東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

丘の上のクマバチ

2024年05月09日 | ハチ
クマバチのホバリング

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
クマバチのホバリングを広角レンズで狙うなら絶対ココと決めていた場所で上手く撮れた一枚。
マクロレンズのワーキングディスタンスなら安易。でも広角レンズの接写だとイヤがるので難しい。
この時期はクマバチの繁殖期でホバリングしているのは全てオス。
オスは毒針を持たないから怖くない。オスのホバリング行動は通りかかるメスを待ち伏せている。

撮影日:5月3日

仲良し

2023年04月28日 | ハチ
ヒゲナガハナバチ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
ナガハグサに大顎と脚で掴まり、仲良く翅を休めていたヒゲナガハナバチを発見。
気温が高ければ吸蜜に訪れている時間だけれど、この日は曇天で肌寒かったので、まだ休止中だった。2頭共オスでメスの触角はオスより短い。ニッポンヒゲナガハナバチとシロスジヒゲナガハナバチの
どちらなのか確認しなくてはいけないと思い、再び戻ってみたけれど、もういなかった。。。

撮影日:4月22日

越冬中のコガタスズメバチ

2022年02月15日 | ハチ

Nikon D810+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED+SB-700+LEDライト
リュウキュウツヤハナムグリの生息範囲を調べていた時、誰かに崩された朽ち木があったので少しめくると、小集団で越冬するコガタスズメバチを発見。スズメバチの仲間は女王蜂候補だけが越冬すると言われているので、これらは全て女王蜂候補と言う事なのだろうか。ただ、この状況を観ると不思議なのが、別々の巣から産まれた女王蜂候補が、何故、この朽ち木に集まっているのかが謎。越冬場所に適した朽ち木が少ない事も要因にありそう。また、そうした状況を踏まえてフェロモンで仲間を呼び寄せる能力を利用したのかも知れない。この様子を観て自分なりにもっとハチの社会を勉強したいと思った。起こしちゃってごめんと言いながら、そっと樹皮を被せて置いた。

撮影日:2月12日

危険生物

2021年09月14日 | ハチ
夏にリュウキュウツヤハナムグリが集まっていたクヌギの樹液場に、今の時期は何が集まっているのか気になったのでチェックしてみると、そこには...

クヌギの樹液場

Nikon D810+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED+SB-700
オオスズメバチの群れが樹液場を独占。コレだと他の昆虫は樹液に近寄れない。自分も近寄るのに躊躇したけれど、今までの知見から生態を何となく理解していた事もあり、危険を承知でそっと近寄り撮影。撮影を終えた後はその場からゆっくりと退散。今回は刺されずに済んだ。向かって来るハチに出会ったら、まずその場に立ち止まりハチが去るまで絶対に動かない事。急いで逃げたりのオーバーアクションは絶対に厳禁。とにかくじっと我慢。ハチが去ってからその場をゆっくり離れる事が鉄則。まあ、近寄らない事に越した事は無い。でも、ハチからしてみれば一番の危険生物は人間だからね。

撮影日:9月5日

合図

2021年04月27日 | ハチ
自分にとって春だけに見られるクマバチのホバリング行動は、昆虫の活動が活発になる合図。

クマバチ

例年4月中旬頃から見られる光景。子供の頃、クマンバチと呼んでいて、キムネクマバチと言う名称を知ったのは最近のこと。心地よい春風がハルジオンを揺らす草はらで、オスはメスとの交尾の機会を作るために、停空飛翔、ホバリングをしながら通りかかるメスを待ち伏せする。

クマバチ


クマバチ

目を惹くのは黄色く目立った胸部。でも、よく見るとドングリまなこに、プリっとした後ろ姿も可愛く好印象。この時期、緑地や公園の園路などでホバリングをする光景が見られるけれど、ホバリングをしているのは毒針を持たないオス。子供達が怖がっている様子を見かけたら、刺さないから大丈夫だよと声をかけてあげるとよい。

全てD810+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

撮影日:4月18日