東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

3月下旬のオンブバッタ

2024年04月04日 | バッタ
オツネントンボの交尾態を観察した後、ウェーダーを脱いで車に飛び乗り一気に沿岸部へワープ。
気になっていたバッタを探した。すると...

ヤブキリ(幼虫)

例年通り3月下旬から発生。

オンブバッタ(幼虫)


通常なら幼虫の発生は6月中旬頃から。しかし、ここは通常ではなく12月から幼虫の発生が継続中。何が原因かは解らないけれど、今まで当たり前だったはずの時期に変化が起きているのかも知れない。今それを自分の眼で確かめている最中。目的としていた成虫は残念ながら発見できず。この先、草刈りがされない事を願い、引き続き観察に訪れたい。

全てNikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

師走のオンブバッタ
2月のオンブバッタ

撮影日:3月31日

聞こえない

2024年02月15日 | バッタ
クビキリギス ♀

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
季節外れのオンブバッタを探しているとクビキリギスが飛び出した。成虫で越冬するバッタの仲間。
3月下旬頃から繁殖期を迎え、暖かい日の日没後からおよそ2時間程、草むらの中でオスのみ翅を擦り合わせてジーっと一定の音を出してメスを誘う。しかし、自分は40代からクビキリギスの音(周波数帯)が聞こえなくなった。私生活には支障がないので問題はないけれど、鳴いている姿を探せないのにはガッカリだ。

撮影日:2月11日

2月のオンブバッタ

2024年02月05日 | バッタ
オンブバッタの幼虫

オンブバッタの幼虫(褐色型)

気温が上昇したタイミングで草はらをチェック。すると...ピョン!案の定。
今回の積雪でやられていると思うけれど、また晴れて気温が上がれば発生しているはず。
その繰り返しでうまく生き延びた個体がいれば3月に成虫が見られるかもしれない。

全てNikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

撮影日:2月3日(節分)

元旦のオンブバッタ

2024年01月03日 | バッタ
枯れたカナムグラの群落に入ってみると足元から小さいのがピョンと飛び出した!

オンブバッタ ♂(成虫)

宇宙から見た地球を彷彿させるような複眼が非常に美しい個体。
バッタのオスメスの見分け方は見た目で分かるくらいメスよりもオスの方が小さく体型も細い。

オンブバッタ(褐色型幼虫)

ウラナミシジミに続いて年越しのオンブバッタを発見。オンブは卵越冬なんだけれど発生している。
時期外れのオンブバッタの発生場所としてここで3ヶ所目。引き続きオンブチェックに訪れたい。

ナナホシテントウとミナミアオカメムシの5齢幼虫

両種はこのままの姿で越冬するタイプ。暖かい陽射しに誘われて日光浴の最中。

全てNikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

撮影日:1月1日 元旦

薄紫のバッタ

2023年12月26日 | バッタ
越冬中のキタキチョウやキタテハの発見に期待して、
ススキの株元付近に目を向けると環境色とは違った薄紫が見えた。それは...

ショウリョウバッタモドキ ♀

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
一般的に知られるショウリョウバッタとオンブバッタの間にイメージされ、両種に似るがより局所性。
河川敷の刈られていないチガヤの群落に多く見られ、管理された公園では珍しい。成熟成虫には薄紫の背面を持つ個体が発生し、この時期のチガヤの葉先をイメージさせられ、それに擬態している様子が非常に素晴らしい。温暖な年には年末まで見られ、年越し個体の発見の可能性にも期待が高鳴っている。成虫越冬ではない為、残りの余生はとにかく日光浴。その日光浴の最中だったので、なるべく警戒させないよう地面に這いつくばりながら忍び寄って撮影した。

撮影日:12月23日