恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

美緒に似た子~その6

2015-04-16 08:07:51 | アリサ

この話はハルルートの譲二さんの「それぞれの道」の7年間の空白期間を埋める話をと考えて書き始めたものです。
ところが、書いて行くうちにハルルートの譲二さんの話からは外れ、全く違う結末のお話になってしまいました。
それで、upしたものかどうか悩みました。

二次創作の二次創作だし…。
ヒロインは娼婦だし…。
譲二さんは壊れてるし…。
不快に思われる方もいるかもしれません。

でも、一時お話をかけなくなった時期に書けるものを書こうと書き始めたのがこの話で、そういう意味では私を助けてくれた話とも言える。
アクセス数が減ってるということは読む人も少ないわけで、ひっそりとupするのならいいかなと思い公開します。
性描写もそれなりにあるので、18禁にしようかとも思ったけど、そもそもネットではそれを確かめるすべもないし。
だから、こういう話はダメという人は避けてくださいね。

上にも書きましたが、ハルルートの譲二さんの話から派生した物語なので、読んでない方は『それは突然の告白から始まった…』から『それぞれの道~その1~その5』あたりまで読んでもらえると、どうして譲二さんが壊れているのか…とかが分かると思います。

 

 

☆☆☆☆☆

美緒に似た子~その6


〈譲二〉
ベッドの上でキスしたり、愛撫したりして過ごしている…。


アリサ「ねぇ…」

譲二「…何?」

アリサ「あんたのこと、なんて呼べばいいの? ふりでも恋人なら名前で呼ばないと」


アリサのおへその回りに軽いキスを降らせると彼女は「うっ」と声をあげた。


譲二「俺のことは…譲二って呼んでくれればいいよ」

アリサ「ジョージ? 外人みたいだね」

譲二「え? あ、そうだね…それでいいよ」


彼女の誤解はそのままにすることにした。

どうせ、お互いに本名を名乗ることはないだろう」


アリサ「じゃあ、ジョージ」

譲二「何?」

アリサ「さっきから、あたしの名前を呼んでくれてない…」

譲二「あ…、ごめん。…アリサ」

アリサ「言いにくかったら、ミオでもいいよ」


また、胸がズキンと痛んだ。


譲二「…いや。アリサって呼ぶよ」

譲二「アリサ、大好きだよ…」


アリサはふふっと笑うと答えた。


アリサ「ジョージ、あたしも大好き………って、…んふふ、…アハハハハ」


お腹を抱えて笑い出す。

俺は困惑した。


譲二「プロなんだろ…。そこで笑っちゃだめだよ」

アリサ「プロなのはセックスの方だけだよ。
…そんなこというなら、料金に演技料も上乗せしちゃおうかな~」

譲二「こいつ…」


俺はふざけるアリサを押さえ込むと強引に深いキスをした。

今だけは…。

彼女と恋人なんだ…。

そう思い込もうとした。

☆☆☆☆☆


気づくとぐっすり眠り込んでいた。

時計を見ると午前1時20分。

ベッドの隣にはもちろんアリサの姿はない…。

サイドボードにアリサのメモがあった。


『ジョージ♥へ

あたしはもう帰るね。
まじで、今日は本当に楽しかった。
ありがとう。

また、呼んでね♥
ぜったいだよ。
                アリサ♥』


一人で冷静になってみると、何だか自己嫌悪に陥りそうだ。

俺は…何をしているんだろう。

金の力で…美緒に少し似ているというだけの一人の女性を買うなんて…。

だけど…。

そうでもしないと、立ち直れそうにも無い…。


その7へつづく



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