恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

ハルくんの独り言(本編5話)その3

2015-03-29 07:02:49 | 吉祥寺恋色デイズ 種村春樹

ハル君ルート本編をハル君目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o

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☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ

☆☆☆☆☆

ハルくんの独り言(本編5話)その3


帰りのバスの中で、クラスのみんなは今日のレポートについて口々に文句を言う。

俺は「しおりを見れば大丈夫」とみんなをなだめた。



さすがに疲れた…。

春樹「…ふう」

百花「ハルくん、お疲れさま」


佐々木が労ってくれる。


春樹「あ、佐々木。隣座っていい?」

百花「うん。ねぇ、課外授業楽しかったね」

春樹「佐々木もそう思う? 俺も!」

百花「うん、普段は出来ない体験ばっかりだったし、動物も可愛かったし」

春樹「見てるだけで癒されるよなー…。ほんと、可愛かった…」


そう言いながら眠りかけてたみたいだ。


百花「…ハルくん?」

佐々木が声をかけてくれるが、眠気には逆らえない。


春樹「あ、ダメだ、睡魔が…」

百花「あ、寝てていいよ? 着いたら起こすから」

春樹「うん…」


俺は佐々木の言葉に甘えて、眠り込んだ。

なんか…、あったかい…。



その心地よさはすぐに打ち破られた。


一護「おい、ハル! 起きろよ!」


ペシッ。

一護に頭を叩かれて目が覚めた。


春樹「いて…っ」

百花「ああっ! もう、何でそんな意地悪ばっかりするの!」

春樹「…ん…あ、一護…?」


寝ぼけまなこで一護を見上げる。


一護「あ、じゃねーよ。お前らくっつきすぎ」


一護に言われて気付いた。

俺、佐々木に完全にもたれかかってた!


春樹「え…うわっ!」


慌てて、ぱっと離れる!


春樹「ごめん! なんか気持ちいいと思って…」

百花「あ、ううん、全然いいよ。本当はもっと寝かせてあげたかったんだけど、一護くんが意地悪するから」

一護「別に、意地悪してるつもりねーけど」


一護がふくれっ面で言う。

どうやら俺が佐々木にくっついて寝てたのが気に食わなかったらしい。

春樹「…んだよ、そんな妬かなくてもいいだろ」

一護「はぁ!? 誰がだよ!」


素直じゃないなぁ。

ヤキモチ妬いてんのはバレバレなんだけど。


春樹「…ふぁ」

百花「あ、またあくび。もう一回寝る? 私でよければ、いつでも肩貸すよ?」

春樹「え? ああ、いいよ。っていうか、俺が寝てたら佐々木つまんないよな? ごめん。気が利かなくて」

百花「でも、ハルくん疲れてるみたいだし・・・」

春樹「全然。ちょっと最近忙しかっただけだから」

百花「ムリはしないでね。ハルくんが頑張ってるの、みんな知ってるよ」

春樹「ありがと。でも、ほんと大丈夫だから。忙しいの好きだし」

百花「…そうなの?」


心配そうな佐々木を元気づけたくて、明るく言う。


春樹「そうなの」

百花「平気ならいいんだ。ちょっと気になっただけだから」

春樹「そっか…」


佐々木には俺が無理してるの、バレちゃってるみたいだ。


春樹「ってか、そんな佐々木に心配されるなんて、もっとちゃんとしなきゃだな、俺」


佐々木のこと守ろうって決心したのに…。

俺ってダメだな…。

結局佐々木を心配させてる。

今日だって佐々木を絶対楽しませてあげようと思ってたのに…。

帰りだからって気をぬいちゃってた。



佐々木ごめんね。

これからは佐々木に心配させないように、俺もっと頑張るから…。



ハルくんの独り言(本編5話)おわり


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