恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

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週末デート~その5

2016-03-04 07:58:24 | 譲二の~勝手に3年後編(吉祥寺恋色デイズ)

前にも書いたけど、吉恋本家の譲二ルートの3年後編には色々と不満がある。

久しぶりに吉祥寺に帰ってきた譲二さんとのラブラブな話のはずなのに、新キャラの紹介に使われてたり、色々とモヤモヤするものがあって、私の思う『勝手に3年後編』を書いちゃいました。


『譲二の勝手に3年後編』の始めの部分は本家の『譲二3年後編』とほぼ同じです。

そして、時々本家のエピソードに重なるものも入れながら、少しずつ離れていき、玉の緒ワールドの譲二さんの話になってます。

航くんは出てきませんが、本家の『譲二3年後編』では出てこなかった、懐かしいあの人とかあの人とか出てきます。


だから、ネタバレも少々あるものの、譲二ルートの3年後編とはまた別のお話と思って下さい。





☆☆☆☆☆


週末デート~その5

〈百花〉

映画館を出た後、連れて行かれたのは…。

港?

ここって…懐かしい。


百花「これは…ランチクルーズができる船?」

譲二「思い出した? あの時はデッキでサンドイッチを食べたけど、今日は予約をとってあるから、ちゃんと中で食べられるよ」


それに、それに…あの時と違って今日はランチクルーズではなく、夜のディナークルーズだ。

東京湾を船で一周できるコース。



高校生の時、譲二さんと大人のデートをしたくて、ランチクルーズを計画した。

だけど、予約を取らないとダメなことを知らなくて、船には乗れたものの、ランチクルーズはできなかったのだった。


そんなちょっと恥ずかしい記憶も、今こうして譲二さんと2人でいると懐かしい思い出になっている。

船のデッキを眺めて呟いた。


百花「あの時はまだ2月だったから寒かったですよね」

譲二「寒かったけど、温めるふりして百花ちゃんとくっついて居られたから俺はとても楽しかったよ」


思い描いたのとは違うデートになって、焦って空回りする私を、あの時の譲二さんは優しく慰めてくれたよね。

今思い出しても、あの時の自分のことは、子供だったなぁと笑えてしまう。


百花「あの頃の私って『早く譲二さんにふさわしい大人の女性になりたい』って、少し焦ってました」

譲二「そんな百花ちゃんはとても可愛かったし、何より俺のために、俺を喜ばせたい、って一生懸命なところがすごく嬉しかった」


2人で見つめ合って微笑みあった。


(今は少しは大人の女性になれてますか?)


言葉には出さなかったのに、それが聞こえたかのように譲二さんは言った。


譲二「今は魅力的な大人の女性になっちゃったけどね」

譲二「さあ、中に入ろう」


☆☆☆☆☆


私達が通されたのは窓際の席だった。

食事をしながら、東京湾の夜景が眺められる。

大好きな人とこんなロマンチックな時を過ごせるなんて…。


豪華な料理に舌鼓を打ち、今日観た映画の話題で盛り上がった。

 

その6へつづく