恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

茶倉譲二 続編スパエン~その5

2016-02-13 07:13:53 | 吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二

吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二の妄想小説。譲二ルート続編のお話を彼氏目線で眺めてみました。
ネタバレありです。
 

☆☆☆☆☆

随分間が空いちゃいましたが、譲二続編のスパエンです。

譲二続編のスパエンは京都に、ハピエンは兵庫県の姫路城に行きます。

旅行の内容はスパエンはヒロイン好み、ハピエンは譲二さん好みかな?って思う。

今回、スパエンを彼目線でたどるのですが、ハピエンの姫路城エピは譲二さんらしさが出ていて、私的には好きなので、ハピエン彼目線もぼちぼち書いていこうかなって思ってる。

さて、譲二ルートでは、続編のスパエンもハピエンも最後まで結ばれるとこまではいかない。

けど、彼目線で辿ることで、譲二さんが10歳年下のヒロインをすごく可愛いくて大切に思っている気持ちを描いてみたつもりです。


☆☆☆☆☆

茶倉譲二 続編スパエン~その5

〈譲二〉

百花ちゃんが着付けてもらっている間、待合いで待たせてもらう。


(舞妓姿で1時間くらいは散策できるはずだから…)


百花「お待たせしました…」


百花ちゃんに声をかけられ振り返ったが、思わず見惚れてしまい、声が出ない。


俺のよく知ってる百花ちゃんではなく、楚々とした舞妓さんがそこに立っている。

紅の色鮮やかな唇はぽってりといろっぽいし、紅をさしたまなざしは妖艶ですらある。

その瞳で上目遣いで見つめられると息が止まりそうだ…。


百花「あの…おかしくないですか?」


だが、おずおずと話しかける声はいつもの百花ちゃんだ。


百花「着物ってあまり着たことなくて…それに下駄が意外と高いんです」

その落差にしばらくあっけにとられていた。


百花「油断すると転びそう…」


言った途端に少しぐらついてよろけたので、ハッとして手を差し伸べて支えた。


百花「あ、ごめんなさい」

譲二「………」

百花「…譲二さん?」


百花ちゃんは怪訝そうな顔をしている。

驚きで声を出せなかったことを謝る。

百花ちゃんがあまりにも綺麗でびっくりしたと。


譲二「百花ちゃんはかわいい系だと思ってたけど」

譲二「着物を来て化粧すると、またイメージが違うんだな」

百花「そ、そうですか…」

譲二「うん、似合ってる」


あまりにも綺麗で、じっと見つめてしまってたみたいだ。

百花ちゃんにやんわりと恥ずかしいと言われてしまった。


そうだよね、照れ臭いよね。


謝って一緒に散策した。

並んで歩きながら、今度は斜め上からしげしげと眺めてしまう。

おしろいを塗った襟足が色っぽくて、また見惚れてしまった。


その6へつづく



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。