東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

いよいよ春

2014年03月13日 | アブ
フキノトウ

D700+COSINA Carl Zeiss Distagon T* 2.8/21 ZF.2
積雪時に訪れたクマさんのフキノトウ畑では青空に向けて一斉に開花の時を迎えていた。

昆虫たちの出現具合はどうなのかと、何気無く咲いている菜の花にしばらく釘付けになり吸蜜に飛来する昆虫を待つことに。

するとやってきたのは...

ナミハナアブ

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

いよいよ待ち焦がれていた春の到来といった様子。この雨後の週末は越冬覚めのキタテハやキタキチョウの出現に期待したい。

撮影日:3月8日

撮影地:臨海地区

毛むくじゃらの妖精

2013年03月25日 | アブ
いつも夏の展示でお世話になっている附属 自然教育園へと訪れた。目的は年に一度、春のみに出現する昆虫界のスプリング・エフェメラルでお馴染み、ビロードツリアブとツマキチョウ。許可をいただいて大都会のオアシスへ潜入、ハナダイコン(ムラサキハナナ)の群生する空間へと出た。すると、早速、出迎えてくれたのは尖り口で全身毛むくじゃらの妖精。

ビロードツリアブ

D80+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

この愛嬌あるヘンテコリンな姿は春になると必ず撮影したくなる。しかし、こう見えても寄生アブでヒメハナバチ科の幼虫に寄生するツリアブの仲間。写真はおち葉の積もる地面に静止して日向ぼっこの最中。ビロードツリアブは緑葉には静止せず、体色に合わせて保護色になる枯れ草や枯葉を選び静止するといった素晴らしい擬態習性を持つ。

こちらはハナダイコンの花で吸蜜中。蚊のような長い口吻を上手に使って蜜を吸う。
D80+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED


その他に見られたのはモンシロチョウ、キタキチョウ、キタテハ。目的であったツマキチョウはまだ少し早かったようで残念ながら初見ならず。4月に入ってからがベストシーズンとなりそうだ。

ニリンソウ

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

行き慣れている臨海地区の環境とは全く違った植生で、ニリンソウの他にもムラサキケンマやラショウモンカズラが沢沿いの草地に自生していた。まるで裏高尾あたりに訪れているかのようで、改めて自然教育園の自然の素晴らしいさを実感でき楽しめた。また時期をみて再び訪れたい。

撮影日:3月23日

撮影地:附属 自然教育園

スプリング・エフェメラル 4

2010年04月04日 | アブ
今日は残念ながら朝から厚い雲に覆われた東京。マイフィールドの観察はお休みして家で家族とゆっくり過ごした。
昨日に引き続き高尾~あきる野で撮影してきた昆虫達を紹介していきます。

ミヤマセセリと同時に、こちらもどこからともなく現れたのがビロードツリアブ。初対面なので興奮しながらシャッターを切った。

蚊のような尖った口吻に毛むくじゃらの体は何だか不思議な生物に見える。


その長く尖った口吻は花の奥にある蜜を吸うのにとても適しているストローである。


ミミガタテナンショウが咲いていた。

全てD300s+AF-S VR Micro nikkor ED 105mmF2.8G(IF)


つづく...