東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

俺がやらなきゃ誰がやる

2022年11月15日 | 環境保全活動
水辺に棲む生きものの保全活動として、公園管理者に理解を深めながら、毎年、共同で沿岸部の自然公園にある2ヶ所の池の手入れ作業を実施。トンボや水鳥が上空から池である事を認識しやすいように、開放水面をキープする目的で、一部のガマとヨシの刈り作業を行った。

この池は小学生の頃から通い詰めていて誰よりも思い入れが強くある自然池。当時はギンブナ釣りを楽しみながらミズカマキリの記録もあった。90年代にはブラックバス、ブルーギル等の外来魚の姿が見られ、仲間と釣り切る作戦に費やした。その甲斐あり環境改善と経年変化が良い方向に進み、2000年代には発生、飛来種を含めた通年調査の結果、区部の上位に入る約30種類のトンボの記録を達成。

しかし、数年前、水辺環境を全く知らない悪徳トンボ採集者が区議会議員を利用した陰謀により、真夏に全域の刈作業をされてしまった。それが要因と思われる浄化能力に優れていたタヌキモが消滅し、水質悪化と抽水植物の著しい侵食、また、それらにプラスしてアメリカザリガニの急増を招いてしまった結果、毎年、発生記録を更新していた、アオヤンマ、ヨツボシトンボ、チョウトンボ、ベニイトトンボが壊滅の危機に追い込まれてしまったので、何とかしなくてはならないと立ち上がり、只今、回復を目指している最中にあり、徐々にその兆しが見られている。

アキアカネ ♂

昼休みの時間を利用してアキアカネと遊んだ。喜んでくれている様子。生態写真を撮り続けながら昆虫の生息環境にも興味を持ち、そこから得た事を活かして昆虫等の生きものが豊富な未来の自然環境と子供たちの為に繋げていきたい思いが強くある。この先は特にマイフィールドに生息する昆虫のための保全活動にもとことん努めていきたい。加賀さん、田中さんお手伝いくださりありがとうございました。

全てNikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED

撮影日:11月9日