東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

世にも奇妙な昆虫体験

2024年02月08日 | カマキリ
林縁を歩行中、何となく視線を感じたのでその方向を見ると、え、なんじゃこりゃ!!?

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
良く拝見すると、蜘蛛の糸にぶら下がったハラビロカマキリのミーラがこっちを見ていた!
もう、びっくりさせないでくれ...

撮影日:2月4日

秋晴れのウスバカマキリ

2023年10月01日 | カマキリ
この時期はウスバカマキリの記事が閲覧の上位に入る。局所生息の希少種として注目され、検索で閲覧されている方が多いようだ。そんなカマキリファンにお応えして、ウスバカマキリの生息地に訪れた。

生息環境

Nikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
ここはセイタカアワダチソウ等の丈が高い植生ではなく、草刈りもされない自然のままで、草丈が低い植生環境を持つ場所。以前よりもカワラサイコが減りオオフタバムグラとシナダレスズメガヤが増えた気がする。そんな草地がウスバカマキリの棲家。

ウスバカマキリ ♀(緑色型)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
他のカマキリとは違い居場所は足元。地に蔓延るオオフタバムグラに逆さ向きで隠れている場面。
逆さ向きで植物に紛れ込み擬態しているので簡単には見つからないところが探す楽しみ。

ウスバカマキリ ♀(緑色型)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

ウスバカマキリ ♂(褐色型)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
比較的オスは敏感で飛翔して逃げられてしまう事が多いく緑色型のオスはロスト。。。

ウスバカマキリ ♀(褐色型)

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED

ウスバカマキリ ♀(褐色型)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
緑色のカワラヨモギに褐色型は目立つ。

ホシササキリ ♂(褐色型)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
ウスバカマキリの生息環境下で他に多く見られるのは、シバ、チガヤを食草に好むホシササキリ。
以前にセグロイナゴとクルマバッタの記録があるので、今回はそれらも探してみたけれど残念ながら見つからなかった。またにリベンジ。

撮影日:9月24日

年越しハラビロは...

2023年01月05日 | カマキリ
ハラビロカマキリ ♀

枯葉の褐色が強く写し出された、冬らしい雑木林のクヌギで日光浴のシーン。

ハラビロカマキリ ♀

こちらは環境を見たいと思い、立ち寄った公園で発見したハラビロカマキリ。
寒さを耐え凌ぐ年越しのハラビロカマキリを探してみたけれど残念ながら見つかず。
12月30日でハラビロカマキリは見納めになった。

全てNikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED

陽射しが頼り

2022年11月16日 | カマキリ
オオカマキリ ♀

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
緑色と褐色の中間的な色彩をした個体。周辺の環境色にマッチしていて素晴らしい。

ハラビロカマキリ ♀

Nikon D810+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
クサギの葉をお立ち台に利用して日光浴をする姿。

コカマキリ ♀

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
カマキリの産卵は夜間に行われる事が多いけれど、朝晩の寒暖差が大きいこの時期は、
暖かい日中に行われる事が多いので、そのチャンスを狙って見たけれど残念ながら叶わず。

セスジツユムシ ♀(褐色型)

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
カマキリと直翅目の仲間は餌が少なくなる晩秋から何よりも日光浴が欠かせない。
まだ産卵していないカマキリが多く見られたので産卵撮影のチャンスはありそう…

撮影日:11月12日

出口はあちら

2022年10月19日 | カマキリ
チョウセンカマキリ ♀

クワで獲物を待ち伏せしているのか?翅根からはみ出した腹部を見ると、そろそろ産卵が近そうな姿。オオカマキリよりも細身な体型が特徴だけれど、自信が無い場合には捕獲して確認してみよう。

チョウセンカマキリ ♀

鎌の付け根がオレンジ色はチョウセンカマキリの証。オオカマキリと同様に陽当たりが良い草地環境に生息しているものの、本種の方がより局地的。子供の頃からの知見からするとオオカマキリよりも水辺に隣接したイネ科が繁茂する環境を好んでいる。今のところ東京都レッドリストに掲載は無いが、近い将来レッドリストの仲間入りの可能性が高いと睨んでいて、生息地は草刈り制限などの保全が必要。

チョウセンカマキリ ♀

ふと、振り向けば別のチョウセンカマキリがこちらを見ていた。ススキに擬態しながら、ここは我々の生息地だ、勝手に入って貰っては困る。出口はあちらです!!と鎌で案内してくれているようだった。やはりカマキリは面白い。

全てNikon D810+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

撮影日:10月15日