恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

シェアカフェ~その9

2016-09-12 06:37:03 | 譲二の~勝手に3年後編(吉祥寺恋色デイズ)

お待たせしました。

ほぼ二ヶ月ぶりです。

『譲二の勝手に3年後編』の続きをupします。


☆☆☆☆☆

前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。

久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。

『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。

そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。

航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。


だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。





☆☆☆☆☆


シェアカフェ~その9


〈譲二〉
急いでクロフネに帰って扉を開けようとすると中から楽しそうな笑い声がした。

玲さんの声だ。

そっと聞き耳を立てる。


百花「…玲さん…ふざけるのはやめてください」

玲「ごめん、ごめん。びっくりするわよね。…でも、さっきの百花の顔ったら…」


それ以上聞いていられなくて、勢い良く扉を開けた。


譲二「ただいま」

百花「おかえりなさい、譲二さん」


弾けたように百花ちゃんがこちらに来る。

玲さんはにこやかに笑いながら俺を見た。


その瞳が挑発的に見えるのは俺の嫉妬のせいだろうか?


玲「おかえりなさい。百花ちゃん、マスターがいないからとても退屈してたわよ」

百花「いえ、そんな…。玲さんとお喋りしてましたし…あ、玲さんにティーソーダをご馳走になりました」

譲二「それは良かったね…。百花ちゃんちょっと来てくれるかな?」

百花「はい、何でしょう?」


特に用があったわけではない。

単に、玲さんから百花ちゃんを引き離したかったのだ。


二階に上がり、自分の部屋に百花ちゃんを連れて入る。


百花「譲二さんどうしたんですか?」


俺は何も言わずに彼女をキツく抱きしめた。


譲二「……」

百花「じょ…譲二さん?」

譲二「ごめん…なんだか百花ちゃんで充電したくなっちゃったんだ…イヤ?」

百花「い、いえ…ちょっとびっくりしただけで…。私も譲二さんとすれ違いが多くなってたから…嬉しいです」


本当に可愛いことを言ってくれる。

ごめんね…本当は玲さんにヤキモチを妬いてたんだ。

だけど、そんなことは言えないしね。



そのまま百花ちゃんにキスをして、甘い唇を楽しんだ。

 

その10へつづく



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