恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

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茶倉譲二 続編ハピエン~その4

2016-03-20 07:29:51 | 吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二

吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二の妄想小説。譲二ルート続編のお話を彼氏目線で眺めてみました。
ネタバレありです。 

☆☆☆☆☆

以前予告した譲二続編のハピエンです。

譲二続編のスパエンは京都に、ハピエンは兵庫県の姫路城に行きます。

スパエンのヒロイン好みの内容に対して、ハピエンは譲二さんがとっても楽しんでる。

姫路城エピは譲二さんらしさが出ていて、私的には好きな話です。

☆☆☆☆☆
茶倉譲二 続編ハピエン~その4
〈譲二〉

天守閣の回廊を一通り巡って外に出た。


百花「ほんとに見応えありますね」

譲二「一日じゃ足りないでしょ」

百花ちゃんはこっくりと頷いた。

本当は四季折々の姫路城の姿を2人で見たいところだけど、それはまたいつか来よう。



姫路城に来た時にはいつも写真に残してあるスポットがいくつかある。

同じ場所からの写真ではあるけど、来る度に季節も天候も違うから城は毎回違う表情を見せてくれる。

まして、今回は平成の改修後なので、より白鷺城らしい優雅な姿を見せていた。

ちなみになぜ姫路城が白鷺城と呼ばれるほど白いかというと、屋根の瓦の間に漆喰を塗っているからなんだ。

姫路城のように瓦部分に漆喰を塗ってあるのは全国の城でも珍しい。

しかし、この白さも漆喰にカビが生えていくことで、徐々に黒ずんでいく。

今回の改修工事では漆喰に防カビ剤を塗ってあるので、3~5年は白さが持つらしいが。

つまり、この白鷺城本来の白さを実感できるのは今だけなのだ。



そんな説明をしながら、姫路城の写真を撮っていると、百花ちゃんにそっと袖を引かれた。


譲二「どうしたの?百花ちゃん」

百花「あの…一緒に撮りませんか?」

百花「譲二さんと2ショットって持ってないので…」


あ、そっか…。そう言えば、そうだよね。

クロフネで写真を撮る時は、大抵俺がカメラマンだし、2人で出かけた時も歴史的な建物の前に立つ百花ちゃんを撮ることが多かった。

だから、待ち受けは百花ちゃんだし、俺の机の上には百花ちゃんの写真も飾ってある。

だけど、2人一緒に撮った写真というのは持ってなかったな。


それにしても…俺と一緒に写った写真が欲しいだなんて…。

なんか…可愛いな。

そして、そんなふうにねだってもらえて、すごく嬉しい。


百花「だめですか?」


上目遣いに甘えるように尋ねてくる。

本人は無意識なんだろうけど、この仕草もいつも好きなんだよね。


譲二「いいよ、一緒に撮ろう。誘ってくれてありがとう」


そんな会話をしていると小天守で出会った老夫婦のご主人が「よかったら私が撮りましょうか?」

とニコニコしながら声をかけてくれた。

俺たちのやり取りをさっきから見ていたみたいだ。

その言葉に甘えて写真を撮ってもらうことにした。

その5へつづく