恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

譲二さんの愚痴(一護エピローグ3話)~その2

2015-08-01 07:50:30 | いっちゃんルートの譲二さん

頼れるみんなの兄貴として、ヒロインと幼なじみたちとの恋愛模様を応援しつつ、自分の気持ちには蓋をして、ちょっと落ち込んでみたり…。

 そんなちょっと情けないけどラブリーな譲二さんを王道のいっちゃんルートでウオッチングしてみようと思う。

 自分のルートのヒロインにも自分から告白できない譲二さん。


 そんな譲二さんが他人のルートのヒロインに気持ちを打ち明けられるわけも無く…。


☆☆☆☆☆
譲二さんの愚痴(一護エピローグ3話)~その2

ハルたちと一緒にお御輿が帰って来るのを神社で待っている。


理人「マスター、なんでバケツとかひしゃくとかこんなに用意してるの?」


俺のアイデアを話すと百花ちゃんはちょっと慌てた。


百花「だ、大丈夫なんですか? みんなに水をかけるなんてっ!」

譲二「お御輿を神社に返して、お疲れ様ってタイミングでやるなら、おかしくないでしょ?みんなすごく汗かいて暑いだろうしさ」

春樹「悪くないアイディアだと俺も思うよ」

剛史「そうすれば、頭のハチマキをとって、水を拭うって作戦か」

理人「北風と太陽のお話みたいだね~」


用意したバケツに水を汲んで待っていると、ほどなくお御輿が神社の階段を上がってきた。


『わっしょい! わっしょい!』


剛史「へえ…一護のヤツ頑張ってんじゃん」

春樹「リュウ兄も格好いいね」


『わっしょーい!』


最後の掛け声でお御輿は無事に神社に帰ってきた。


譲二「皆さん、お疲れ様でした!」

剛史「おつかれっしたー!」

春樹「お疲れ様でした!」

理人「お疲れさまー!」


俺はお御輿を担いできたみんなにひしゃくで水をかけた。

火照った身体に冷たい水は心地よさそうだった。


竜蔵「さすが、ジョージ! 気がきくじゃねえか」

おじさんA「ここで水撒きとはありがたいねえ!」

おじさんB「こっちは汗だくだったからな! 気持ちいい!」


水を浴びたみんながハチマキをとって額や顔を拭い始める。


一護の様子を伺うと、同じようにハチマキをほどいていた。

そして、次の瞬間に目を丸くしている。


一護が百花ちゃんを見つけると、こちらに駆け寄ってくる。

やったね!


一護「百花!」

百花「は、はいっ!」


一護は百花ちゃんの手を引いて木陰に連れて行った。

もう大丈夫。

2人は見つめ合って何か話している。

しばらくして一護は慌ただしくみんなの後を追って走っていった。

 

その3へつづく



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