うさぎ学園 多趣味部

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超速マッハ観光!名古屋と伊勢を突っ走れ!!(その10)『トヨタ産業技術記念館』の自動車館が楽しいぞ!!

2018-09-06 21:08:30 | 68号室 2018年8月 名古屋~伊勢
『トヨタ産業技術記念館』の自動車館は延べ7,900平方メートルの広さがあり、大きな体育館に自動車工場がまるごと入った感じです。


紡績館から自動車館に向かう途中に、鋳型成型の実演がありました。



でも・・・ここに到着したら鋳型実演がほとんど終わってました(-_-;)。
金型に溶かした金属を流し込んでパーツを作るのが鋳型成型です。
高校生の頃にやったことがありますよ~。



鋳型成型の実演ルームのそばにプロペラが展示されていました。
この木製のプロペラ、凄いなあ!!





自動車館に来ました!
これ・・・自転車にバイクのエンジンを取り付けてみよう、の図。



1933年に自動車部門が設置されてアメリカのシボレーのエンジンを分解するところから始まったそうですよ。



ここは材料試験室。



色々な試験機が展示されていました。



これが一番目立ちました。
『アムスラー万能材料試験機』。





ここからは自動車ファンは楽しい『ボデー試作』。
1935年に製造された『A1型試作乗用車』!!



『A1型試作乗用車』の説明ですが、読めるかなあ。



1934(昭和9)年5月、1933年型シボレー・セダンのエンジンをスケッチした「A型エンジン」のシリンダーブロックとピストンの鋳物の試作を開始しました。



シリンダーブロックの冷却水が通るウオータージャケットの中子1の製作に苦労し、大島理三郎取締役が米国から持ち帰った油中子2を参考に、試行錯誤を繰り返した結果、1934年8月にシリンダーブロック鋳物が完成したといわれます。



試作エンジン第1号は、1934年9月25日に完成しました。
内製部品は、シリンダーヘッド、シリンダーブロック、ピストンなどの鋳物部品に限られ、クランクシャフト、カムシャフト、バルブ、プラグ、電装品などは、シボレーの輸入部品が用いられました。



ところが、試作エンジンをシボレー・トラックに搭載して行った運行試験では、シボレー・エンジンの出力60馬力に対し、48~49馬力しか出なかったそうです。
そこで、海外文献を参考にして渦流燃焼室の形状を応用したシリンダーヘッドを設計し、旧ヘッドと交換したところ、シボレー・エンジンを上回る65馬力を実現したんだそうですよ。





乗用車については、当初月産200台を目標に設定して試作に着手し、1934年4月に設計のモデルとして34年型デソート・セダン、5月には34年型シボレー・セダンを購入しました。
これらを分解・スケッチしながらシャシーとボデーを設計し、同年7月にボデー現図を完成させました。



乗用車ボデーの設計にあたり、クライスラー系の34年型デソート・セダンをモデルに採用しました。
ボデー・プレス部品用金型の製作には少なくとも3年を要する見込みで、その間にスタイルが流行遅れになってしまったらそれまでの努力は無駄になる恐れがあります。
米国車のスタイル動向を調査した結果、34年型デソートのスタイルは1~2年他車に先んじていて、従来とはまったく異なる流線型を採用しているため、今後の流行に先駆けるものと予測し、これを試作車のモデルとした、ということです。



1934年11月には乗用車ボデー後部パネルの設計が完了し、外部業者の指導によりプレス金型の製作を始めました。
しかしその製作には約1年半もかかることがわかり、同じ業者の指導のもと、手作業による打ち出し板金加工でボデーを製作することにしました。



A1型試作乗用車完成式。
こうして、試作開始(1933年9月)から2年足らずで、1935年5月にA1型試作乗用車が完成しました。
しかしながら、内製の鋳物部品3や鍛造部品4のほかは、シボレーの純正部品が用いられたそうです。



次回、エンジンがいっぱいだ!
マニア必見です!!