恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

ハルくんの独り言(本編スパエン)~その4

2016-01-10 07:27:14 | 吉祥寺恋色デイズ 種村春樹

ハルくんルート本編をハルくん目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o


☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ

☆☆☆☆☆
ハルくんの独り言(本編スパエン)~
その4

ズキズキする頭を抱えて必死で考える俺に、佐々木は優しく告げる。


百花「あの時、ハルくん言ってたんだよ…この前みたいにクローバーの花言葉は『幸福』で…」


佐々木の言葉に促されるように、佐々木との会話が断片的に蘇った。



百花『へえ、すごい!ハルくん物知り!』

春樹『これでも花屋の息子ですから。……』


佐々木の弾けるような笑顔。

得意そうにウンチクを語る俺。


なんだかまだぼんやりしているけれど、確か…佐々木は一生懸命手先を動かしながら、言ってたよな。


百花『じゃあ、ちゃんと心を込めて作らないと!』


それで…それで…。


あの時、俺たちの会話に割って入るように…一護が何か言ったっけ。


あれは…確か…。


一護『タンポポの花言葉はなんだよ?』


一護のその言葉に答えるように呟いた。


春樹「…タンポポは、『おもわせぶり』」


佐々木が驚いたように目を見張った。


(そうだよ! あの課外授業で、押し花製作があったんだ。)

俺たちは四つ葉のクローバーでストラップを作ったけど、他のみんなは花で押し花製作をしてたんだ。


頭の中に剛史たちの声も蘇る。



剛史『俺、タンポポでいいや…しおりが楽だな』

一護『あ、俺も剛史と同じヤツにしよ』


春樹「あの時、一護も剛史もやる気なくて…タンポポの押し花で、しおりを作ってたよな?」


俺の言葉に佐々木がうんうんとうなづく。

一護はタンポポの花言葉が気に入らなかったんだっけ…。


一護『変な花言葉だな、他のにしろよ』

春樹『ええ? 俺にそれ言うの?』


会話と一緒に、周りのみんなのざわざわとした雰囲気も蘇ってきた。


春樹「しかも花言葉を変えろとか理不尽なこと言ってきて…」

百花「ハルくん…?」

春樹「ずっと忘れてて、ごめん」


佐々木が目をうるうるさせながら俺に抱きついた。


春樹「ただいま、佐々木。ありがとう、記憶のない俺とずっと一緒にいてくれて」


俺は佐々木をしっかりと抱きしめた。

佐々木は顔を涙で汚しながら「おかえりなさい」と言ってくれた。


昔と変わらず泣き虫な佐々木。

そんな佐々木が大好きだ。


俺はそんな佐々木に何度も謝り、2人の大切な思い出はもう絶対に忘れない、と誓った。

そして佐々木は……ただ「よかったっ!よかった!」と何度も繰り返していた。

その5へつづく



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。