東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

曇り空の草はらで

2024年10月03日 | カマキリ
ウスバカマキリ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
周辺の環境色に似ているところが素晴らしく、目立つ背面を上にせず、このように逆向きで隠れているパターンが多い。

ウスバカマキリ

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
今回、発見できたのは緑色のメスのみ。残念ながら褐色型とオスが見当たらなかった。9月下旬にもなるとオスが見られ無くなる時期なのかも知れない。ここはウスバカマキリ以外に、もう一種探しておきたいバッタが棲む。それは...

セグロイナゴ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
最夏に訪れたクルマバッタの生息地では見られず、クルマバッタよりも更に局所性の危惧種。低茎と高茎植物の境界付近を好み危険が近づくと高茎側にさっと逃げ込み隠れる。大きさはツチイナゴと同等。縦筋が入った大きな複眼と前胸背面に黒褐色の紋を持つのが特徴。猛暑を過ごしてきた事による日焼けなのか美しいオレンジ色が強く出ていた個体だった。ウスバカマキリもセグロイナゴも健在で何より。

環境写真

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
ここは人為的な刈り払いによる植生遷移の抑制を行っている環境ではなく、カワラサイコ、カワラヨモギ、オオフタバムグラ、シバ等の低茎植物が自然な状態で継続的に繫茂して形成されている草地環境。これらの植生に変化が起きてしまうと、両種はたちまち姿を消してしまう可能性があると感じている。例年、必ずチェックして置きたい。

撮影日:9月29日