恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

疑惑~その3

2016-09-20 06:51:52 | 譲二の~勝手に3年後編(吉祥寺恋色デイズ)

前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。

久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。

『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。

そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。

航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。


だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。





☆☆☆☆☆


疑惑~その3


〈譲二〉


クロフネの昼の部、夜の部の営業をしていくうちに、玲さんとこの店をシェアするのは、いくら時間帯が違うといっても無理があると感じるようになった。

そのうちのいくらかは俺の嫉妬心からのものもあるが。



それで、最近、俺の方が移れないかと、適当な物件を探している。

だが、それはまだ百花ちゃんや桃護さんには秘密だ。

二人はきっと反対するだろうし、決心が鈍ってしまいそうだからだ。

というより…俺自身クロフネをよそに移転したくはないという未練がある。


(とにかく良さそうな物件が見つかってからでいいよな…)




不動産業者から電話が入った。

不動産業者『茶倉さん、ちょうど良さそうなものが2件ほどありましてね。よろしければ今日でもご案内しますが?』

譲二「見せていただくのにどれくらいかかりそうですか?」

不動産業者『そうですね…。どちらも茶倉さんの店から遠くないので、小一時間もあれば見てまわれますが?』


(小一時間か…それくらいなら、百花ちゃんが帰って来る前に戻ってこれるかな?)


譲二「それならお願いします。今からそちらに伺います」

不動産業者『えっと…。今は出先なので…30分後に駅前ロータリーで待ち合わせでもいいですか?』

譲二「分かりました。30分後に駅前ロータリーですね」



奥にいた桃護さんに声をかけた。


譲二「桃護さん、ちょっと用ができたので、一時間くらい留守にします」

桃護「わかりました。マスター、行ってらっしゃい」

 

その4へつづく



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