恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

彼女の秘密~その2

2015-08-04 08:07:36 | かなり年下の彼女

『年上の彼女』と同じ時期に書いたお話です。
ここでは、年下の子との恋愛というよりも、ちょっと手出しをするのは憚られる相手がいたとして、積極的な女の子のアプローチに譲二さんはどう対処するだろう? という興味で書き始めました。
吉恋のヒロインはそんなに積極的というわけではないですからね。女の子の方から抱きついてくるようだったら、どうするの? って。

この話はまだラストが確定してない…と言うか、途中で止まってます。
だけど、upするうちに続きの話も書けるようになるといいな…という希望的観測でupしていきます。


☆☆☆☆☆

 譲二ルート以外のどれかのルートの譲二さん。
 本編のヒロインは大学を卒業して就職、クロフネを出ている。

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彼女の秘密~その2

〈譲二〉
 汐里ちゃんは毎日出かけているワケを話し始めた。


汐里「あのね…、前に母親が亡くなって1人になったからここへ来たと言ったよね?」

譲二「うん。親1人子1人で暮らしていたお母さんだったんだよね」

汐里「そう。そうなんだけど、父親は子供の頃になくなったわけではなくて…、今も生きているんだ」

譲二「そうなんだ」

汐里「私のお母さんはお父さんと結婚してたわけじゃなくて…、1人で私を産んだの。
子供の頃には一度だけ会ったことがあるんだけど…あんまりよく覚えていない…」

譲二「そのお父さんを探していたの?」


 俺の言葉に、汐里ちゃんは頷いた。

 汐里ちゃんのお父さんというのはよく知られた会社の社長だった。

会社名は分かっていたから、そこから社長の家を突き止め、その後は毎日その家を眺めに行っていたらしい。

 意を決して訪ねてみたが、アポなしで会えるわけも無く…。

 それでも、毎日家を眺めに行っていたらしい。


(あの会社の社長なら、兄貴の知り合いかもしれない…)

 
譲二「そっか…。俺の知り合いがもしかしたら汐里ちゃんのお父さんを知っているかもしれないから、ちょっと俺にも手伝わせてよ。
その人に聞けば何か分かるかもしれない」

汐里「本当?」

譲二「ああ、まああんまり当てにせずに、待っていてね」

 

その3へつづく



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