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東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

カラムシのラミーカミキリ

2025年06月17日 | カミキリムシ
クワガタが棲む山林から麓に降りて車に向かうまでの道端に、イラクサ科のカラムシが生えていたので、この時期の曇り空ならラミーカミキリが楽しめるはず。そう思い姿を探した。すると...

ラミーカミキリ 雄

黒と水色の不気味なタキシード模様が面白く人気を呼ぶ。晴れて陽射しが強いと姿を隠している事が多いので、曇り空の方が観察には好条件。意外と敏感で迂闊に近寄ると飛ばれて逃げられてしまうので、逃げなさそうな性格の個体を選び、ゆっくりそっと撮影に入る作業を楽しませてくれる。

ラミーカミキリ 雄

マイフィールドの沿岸部ではイラクサ科が少ないので記録はなく、イラクサ科が多く生える里山に棲む昆虫のイメージが強い。良く住宅地の花壇に植えられているタチアオイも食草のようだが、チェックしても残念ながら見かけない。

ラミーカミキリ 雌

メスの方が大きくクリーム色が強い。ラミーとは何か検索してみるとイラクサ科の植物の事。だからラミーカミキリと言う訳だ。もう羽化の時間は過ぎているけれど暑いから河川のトンボを見に行こう...

全てNikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

撮影日:6月14日

美しいカミキリムシ

2024年07月31日 | カミキリムシ
クワガタが棲む山林を後にして再び水辺に訪れてみたものの猛暑の影響かトンボの活性はイマイチ。
そんな中、Sさんがカミキリムシを発見された。それは...

アカアシオオアオカミキリ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
初めてみたカミキリムシ。脚が赤く背面は非常に美しいメタリックグリーンの輝きを魅せていた。東京都レッドリストを参考にしてみたところ、食樹はクヌギで樹液にも集まり希少種とされていた。実はこの日2度目の観察で山林でもクワガタと一緒に落ちて来た。
さて、次はどうしよう...真夏の炎天下に活動する昆虫と言えば...ヤマトタマムシだ!ヤマトタマムシはオオムラサキの幼虫と同じエノキの葉を食べるので、以前に多数の飛翔が見られていたエノキに訪れてみたものの少なく断念。ん~それなら産卵に飛来しているメスを探しに材木置き場に訪れて丸太をチェック。すると...

材木置き場

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED

ルリボシカミキリ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
材木の色とは全く違うのでかなり目立つけれど、甲虫目には珍しい水色にブラック模様の体色が美しい目を惹く人気種。観察を楽しんでいる最中、陽射しが途切れヒグラシの音が聞こえ出した!雲行きが怪しくなり日中に鳴くヒグラシは雷雨の合図。雨が降るのを予測して観察ツアーは終了。

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
夜明け前から午後までハードなフィールドスケジュールでしたが楽しんでいただけた様で何よりです。お疲れ様でした。また行きましょう。

撮影日:7月27日

首尾よく

2023年06月06日 | カミキリムシ
雑木林内にある落ち葉溜めの囲に、カミキリムシやタマムシ等に産卵場所を提供する目的で、
事前に確保して置いたクヌギ、コナラの丸太を並べた。すると...

Nikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

ムネアカトラカミキリのペア

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

キイロトラカミキリ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
以前に掲載したエグリトラカミキリを含め、沿岸部では自己記録が無かったカミキリムシの仲間が
集まり始めた。また、ナガタマムシの仲間も確認したが、残念ながら敏感で逃げられてしまった。。
これから夏期のシーズンにはここでヤマトタマムシの産卵が見られる事に期待。うまくいくかな...

撮影日:5月27日

オレンジ色の太股

2023年04月27日 | カミキリムシ
フタイロカミキリモドキ ♂


フタイロカミキリモドキ ♂

知人の方からジョウカイボンの仲間ですか?と添付いただいた画像を確認したところ、ジョウカイボンではなく、モモブトカミキリモドキに似ていた。しかし、太股がオレンジ色だったので別種とみて検索したところ、南方種のフタイロカミキリモドキである事が判明。分布をみると沖縄、九州、四国、近畿、中部、中国地方などの記録が多い。でも、ここ東京。この先の調査課題として観察を楽しみたい。

全てD300S+AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G

撮影日:4月21日

サクラの根元に要注意

2022年08月15日 | カミキリムシ
カシノナガキクイムシによるナラ枯れの被害が都内全域に拡大して深刻な事態に及んでいる最中、それ以前にサクラなどのバラ科を食樹として樹木を枯らしてしまう侵入外来種のカミキリムシが問題になっていたのを耳にしていたところ、今年は近所のサクラに多いですと、あきる野市在住のNさんから連絡をいただいたので、チェックに向かった。すると...

ソメイヨシノに見られたクビアカツヤカミキリのフラス

Nikon D800E+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
どういった条件の樹木が寄生されているのか、桜並木をひと通りチェックすると、主に日当たりの良い木に寄生された目印となる、幼虫から排出された木クズ(フラス)目立っていた。成虫が見当たらなく、Nさんに連絡したところ一緒に廻っていただいた。すると...

クビアカツヤカミキリ

Nikon D800E+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
アレ!さっき見た時には居なかったのにいつの間にか出現。
大きさは40mm前後。触角と後脚が長く体色はホタルに似ている。

クビアカツヤカミキリ

Nikon D800E+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED+LEDライト
東京都では特定外来生物に指定され、被害拡大防止に向けて駆除の対象とされているけれど、果たしてこの先、被害拡大を防ぐ事が出来るのか。自分は昆虫の御方だけれど害虫となると複雑な気持ち。カシナガにせよ如何なる時も自然に任せるしか無いと思う。Nさんご協力ありがとうございました。
東京都環境局のHP

撮影日:7月31日