恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

初めてのデート~その1

2015-09-21 06:30:52 | かなり年下の彼女

『年上の彼女』と同じ時期に書いたお話です。
ここでは、年下の子との恋愛というよりも、ちょっと手出しをするのは憚られる相手がいたとして、積極的な女の子のアプローチに譲二さんはどう対処するだろう? という興味で書き始めました。
吉恋のヒロインはそんなに積極的というわけではないですからね。女の子の方から抱きついてくるようだったら、どうするの? って。

この話はまだラストが確定してない…と言うか、途中で止まってます。
だけど、upするうちに続きの話も書けるようになるといいな…という希望的観測でupしていきます。


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 譲二ルート以外のどれかのルートの譲二さん。
 本編のヒロインは大学を卒業して就職、クロフネを出ている。

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初めてのデート~その1

〈譲二〉
 汐里ちゃんと約束のデートの日。

 朝早いにも関わらず、汐里ちゃんはいつもより早起きしておしゃれしてくれたみたいだ。


譲二「それ、俺が選んだ洋服だね。よく似合っているよ」


 それだけじゃなく、髪型やアクセサリーをアレンジして、お父さんのために着た時よりも女らしい感じになっている。


汐里「マスターとのデートだから、マスターに気に入ってもらえるようにって思って」

譲二「くるっと回ってみせて…うん、いい感じ」


 俺は彼女の足元を見た。

 あの時お揃いで買った靴だけど…。


譲二「その靴…」

汐里「ピッタリでしょ?」

譲二「確か、もっと踵の低いサンダルがあったよね? あれに履き替えて行こう」

汐里「えー、あれだとこの服にあんまり合ってないよ…」

譲二「今日はいっぱい歩くんだし、履きなれない靴で足が痛くなったら楽しめなくなるよ?
途中なのにもう帰ろうと言うことになっちゃうよ? それでもいいの?」

汐里「よくない…」


 渋々汐里ちゃんは靴を履き替えた。

「恋人というよりお父さんみたいだ…」とかなんとか呟いている。

 俺は苦笑した。

 お父さんみたいと思ってもらえるなら、それはそれでいいんだよ…。

 汐里ちゃんは今までお父さんと過ごしたことはないんだから…。

 

その2へつづく



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