東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

蛙合戦のその後

2024年02月23日 | カエル
三連休の初日は朝から冷たい雨が降り続いた東京。

まだアズマヒキガエルの蛙合戦は続いているのかが気になり、雨の中、各池に訪れてみた。

アズマヒキガエルの卵塊

以前はたくさん見られていたとお話しいただいた池に訪れたが、残念ながら卵塊はほんの僅かだった。
水面の反射を除去するためにC-PLフィルターを使用。
ビフォー

アフター

水面に落ちる雨粒の波紋も消えてしまうのでフィルターを回転させて好みに合わせたい。
チューブ状の卵塊の表面にヘドロが吸着しているので粒が目立たない様にカモフラージュされている。各水辺ともアズマヒキガエルの姿は無く卵塊のみ。蛙合戦は早くも終了していた。ただ、各水辺とも卵塊が少ない。成体は多く見られていた気がしたけれどメスが少なくオスが多かったのかも知れない。

噴水池

例年、観察に訪れているヤマアカガエルが棲む噴水池。隅々まで見たけれど、まるで気配なし。
ここのヤマアカガエルはもう絶えてしまったのか?念のため3月上旬に再び訪れたい。

今のところ自分は大丈夫だけれど家族がインフルエンザになってしまった。
再び冬の寒さに逆戻りしたので、ご閲覧くださる皆様もお身体にご留意ください。

全てNikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED+ZX C-PL

撮影日2月23日

早春の水辺で蛙合戦

2024年02月20日 | カエル
そろそろアズマヒキガエルの繁殖期だと思い沿岸部の各池をチェックしてみた。すると...

アズマヒキガエル

そこかしこからクックックとオスの音が聞こえ、グッドタイミングで繁殖活動の真っ只中だった。

濃い褐色の個体は動かないと水中に沈んでいる枯葉と見間違え、それに擬態しているようだ。

これぞ蛙合戦。後脚キックでメスを奪い合う様子。黄色い個体が多く見られた。


夜行性なので繁殖活動も主に夜間に行われるが日中に観察できる事もよくある。
繁殖活動は数日で終わり再び陸上の棲家に戻る。

アズマヒキガエルの卵

産卵は岸寄りの水深が浅い場所を好む。例年より卵塊が少ない気がしたけれどまだ増えるだろうか。
オタマジャクシになったころ再び観察したい。
いつの間にか絶滅危惧種に指定され沿岸部でも殆ど卵塊が見られなくなった池もある。彼等の生活に必要なのは池だけではなく、池に隣接した落ち葉が積もる林も必要不可欠。特に都心の公園は過剰な整備により追い詰められ、それに追い打ちをかけ、近年問題に挙げられている外来種のアライグマ等の餌食されているのも減少傾向の要因として考えられる。ただ、それもこれも自分達人間のせいなんだよな...

全てNikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED+ZX C-PL

撮影日:2月18日、20日

春の水辺で生きもの観察

2023年03月20日 | カエル
この日は水辺の生きも観察を楽しみに、娘と都下のフィールドへ訪れた。
朝は曇り空で少し肌寒い中、先ずは里山の水辺で両生類の様子を観察。


ヤマアカガエルの卵塊


水溜まりに見られる所々の黒い部分がヤマアカガエルのオタマジャクシ


トウキョウサンショウウオの卵嚢

里山の水辺を全体的に見て、え!と感じてしまうほど、例年より水量も卵も少ない様子。

また、例年、地元の方から早春にヤマアカガエルの卵の確認メールを頂いていたけれど、
今シーズンはメールが届かずにいた。その情報に頼らず直接訪れて見た結果....

例年ならヤマアカガエルの幼体が見られる時。でもその姿はなく、既にうねうね系アズマヒキガエルの卵塊あり。今年はヤマアカガエルの繫殖が少ないのかもしれないと感じられた。池の奥に咲く紫花のショカッサイが、春の雰囲気を一層に演出していた。ツマキチョウが飛ぶのも間もなくかもしれない。

全てNikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED+Kenko Tokina ZX C-PL

撮影日:3月12日

アズマヒキガエルの卵塊

2023年02月28日 | カエル

沿岸部のガマ合戦はまだ継続中なのかを確認しに、例年、実績がある池をチェックしてみた。

内陸側の池のみで放卵包摂中のアズマヒキガエルをワンペア確認できたけれど、どの池も既に終盤で卵塊だけが残されている状態。

例年、沿岸部のガマ合戦は2月の2週目から3週目。今回はピークの観察を外してしまった。1ヶ月後、オタマジャクシの大群が楽しみ。また、にょろにょろ、うねうね系つながりで、東京湾奥所に棲むヤマトカワゴカイの生殖群泳バチ抜けも気になる時期だ。

全てNikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED+Kenko Tokina ZX C-PL

撮影日:2月23日

2月の水辺で

2023年02月16日 | カエル
2月は両生類の繁殖活動シーズンなので池チェックも欠かせない。例年よりも気温が低く寒いので沿岸部のアズマヒキガエルの活動は...まだ先...と思いながらも早期に実績がある水辺をチェックしてみた。すると...

アズマヒキガエルの放卵


アズマヒキガエルのペア(C-PLフィルターOFF)


アズマヒキガエルのペア(C-PLフィルターON)

陸上から水中を撮影する場合、水面反射防止の為C-PLフィルターを使用。C-PLフィルターは万越えで高価だけれど、その効果を参考にしてください。例年通り遅延なくアズマヒキガエルの放卵包接、繫殖シーズンの到来。2月は内陸から低山地でもヤマアカガエルやトウキョウサンショウウオの繫殖活動が見られるので、タイミングが合えばそれぞれの観察を楽しみたい。

全てNikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED+Kenko Tokina ZX C-PL

撮影日:2月11日