

撮影日:5月11日

里地里山フェスティバル

2023年11月20日 | イベント
フェスティバルでは自主的に生態園のガイドを楽しんだ。
アカボシゴマダラの幼虫とゴマダラチョウの幼虫の違いや、バッタ、カマキリ、
アキアカネの生態について説明。ガイドをしながらも目線は新たな虫探し。

フタツメオオシロヒメシャク

前日の強風から一転して小春日和になり、気温も上昇したのに何故か昆虫の活動は少なめ。
前日には素晴らしいホバリングを見せてくれたアキアカネの数も減少。アキアカネは長居しない。

ムラサキシジミ

両種とも暗所での撮影によりブレ量産にてピントはイマイチ。そろそろムラサキシジミは越冬場所を選ぶ時期。天気に左右されず日によって昆虫の活動にムラがあると実感。フェスティバルは大盛況。

全てNikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

撮影日:11月19日

虫の会 秋編

2023年11月01日 | イベント
スポーツの日に開催予定だったけれど、雨により二週間後に延期した秋の虫の会。

Nikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

オオカマキリ ♀

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
今まで怖くてカマキリに触れなかった子が恐る恐る自ら挑戦して手に乗せる事に成功!

ツチイナゴ ♂

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
このまま成虫で越冬するタイプ。果たして冬場に発見出来るか?

おやつタイム

Nikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

ナミアゲハの幼虫

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

ホソミイトトンボ ♀

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED


アカスジキンカメムシの幼虫

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

脱穀作業

Nikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
脱穀作業の日と重なりグリーンボランティアの皆様のご好意で脱穀体験をさせていただきました。

朝は曇りがちで気温も今ひとつ上がらず、昆虫の観察にはあまり良くない条件でしたが、
ご参加いただいたご家族の皆様、楽しんでいただけたようで何より、ありがとうございました。

Nikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
次回は「虫の眼を鍛えよう!」冬編を予定。

撮影日:10月22日