東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

被害妄想 2

2024年06月05日 | その他
ザリガニ釣りを楽しんでいたご家族の方にケースの中を見させてもらうと...
え!マジですか...ここ数年、小型しか見ていなかったけれど大型が多数。

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
いつもトンボ目線なので、こうしてご家族の方にリアルな水辺環境を教えて頂く事も少なくない。
ご家族の方の話では以前から来ているけれど、今まで大型が釣れた事はなかったとか...そのはず。

アメリカザリガニ ♂

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
池の中に真っ赤で巨大なハサミが見えたので手づかみで捕獲。久しぶりに挟まれてモロに痛かった。
水辺で遊ぶ子供達には大歓迎。でも、在来の水生生物には厄介者。ここまで大型になると捕食者の野鳥も無理でしょう。モンスター級のライギョかアライグマが頼りになる。ただそれらも外来生物。急にこんな大型が多数いるのが怪しく、また、体色が鮮やかなところを観ると放流個体の可能性も。それとも以前から棲んでいる個体が、何らかのきっかけで勢力を強める年があるのか?アメリカザリガニが消失する事は無いけれど増殖しないバランスが大事。次回からイカ持って大型だけ釣り切ろう。

撮影日:6月2日

くらべてわかる!こんちゅう図鑑

2024年05月30日 | その他

/////『つかまえ方とかい方』『からだのつくり』『おとなになるまで』『食べ物とすみか』の全4巻、童心社から発売中です。子供達に大人気の昆虫について見やすく分かりやすく説明されています。今回、写真を掲載していただきました。小学生低学年のお子様で昆虫が大好きな方に見ていけただけたら嬉しいです。くらべてわかる!こんちゅう図鑑

身近な危険生物 マダニ

2024年05月16日 | その他
タカサゴキララマダニ

Nikon D300S+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
K君のウェーダーに着いていたマダニを捕獲。種類を検索した結果、タカサゴキララマダニに似ていたのでそれとした。体長は6mm。神奈川県産。良い機会だと思い許可を得て春の昆虫調査隊の参加者の方にも実際に生体を見ていただいた。身近に生息する危険生物として報道にも取り上げられているのはご存知だと思う。媒介感染症の中でもSFTSウイルスでの致死率は10〜30% 高齢者ほど高くなり馬鹿にできない。自分はマダニが生息する場所には頻繁で、ヤブ漕ぎや草むらにのしかかりながら撮影しているけれど今まで刺された経験が無い。だからといって油断禁物。特にこれからの季節は活動最盛期。河川敷、自然公園、まさか近所の公園には居ないだろう?そう思われがちだが経路は野鳥やノネズミ等、全ての野生動物が対象となるので自然観察時は万全な服装を心掛けたい。特に迂闊なのが裾と靴の間。自分の場合は長靴の上に裾を被せて侵入を防止。このキララをピンセットで挟んだ時の感触は固く亀の甲羅のイメージ。ファインダーを通して拡大した姿を見ると古代生物のようで非常にカッコイイ。

366日の美しい昆虫

2022年08月03日 | その他

3月下旬に編集部の方からお話しをいただき、ようやく完成いたしました。世界の昆虫を1日1種 紹介していくビジュアル図鑑です。なぜ365日ではなく366日なのか?それは365日では足りないくらい、昆虫が大好きと言う意味で366日になったとか...

今回、自分がフィールドで撮影してきた生態写真を掲載していただきました。「監修」むさしの自然史研究会のリーダー、ケンさんこと須田研司さん「イラスト・4コマ漫画」じゅえき太郎さん「文・構成」ペズルさんが担当。説明文にはふりがなが付いていますので、ご家族で楽しめる内容となっています。ぜひ手に取っていただけたらと思います。

白内障レンズのズレや落下について

2022年06月12日 | その他
全く昆虫とは関係ない記事だけれど、白内障のレンズがズレたり眼底に落下したと言う、
経験者の具体的な記事が、検索しても見当たらないので参考になればと思い書いてみた。

白内障は突然やって来る。
子供の頃から40代前半まで視力検査では必ず1.5をキープ。その自分がまさか白内障になるとは思っていなかった。初期症状は蛍光灯の明りや対向車(自転車も含む)のライトが眩しく感じられ、中期には片眼で景色を見ると霧の中にいるように感じたので診察した結果、水晶体の中央に濁りが見られ若年性白内障と診断。迷わず直ぐに眼内レンズの手術を依頼。最初は左眼、数年後に右眼の順で白内障になった。街の眼科で白内障は日帰り手術との掲示をよく見るが、必ず翌日に来院、診察する事になるので二度手間を避け、自分は予め眼科外来に力を入れている総合病院に通院して保険適用の単焦点レンズを希望し1日入院を選択。入院当日に手術、翌日の朝、検査後に退院という形になった。入院、手術費を合わせて片眼で保険3割負担の場合は6万円程度。術後は霧も取れて数日で視力は1.2に回復。数名の医師に写真撮影が趣味で偶に太陽を直接ファインダーから見る事があると伝えたけれど、それぞれの医師から問題無く白内障を招く原因ではないと回答をいただいた。良くパソコン、スマホ、ゲームのやり過ぎが影響するとの記事を見るが、極端な環境、例えば真っ暗な中でスマホやパソコンの明るい画面を長時間見続けた生活を送っているなどといった場合以外に、大人の眼は太陽を直接みた程度で、視力の低下や眼病にはならないとの事。ただ、白内障などの眼病は健全な生活を送っていても、突然やってくると実感しているので、見え方に違和感があった場合には、サプリメントなどに頼らず、直ぐ眼科へ行き診察してもらう事をオススメしたい。

病院からの街並み

iPhone XS
本題から逸れるが、こうした何気ない写真をスマホで撮る時のコツは、画面の端と建物が平行になるように撮るとよい。室内、屋外で子供を撮影する時も、上や斜めからカシャではなく、子供に対してスマホを平行に構え、背景にある物が真っ直ぐになるように意識して撮ると綺麗に見える。

眼内レンズの落下手術について。
自分の人生で初めて5日間という長い入院生活を送っている。前文に書いた通り、かなり前に片眼ずつ期間を空けて白内障のレンズ挿入手術を済ませていて、手元は老眼鏡でそれ以外、趣味の虫探しも裸眼で問題無い生活を送っていた。しかし、少し前から右眼の見え方に違和感があったので、診察してもらったところ、レンズがズレているとの事。レンズがズレていると、昼間の生活では乱視の症状(物が重なって見える)があり、夜に街灯を見た時には、上下左右のいずれかに偏った閃光(光の筋)が見える症状が出ていた。ただ、まだ視力自体に影響は無かったので一定期間の診察を継続。その後、徐々に症状が悪化。右眼は完全に見ないモヤモヤした夢の中にいる様な状態になり、診察してもらうとレンズが眼の中に落ちてしまい手術入院が必要との事。手術内容は眼の中に沈んでいるレンズを拾い上げて、正常な位置に戻し、再び落ちない様に縫いつける。ついでに硝子体(加齢による飛蚊症の原因となる死滅した毛細血管などの遺物)も綺麗にすると言う1時間程の手術になった。麻酔の時に少し痛みがあった程度で、手術は無事に終わり術後の診察結果も上々。まだ充血が取れず、ぼんやりとした見え方だけれど、明日、退院が決まって良かった。引き続き視力がどこまで回復に向かうのかが気になるところ。自分の事例を参考にしていただけれは幸いです。