鼓事記(こじき)|プチ鼓堂 |曽和 鼓堂ブログ

自然に音を愉しんでいただける鼓堂です。

小鼓や能楽お好きでしたら‥。

河口湖ろうそく能

2010年05月18日 18時45分10秒 | Weblog
ご縁ありまして、河口湖ろうそく能へ。甲府へは数度参るも、なかなかいつもと違う山梨県です。心つもりも違う、何だか異世界へ参る気分である。
避暑地はわたくし共小鼓方には難しい土地で気候、気圧、標高、で、小鼓はいつもの様なご機嫌ではない、しかしながらいつもの様なポンを出さねばならぬ。なかなか大変であります。
音の効果のお題を頂きましたのに鳴らぬ小鼓ではなんともなんとも。がんばって勤めさせて頂きます。
出囃子を基本にお話しさせて頂きました。
わたくし的には京都でもないわたくしで、かなりの緊張に少々テンションむちゃくちゃでお話しさせて頂きました。落ちつけ落ちつけ尚ちゃんの呪文も忘れずに…。

少しでもお能を身近に感じて頂けましたら幸せです(幸流だけに)。
わたくしのお弟子さんの温かき応援もあり、何とか無事に勤めさせて頂きました。
河口湖に京都の風をもって参れる機会を頂きました主催者に感謝致します。

またお能への熱意ある土地に参りたいものだ。

甲府お稽古場所にて河口湖ろうそく能を思う。

長講堂さんへ

2010年05月16日 15時58分40秒 | Weblog
ご縁ありまして、法念上人八百年大遠忌並びに長講堂開基後白河法皇御忌に参りました。
この様なお招きは初めてで、ちょっと大人なわたくしと参りましょう。
ぐるりを見回すと、来賓席にはもったいないわたくしがおりました。
しかしながら大人尚靖先生参る!
厳かに法要始まり、目の前での舞楽蘭陵王がどんと来た。蘭陵王の舞楽は勇壮。王の容姿があまりにも美しいので、仮面をつけて戦いに臨んだ故事に由来するもの。わたくしも王に肖り、マスク、襟巻きとこれからの法要に臨んだ。
声明はなかなか心地よく、自らの運転で船を漕ぎ、極楽浄土へと知らぬ間に着いておりました。横のH氏は尚靖先生は真髄であると浄土に参った事をじょうずに誉めて?頂けた…トホホ。
無事に法要終わり。

ご住職のお言葉は熱さみなぎっておられた。男の掛ける思いをぐうっと感じた。おっさん(京都ではご住職をおっさんと言う)の男泣きに心がぐっと来て。

本日の綴りとする。合掌