恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

週末デート~その2

2016-03-01 08:05:43 | 譲二の~勝手に3年後編(吉祥寺恋色デイズ)

前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。

久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。


『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。

そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。

航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。


だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。





☆☆☆☆☆


週末デート~その2

〈百花〉

譲二さんとデート…久しぶりの。

嬉しくて嬉しくて、講義の間もなかなか集中できなかった。


☆☆☆☆☆


大学のランチルームで友達の芽衣と涼にその話をした。


涼「へぇ、譲二さんが帰って来てからは初めてのデートなんだ、それは楽しみだね」

百花「うん。それにね、考えてみたら今度の土曜日は付き合い出してちょうど3年目なんだ」

芽衣「ふ~ん、じゃあもしかして記念日だから何か特別なことも用意してくれてるかもね」

百花「特別なこと?」

芽衣「うん。譲二さんて、大人の男性だし、百花にいつも聞かされてる話からだと、よく気がつく人みたいだし、記念日なら絶対サプライズとか用意してるよ」

百花「そうかな」


芽衣が言うようなサプライズを考えていてくれるとしたら、確かにうれしい。

だけど、帰ってきてからも忙しそうだから、そんな余裕あるのかな?


涼「それで、週末ってことはお泊まりなの?」

百花「え?さあ、それは聞いてない…」

芽衣「でもわざわざ週末ってことはきっとお泊まりだよ…いいなあ」

涼「ところでさぁ、普段百花たちってどこでしてるの?」

百花「え?どこで?」

涼「うん。今は一緒に暮らせてるから、いつでもできるだろうけど…」

百花「…帰ってくる前は車の中とか…今は朝起こしに来てくれた時とか、お店でお客さんが入ってないときとか…」

芽衣「うわっ、大胆」

百花「あ、大学に出かける前なんかにも、行ってらっしゃいって言いながらされるかも」

涼「……」

芽衣「……」

涼「…それってさ、もしかしてキスのこと?」

百花「…うん」

涼「それで…あっちの方は?」

百花「あっちの方?」

芽衣「大人の彼だし、色々リードしてくれるでしょ?進展も早かった?」

百花「進展って…」

涼「百花…もしかして、まだキスまでなの?」

百花「…う、うん」

芽衣「え?うそうそ。付き合ってもう3年目になるんだよね?」

百花「うん、今週末でね」

芽衣「なのに…キスだけなの?」

百花「うん」

涼「それって……百花、彼にものすごく大事にされてるんだよ」

百花「そ、そうかな」

涼「そうだよ。男の人って、そういうの我慢するの大変らしいよ」

涼「子供ほど、焦って先に進もうとするしね」

芽衣「そうそう」


譲二さんとは一緒の布団で寝たこととかもあるけど……、そうか…譲二さん、我慢してたのか…。


涼「でもさ…もう私達も大人だしね?」

百花「そう…だよね」


身を乗り出しながら芽衣が言う。


芽衣「そういうことになったら、ちゃんと報告してね?」

涼「そうそう。待ってるから」


待ってるって言われても…。そんなの恥ずかしくて絶対言えないよ…。

そんな私に芽衣が訳知り顔でいう。


芽衣「今度の週末のサプライズはそれかもね」


百花「えーっ」


その時聞き慣れた声がした。


???「やあ、百花ちゃん!」

 


その3へつづく

 

☆☆☆☆☆

本家の3年後編でのこのシーン。

涼も芽衣も譲二さんのことは「マスター」と呼んでいる。

だけど、女友達の彼氏を呼ぶ時には「○○のカレシ」とか、もしくは女友達の呼び方を真似ることが多い。

ヒロインは友達に「譲二さん」と言っているだろうし、2人に出会った時期にはクロフネは営業してないから、涼も芽衣も譲二さんがマスターをしてるクロフネに来たことはないだろう。

だから2人が「マスター」と呼ぶのはどう考えても不自然なので、「譲二さん」と呼んでもらうことにしました。

 



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