恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

すれ違い~その4

2015-07-17 07:30:43 | 吉祥寺恋色デイズ 茶倉紅一

昨年9月にupした『紅一さんと2人だけの夜』の続編です。

up後に書き始めたのに、途中から話が続かなくなって完成させるのにほぼ10ヶ月かかりました。
なんだか続けられそうな気がするので紅一さんカテゴリーも作った。

昨年の9月ごろは吉恋本家に、紅一さんルートも出来るんじゃないかと期待してたのにね(ノ_-。)

本家で紅一さんルートがあるとしたら、譲二さんとは恋愛関係にならないまま、紅一さんと出会うんだろうなぁ。

でも、わがブログでは、ヒロインはしっかり譲二さんと恋人です^^;)

☆☆☆☆☆
すれ違い~その4

〈譲二〉
明日は百花ちゃんの休日なので、久しぶりに二人でゆっくり過ごせる。

だから今日は早めに店を閉めて、百花ちゃんを迎えに行くことにした。



早めに着いたので、近くのコンビニで時間を潰しメールを入れた。

定時になっても返信がない。

昨日のようにマナーモードになったままなのかもしれない…。

俺は近くのファミレスに場所を移し、通りを見渡せる席に陣取った。



そこからは百花ちゃんの勤める施設の出入り口が見えるし、万が一見落としたとしても、百花ちゃんの方から来てくれるはずだ。

今までも、俺が迎えに来た時にはこのファミレスで待ち合わせていたから。


〈百花〉
夕方近くなって、デイサービスのお年寄りの送迎を急に引き受けることになった。

担当者が昼ごろから体調を崩し、一人足りなくなったからだ。

お年寄りが粗相をし、その後片付けをしている時に、上司から急に頼まれたのだ。


譲二さんのことが気になったが、バタバタしてメールをする暇はなかったし、順調に行けば定時頃には帰って来れるので何とかなるだろう、と考えた。

☆☆☆☆☆

慣れない車の運転の上に、思ったより道が混んでいた。

普通ならあと15分で着くという時に、前の車が追突事故を起こした。

しかも、下手な停め方をしたので、追い越して行けない。

あちこちからクラクションが聞こえる。

これは警察が来て、交通整理をするまで無理かもしれない。

車が動けないうちに、譲二さんにメールしようとして気がついた。

慌てていたので、免許証だけ持ってでて、携帯は施設に忘れてしまった。

今さら悔やんでも仕方ない。

心の中で譲二さんに謝りながらジリジリと待った。


その5へつづく



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。