華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

キャパオーバー

2024年05月22日 23時08分00秒 | Weblog
今日も朝から仕事。ちょっとキツかった。
Geriと呼ばれる認知症患者さんが多いセクションを継続して担当。9名の患者さんに対し、私を含む3名のスタッフが割り当てられたけど、他のふたりは成長の遅い新人さんと学校に通いながら准看の資格取得を頑張っている学生さん。
私が言うのもなんやけど、このふたりはまだ看護の仕事、ひいては働くことの責任を理解してないようで、言われたことしかやらない。だからチームの誰かが何が必要で、どんな手助けが要るかを考えることがない。この布陣は厳しい。でも訴えたところでスタッフがいないんだから仕方ない。
そのふたりを目が離せない患者さんが集まるふたつの4人部屋にそれぞれ座らせ、私は9人分の投薬を開始。新人正看は投薬エラーのせいで投薬ができなかった(と思っていたけど、もうできるようになっていた。でもそれを言わず私がやるならいっかー的な新人さん)。幸い経口薬がほとんどだったので一時間ほどで投薬終了。この時には期待していなかった応援のアシスタントさんが到着。この人は「なんでも言って。言われたことはやるから!」というタイプ。マジで助かった。その人に正看のいる部屋の手助けをお願いして、私は学生さんの部屋へ。そしてある患者さんをシャワー。
そしたら。
なんとこの患者さんがシャワーの後、立ち上がって服を着ている最中に失神。急に反応がなくなり寄りかかってくるので「なんだ⁉︎」と思ったら目を見開いたまま無反応。スタッフコール(緊急性の高いことが起きた時用のボタン)を押して、学生さんには椅子を持ってくるように指示。椅子に座ったところで体がガチガチに硬くなっていてそのまま床へスライドダウン(サポートありのスライドだったので転倒には当たらない)。患者さんを担当するドクターたちと集中治療室で待機する病棟で起きた緊急事態に呼ぶMET(Medical  Emergency Team)もやってきて、患者さんをベッドに移し、その後はあれやこれやと飛ぶ指示をこなしつつ、何が起きたのかを看護記録に登録。まぁ、忙しかった。

お昼前にやっと朝の休憩を取ることができてホッとしたのも束の間。
次は別の患者さんがこれまたシャワー室で失神。この時はアシスタントさんがシャワーをしようと連れて行ったら、パーキンソン病のその人が急に後ろに倒れてきたらしい。呼ばれて部屋に行ったら患者さんが床に横たわっており、本日2度目のMETコール発動。そのあとのことは上記と同じ。チームを組むアシスタントさんの作業の責任は正看である私が持つので後処理に追われた。

短時間で2件のMETコール。それぞれのケースで自分の対応が不足していたようにしか思えずさすがに落ち込んだ。リハビリ病棟には夕方以降病院内にドクターがおらず、緊急時にはある程度看護師の裁量で対応する。それに慣れているので、急性期病棟にいる今もMETコールを押すことにちゅうちょしてしまい、特に一件目の初動が遅れたことは否めない。このマインドセットを変えていかんと取り返しのつかないことになると痛感。周囲は慰めてくれたけど、力不足を改めて感じた。
ちなみに新人正看と学生さんは、私とアシスタントさんがてんやわんやしているときも、自分には関係ないという顔で椅子に座って何もしなかった。患者さんから目を離さないという仕事があったとはいえ、そこまで何もしないでいられることに逆に清々しささえ覚えたわ。

残りの作業も終えて帰宅。ご飯は食べられず、腰痛もまたひどくなって、もうご飯を作る元気もない。肛門が腫れたペッパを獣医さんに連れて行くついでに夕食買ってくるようDにお願い。Dの好きなインディアンカレーにしたら喜んで行ってくれたわ。ありがてぇ。

夕食の後からボンヤリしている。いまだにいろいろ考えてる。薬を飲んだけどまだ腰は痛い。ペッパは肛門腺が詰まっていて絞ってもらった。明日からお薬生活。でも痛みがマシみたいで元気なのでよかった。

明日はお休み。腰痛が取れなかったらマッサージでも行こうかな。


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