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盛山正人文部科学大臣の虚偽説明 -麻生自民党副総裁は統一教会に「確認書」を提出して選挙支援を受けた第一期議員-

2024-02-10 | 小日向白朗学会 情報
 盛山正人文部科学大臣は統一教会による選挙支援を受けたいたことに付いて苦しい釈明を続けている。その様子は2024年02月09日、テレ朝ニュースで「盛山文科大臣「推薦確認書サインなら軽率」 旧統一教会側の集会参加を追加報告」が配信された。

『……
 盛山文部科学大臣は旧統一教会側との事実上の政策協定にあたる「推薦確認書」について、「サインしたとすれば軽率だった」と述べました。
盛山文科大臣
「仮にサインしたとすれば、それはいくら選挙戦のなかであったとはいえ、軽率だったなと思う次第でございます」
 盛山大臣は、9日朝の会見で推薦確認書について「署名したかどうか記憶にない」としつつも、サインしたとすれば軽率だったという認識を示しました。
 また、2021年に行われた当該の旧統一教会側の集会への参加について、追加で自民党に報告したと述べました。
 一方、林官房長官は2021年の旧統一教会側との面会で推薦確認書が示されたかについて、「定かではない」と述べました。
  そのうえで、「政策協定や推薦確認書に私は署名していない」とし、「旧統一教会の掲げる方針に一切賛同していない」と強調しました。
……』

 「語るに落ちた」とは、このことである。
 盛山文科大臣は、当初、「選挙中には多くの推薦状が送り付けられてきていた」としていたが、2月8日には「内容をよく読むことなくサインしたのかもしれない。軽率だった」と訂正した。つまり確認書と推薦状の関係に付いて、「確認書」を軽率に書いたところ「推薦状」が届いてしまったと言い出したのだ。つまり統一教会は候補者自筆の「確認書」を提出しない限り「推薦状」は出さないのだ。つまり盛山文科大臣は、「しぶしぶ」か「前のめりであった」かは別にして、自筆の「確認書」を統一教会に提出したことは事実だと認めたのだ。統一教会は、候補者が確認書を提出しない限り、莫大な費用の掛かる「熟練した選挙運動要員や秘書」を無償で提供することはおこなっていないのだ。たとえ盛山文科大臣は、間違って統一教会に「確認書」提出したとしても、候補者であった盛山氏は統一教会が無償で提供する「熟練した選挙運動要員や秘書」等の支援を受取っていたのだ。その様子は、2021年10月31日に行われた第49回衆議院議員総選挙で当選した自民党の斎藤洋明衆院議員は「推薦確認状」に付いて「……内容を自分の目で確認し、おおむね(政策の)方向性は合致しているということでサインした……」と説明している。つまり盛山文科大臣も斎藤洋明衆院議員と同様に第49回衆議院議員総選挙で「推薦確認状」を統一教会に提出しているのだ。とても盛山文科大臣が述べるような「……仮にサインしたとすれば、それはいくら選挙戦のなかであったとはいえ、軽率だったなと思う次第でございます……」という話ではない。盛山文科大臣は、いい加減に虚偽説明はやめた方が良いのではなかろうか。
 ところで、統一教会が自由民主党議員に行った「確認書」「推薦状」という選挙支援方法は文鮮明が発明したものである。このことは『文鮮明が決めた統一教会系国会議員となる条件』で紹介したことではあるが再録しておく。

『……
ところで統一教会は自民党国会議員に無条件且つ万遍なく、支援を与えてきたわけではない。昭和62(1987)年頃の統一教会が国政選挙に出馬する候補者を支援する基準は、次に掲げる条件を呑んで統一教会に「誓約書」を提出した候補という条件がついていた。
第1条は「私は勝共連合勝共議員になることを宣誓する」
第2条は「私は統一教会を絶対的に支持する」
第3条は「統一思想は人類を解放することができる思想であることを受け入れる」
 要するに、統一教会に選挙運動を支援してもらった議員は誓約書を統一教会に提出済みだということが重要である。近年の国政選挙に於いて統一教会が設けた選挙支援の条件が、如何なるものかはわからない。しかしながら、統一教会が、自称他称の候補者を無条件に受け入れたわけではないことだけは間違いないところである。この点について昭和62(1987)年頃の文鮮明は「(無条件に候補者を支援するほど)私はそんなに馬鹿ではないのです」とはっきりと否定している。どう考えても統一教会の支援を受けて当選してきた国会議員は、何らかの一文を統一教会に入れていたことだけは間違いない。
そして文鮮明が「誓約書」を差し入れた候補者を支援するには訳があった(「(御言選集173巻「太平洋時代の旗手」1988年2月18日 韓国・漢南洞公館))。
 『(一番目は)国会議員との関係強化です。そのようにして国会内に(統一)教会を作るのです。国会内の教会ですよ。衆議員教会・・・。国会議員たちを120人以上束ねことのできる名簿を作成するように言っただろう? 今からそのようにして、それ(日本の国会議員)が教会の組織になるようにするのです。そこで原理を教育するだとか・・・すべてのことが可能になるのです。
 二番目は、秘書です、秘書。(統一教会から)国会議員の秘書を排出するのです。
 三番目は、国会内の組織体制を形成するのです。
 四番目は、党の収拾と連合。
 五番目、行動結束と挙国。
それで自民党の安倍派などを中心にして、(勝共の)久保木を中心として、超党派的に、その議員を結成して、その(勝共議員の)数を徐々に増やして行かなければならないのです。わかりますか?』

この文鮮明が語った内容からもわかる通り、国会議事堂をチャーチ(教会)にしてお祈りをするのが目的だとはっきりと述べている。文鮮明の目的は、最初から憲法20条「政教分離」に違反しているのだ。
その後に、文鮮明は選挙支援をした政治家を公表している。それが「思想新聞」1990年3月25日号に掲載した『勝共推進議員名簿』である。現在、統一教会問題では必ず登場する安倍晋太郎、森喜朗、細田博之、麻生太郎、衛藤征士郎の名前を確認することができる。
 その後、統一教会と国会議員の関係が明らかになったのは『週刊現代』99.2.27号で「現職国会議員128人の「勝共連合・統一教会」関係度リスト」においてである。このリストから現在も国会議員で且つ勝共連合から送り込まれた統一教会員秘書を受け入れていた議員をあげると以下の三人が目を引くところである。
細田博之  1名
麻生太郎  1名
衛藤征士郎 5名
 細田博之は、平成2年(1990)年の衆議院選挙に島根県全県区から立候補して初当選している。細田が、当選できたのは『勝共推進議員名簿』からもわかるように島根から立候補するにあたり統一教会に「誓約書」を提出していたから選挙支援を受けることができたと自ら告白していることと同義なのだ。その後の細田は、衆議院議長となった現在まで統一教会とは不可分の関係にあった。細田は、次回は選挙に出馬できないであろうからこの期限りで引退ということになる。畢竟、細田は、国会議員在任期間全てが統一教会系であった。これもすごい話である。
 憲法では、国会は「国権の最高機関」と定めている。その長である細田は、国民に政策の実現を約束しておきながら統一教会との約束を守ることを優先するという国民に対する裏切りなのである。細田は、衆議院本会議で野党党首から睨みつけられても仕方のない典型的な統一教会系国会議員だったのだ。
……

2022年10月17日に「文鮮明が決めた統一教会系国会議員となる条件」で、文鮮明が国会議員候補を選挙支援する際の条件として「誓約書」を提出させていたことを書いた。それから僅か3日後の2022年10月20日に時事通信から「誓約書」が「推薦確認書」と契約書名を変更しているものの何らかの契約書が実在することを、その写真を含め配信された。その全文は次の通りである。

 『 旧統一教会、自民議員と「政策協定」 衆院選の支援条件、署名も』
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の友好団体が昨年の衆院選で、複数の自民党議員に憲法改正などへの賛同を求める「推薦確認書」を提示し、署名を求めていたことが分かった。一部議員は署名に応じた。教団側が選挙支援の条件を明示した事実上の「政策協定」。教団と自民党の関係の深さが浮き彫りになった。
 自民党の斎藤洋明衆院議員(新潟3区)が20日、取材に対し、昨年の衆院選前に推薦確認書に署名していたと認めた。「先方の関係者が私の事務所に持参し、秘書が受け取った。内容を自分の目で確認し、おおむね(政策の)方向性は合致しているということでサインした」と説明した。
 衆院選では、ボランティアによる電話かけの支援を受けたと明かし、「判断とその前提となる認識が間違っていたので大変反省している」と陳謝。今後は関係を持たないと明言した。
 これに関し、岸田文雄首相は20日の参院予算委員会で、実態把握に努める考えを示した。その上で「それぞれの議員が自らの行動について説明責任を果たしていくことが重要だ」と強調した。
 首相は、自民党議員には教団側と「関係を絶つことを徹底してもらう」と重ねて表明。「一議員に対するアプローチが党の政策決定全体に影響を与えるシステムにはなっていない」と述べ、政策決定への影響を否定した。
 推薦確認書は(1)憲法を改正し、安全保障体制を強化(2)家庭教育支援法・青少年健全育成基本法を制定(3)LGBT問題、同性婚合法化の慎重な扱い(4)「日韓トンネル」実現を推進(5)国内外の共産主義勢力の攻勢阻止―との政策を列挙。「以上の趣旨に賛同し、(友好団体の)平和大使協議会および世界平和議員連合に入会する」などの条件が記されていた。
 やはり文鮮明が昭和62(1987)年頃に始めた選挙支援方法は、幾ら宗教法人の名称を変えようとも法主は文鮮明であり、その指示で始めた支援方式は、現在も脈々と受け継がれていたのだ。文鮮明が求めた「誓約書」の条件は次の通りである(『愛国運動の基地 1986年10月9日 韓国・漢南洞公館』)。
   第1条は「私は勝共連合勝共議員になることを宣誓する」
    第2条は「私は統一教会を絶対的に支持する」
     第3条は「統一思想は人類を解放することができる思想であることを受け入れる」
 現在の「推薦確認書」では「……平和大使協議会および世界平和議員連合に入会する……」とある。統一教会(世界平和統一家庭連合)と「平和大使協議会」及び「世界平和議員連合」の関係であるが、中央が統一教会で、統一教会「平和大使協議会」係と統一教会「世界平和議員連合」係という関係である。つまり、記事にある自民党斎藤洋明は統一教会に入信済ということになる。この斎藤を当選させるべく動いたのが、統一教会が準備した選挙支援システムを差配していた安倍晋三である。斎藤は、自分の政治信条を選挙民に問うて審判を受けた振りをしながら選挙民をだまし、統一教会の政治理念に賛同していた背徳者なのだ。このようないい加減な男が総務大臣政務官を務めていたのだ。日本の斎藤が署名したという「推薦確認書」でもう一つ気になることは、第一に憲法改正である。既に『国会議事録という動かぬ証拠』で指摘していることであるが、自民党憲法改正実現本部の改憲論理は「GHQによる憲法介入は排除するが、統一教会が介入する改憲は受け入れる」という馬鹿げたものなのである。そして更に滑稽なのは新潟三区選出の斎藤が地域とは無関係の「日韓トンネル」に賛成していることである。要は、斎藤にとって当選できるのなら、どちらでも良かったのだ。この日韓海底トンネルであるが、自民党の中に「党中党」を作り、統一教会系国会議員数を増やすという名目の統一教会政治組織を全国に作るための運動なのだ。これで斎藤は否応なく「日韓トンネル推進新潟県民会議」運動に協力する以外に国会議員の椅子を守ることができなくなった。斎藤は、自民党村上誠一郎がいみじくも述べた「(安倍晋三は)財政、金融、外交をぼろぼろにし、官僚機構まで壊した。……」ことに自分の地位と名誉の為だけに協力していたのだ。国賊の頭目に協力する質の悪い輩としか言いようがないであろう。
 齋藤はここまで悪事がばれたならば、清く議員辞職を願い出てはいかがなものだろう。統一教会系国会衆議院議長細田博之は、斎藤の願いを、ここぞとばかりに許可するであろう。ただし、当の衆議院議長は、決しておやめにはならない。詰め腹を切らされるのは下っ端だけなのだ。
 統一教会の支援を受けて当選した国会議員は、必ず「誓約書」若しくは「推薦確認書」を提出済みで例外はない。文鮮明は無償で選挙支援をするほど「私はばかでない」と断言している。例外はあり得ない。その数は、自民党内には180名以上いるということになる。
……』

 ところで盛山文科大臣に限らず林官房長官も統一教会と関係が取りざたされていた火消しに躍起である。
 その二人は岸田派閥に属していたことと、統一教会を使って選挙運動を進めたのが安倍晋三元総理大臣であったことを考え合わせると、何やらきな臭いものを感じるのは筆者だけであろうか。

自由民主党と統一教会の関係は未だ氷山の一角しか明らかになっていないのだ。
以上(寄稿:近藤雄三)
【参考】
・(2023年11月26日)『宗主国アメリカからみた現地政権「自由民主党」の衰退と荒廃 -アメリカの意向は「自衛隊海外派兵を可能にする」政権に再編すること-
・(2023年9月28日)『自民党はいよいよ総選挙に打って出るが、いまだ、統一教会の「禊」は済んでいない!
・(2022年11月30日)『映画『アンタッチャブル』を地で行く統一教会という犯罪者集団(2) ―統一教会を犯罪者集団と断定した「フレーザー委員会」報告書―
・(2022年11月28日)『映画『アンタッチャブル』を地で行く統一教会という犯罪者集団(1) -「内部告発者を裏切り者として刺殺未遂」、脱税、国体破壊等の犯罪-
・(2022年11月29日)『『文藝春秋』1984年7月号( 134-151頁) これが『統一教会』の秘部だ  世界日報事件で『追放』された側の告発
・(2022年11月24日)『自民党総裁と統一教会が連携して行った選挙運動
・(2022年11月14日)『統一教会と「日韓トンネル推進全国会議」
・(2022年11月07日)『統一教会が秘蔵する「御言選集」が流出していることが確認された
・(2022年10月21日)『文鮮明が決めた統一教会系国会議員となる条件(続き)
・(2022年10月20日)『統一教会と同教会認定国会議員の巨大利権
・(2022年10月17日)『文鮮明が決めた統一教会系国会議員となる条件
・(2022年10月12日)『寄稿文   統一教会製空気散弾銃「鋭和B3」
・(2022年11月10日)『統一教会製空気散弾銃「鋭和B3」の使用が疑われる朝日新聞襲撃事件
・(2022年10月07日)『統一教会と系列国会議員の「日韓海底トンネル」という巨大利権
・(2022年10月03日)『寄稿文  ≪統一教会と萩生田光一政調会長≫
・(2022年09月08日)『(続)統一教会って? 51年前の国会で   えっ? 銃を輸入していた!!
・(2022年09月05日)『(続)統一教会って? 昭和51年の国会でも…46年前
 ・(2022年09月02日)『統一教会って? 37年以上前の我が国の国会で・・・




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