東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

真夏を告げるクマゼミの羽化

2024年07月08日 | セミ
梅雨明け前から熱中症警戒アラートが発令され完全に真夏状態の東京。ニイニイゼミの音は増加中で、夜な夜な人知れず羽化活動が行われている最中。そろそろ大好きなクマゼミの羽化シーズン初期のはずと予想して、金曜日の日没後、娘とクマゼミ公園に訪れてみた。すると...

クマゼミ 雄(羽化)

他に羽化殻は無く羽化初期のグッドタイミング。いつも使わない三脚にカメラをセットしてレリーズケーブルを装着。美しいく仕上げる為にライティングで演出しながら、カメラの設定をミラーアップモード。セミが揺らされない風の止み間にシャッターを切った。

特に翅脈のグラデーションが見どころで素晴らしく、クマゼミの羽化は随一の美しさを誇る。
我々の脳裏にセミの寿命は1週間とインプットされているけれど、羽化後、鳴ける体(成熟)になるまで5日程かかると、鳴く虫の飼育を楽しんでいる後輩が教えてくれた。今月中旬から沿岸部の林では午前中を中心に大音量でシャーシャー攻撃が始まるに違いない。因みに娘はクマゼミよりもニイニイゼミの羽化が見たかったらしい。大丈夫まだ間に合うから...

全てNikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G+SB-700+LEDライト+レリーズ+三脚使用

撮影日:7月5日

ニイニイゼミの擬態

2024年07月01日 | セミ
ニイニイゼミ

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED+LEDライト
先週から音を聞いていたので、早く姿が見たいと思い樹木を丁寧にチェックすると、いたいた!
意識して探しても見逃してしまうほど、この翅も体も樹皮に擬態した姿は感心するほど素晴らしい。
比較的、発生初期に限っては高所で音は聞こえど姿見えず、また、敏感で近寄らせてはくれないと言った事が多いけれど、今回は運良く接写に成功。この先は続いてクマゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、8月にはツクツクボウシが沿岸部の樹林で大合唱を聞かせてくれる事に違いない。セミシーズン到来。
因みにニイニイゼミは外見でオスメスを区別するのは難しい。LEDライトを使用しているのは逃げられるのを覚悟で被写体と背景の明るさのバランスをとるため。今回は逃げられずに済んだ。

撮影日:6月29日

近所でセミとり

2023年08月22日 | セミ
このお盆休みは台風の影響と猛暑を懸念して、娘と近所の公園を巡りセミとりを楽しんだ。

例年ツクツクボウシが多いポイントに行ってみると、突然の土砂降りで雨宿り。

クマゼミ ♀

期待していたツクツクボウシは見られず、クマゼミのメスをゲット。この日はずぶ濡れで終了。

翌日は娘のお友達を誘ってセミとり。


アブラゼミの交尾

例年通りアブラゼミの個体数は多いけれど、セミのメスは一度しか交尾ができないと言う説があるので、アブラゼミだけに限らず各種セミの交尾に出会える確率は少ないのかもしれない。

連日、天気が良く活動を続けているためか、お盆休みの知見では数がだいぶ減った気がする。

長引く猛暑により、まだまだ真夏の感覚だけれど、黄昏ヤンマの観察後の夕暮れからは、セミと入れ替わって、カネタタキやアオマツムシの音が耳に入り、いつの間にか季節が進んでる事に気づかされた。

全てNikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED

撮影日:8月13、14日

クマゼミとり

2023年08月01日 | セミ
夏休みのスペシャル企画として開催した、東京港野鳥公園 自然生態園 ナイトツアーに
ご参加いただきました、ご家族の皆様、ありがとうございました。夏休みの恒例行事として、
例年、開催する予定ですので、またのご参加、お待ちしております。よろしくお願いします。

翌日は朝から娘と、この時期恒例のセミとり。

狙うは先日に羽化の観察をしたクマゼミ。
ただ、子供用の捕虫網では届かない高所でシャーシャー大合唱。音は聞こえるが姿見えず。。。

サクラの枝ぶりでようやくゲット!しかし、網から出す時に残念ながらサヨウナラ...

ご機嫌ナナメになってしまったので、例年必ずクマゼミが低い位置に静止している、
とっておきの撮影用マル秘ポイントにご案内して差し上げた。



次はヒグラシ?それともツクツクボウシを狙いに行こうか...

全てNikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED


撮影日:7月30日

美しい羽化色

2023年07月28日 | セミ
黄昏飛翔の観察を楽しんだ後、クマゼミの羽化ポイントに訪れた。すると...

アブラゼミの幼虫

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED+LEDライト
地面に空いた穴をチェックすると地上に出る前の幼虫を発見。このアブラゼミはパスしてクマゼミの羽化個体を探して植え込みを見て回ると遂に発見。三脚とライティングの準備を済ませて撮影開始。

クマゼミ ♂(羽化)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED+SB-700+LEDライト
ライティングで演出しているけれど、成虫からは想像できない羽化の段階で最も美しい時のカット。
特に翅のグラデーションには魅了されて止まない。

クマゼミ ♂(羽化)

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
今シーズン、ニイニイゼミは6月10日、クマゼミは7月8日に音を聞いたので、例年よりも発生が早く、もう羽化時には間に合わないかと思っていたところ、美しい羽化時の観察に間に合い嬉しい限り。そろそろ最盛期にあるので午前中の大合唱を聴きに訪れたい。

撮影日:7月17日