恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

疑惑~その4

2016-09-21 06:29:26 | 譲二の~勝手に3年後編(吉祥寺恋色デイズ)

前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。

久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。

『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。

そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。

航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。


だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。





☆☆☆☆☆


疑惑~その4


〈百花〉
桃護さんから連絡があり、私とリュウ兄とジャンケンで勝った剛史くんとで譲二さんを尾行することになった。


吉祥寺駅の北口集合ということで急いで向かう。


竜蔵「おい! 百花! こっちだ!」

剛史「おう!」

百花「二人とも早かったね」

竜蔵「今日は講義が早く終わってこっちに帰ってきてたからな」

剛史「マスターが出かけた時に俺はクロフネで漫画を読んでたから…」


3人で歩き出す。


百花「駅前ロータリーで誰かと待ち合わせしてるの?」

剛史「桃護さんによると電話口で『30分後に駅前ロータリー』というのが聞こえたそうだ」

竜蔵「お! ジョージがいたぞ!」

剛史「しっ! リュウ兄、声がでかい」


ロータリーのベンチに座って待つ譲二さんの姿が見えた。

私たちは電話ボックスで電話をするふりをして譲二さんの様子を窺う。


百花「誰と待ち合わせしてるのかな?」

剛史「女…というわけはないよな。マスターにかぎって」


剛史くんは私を見て言いかけた言葉を訂正した。


竜蔵「な、わけないだろ。ジョージは男の中の男だ。百花を裏切るようなことは…」


剛史くんがリュウ兄の袖を引っ張った。


剛史「誰か来たぞ!…男だ」


剛史くんの言う通り、背広姿の中年の男性が譲二さんに近づき、二人は挨拶している。


竜蔵「百花、あの男に心当たりはないか?」

百花「ううん。知らない人だよ」

剛史「動き出したぞ。行こう」



譲二さんは知らない男の人と話しながら、商店街の方に歩き出した。

 

 

その5へつづく



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