東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

9月下旬の羽化

2024年10月02日 | トンボ
この日曜日は曇りのち雨予報だったので、天気に関係ないヤゴ調査とウスバカマキリの観察を楽しみに多摩のフィールドへ向かった。先ずはミヤマアカネの発生水路を覗くと、まだ水流があったので水路沿いを歩きながらチェック。すると凄まじい数の未成熟が足元から飛び出した。その様子からまだ羽化が継続していそうな気がしたので丁寧に捜索した。すると...

ミヤマアカネ 雌(羽化後)

これで2ヶ月以上羽化が継続している事になる。いったい発生数は何頭に及ぶのだろうか。
凄まじい数には違いない。撮影中、犬のお散歩や、郵便配達のバイクが横を通る度に一応ご挨拶。。。

オツネントンボ 雌(未成熟)

涼しくなったのをきっかけに発生場所を離れて活動している様子が伺える。オツネントンボが棲むイメージとは異なり、背景が工事現場のガードフェンス(虎柵)と言うギャップがまた面白い。

ミヤマアカネ 雄(未成熟)イヌシデに静止

今回、観察した個体群はまだ8割が未成熟だった。
残念ながら真っ赤に成熟したオスには敏感で近寄れず。
成熟オスは曇り空よりも晴天で気温が高い時間帯の方が近寄れる可能性が高い。
ただ、やっぱりアカトンボは青空バックの方が映える。

用水路の風景

住居が猛暑日の陽射しを遮り、草ボウボウがミヤマアカネの姿を隠す役目となっている。
稲刈りも終了しているのでそろそろ水門が閉じられ水流がストップするはずなので、それを確認しに訪れたつもりだったけれど、まだ止まっていなく羽化の継続も確認できたという訳。いつ止まるのかを知る事がミヤマアカネの生態スケジュールに重要なので、また次の週末に来てみよう。

昨夜、娘が電線にアキアカネがたくさん止まっていたと教えてくれたので、今日、出勤時に電線をチェックして行くと、たくさん止まっていた。いよいよアキアカネが本格的な渡りのシーズンに入った。秋晴れの水辺で活動する姿が早く観たい。

全てNikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED

撮影日:9月29日