鼓事記(こじき)|プチ鼓堂 |曽和 鼓堂ブログ

自然に音を愉しんでいただける鼓堂です。

小鼓や能楽お好きでしたら‥。

授賞式

2008年01月31日 23時49分58秒 | Weblog
本日、おじいちゃん授賞式。いつもお舞台で見るおじいちゃんとは一味違うおじいちゃん。賞状を授与される時はいつもより凛々しく?。得意の咳払いも控え目で頂かれます。ご挨拶の折に魅せます羽織のヒモの触りの方も控え目。ちょこっと緊張気味のおじいちゃん?後のレセプションはアルコールナッシングなのにご機嫌です。お舞台で無いおじいちゃんは正にそわそわ大権現であります。会場も何だか幸せムードでホワッとしてて、一緒におりますわたくしもホワッと幸せムードに包まれます。知事のお言葉も長いがスムースで引き込まれました。飛行機に乗り、おじいちゃんとご一緒に松山へ。終始ご機嫌の大権現。わたくしもあやかりたいです。

尚語る

2008年01月31日 00時04分36秒 | Weblog
本日、お舞台について語り合う。そこ一時間程。お相手は何時も隣で打ってられる兄貴。最近では楽屋で芸談なんて無いからちょっとマジにお話し致します。わたくし若手ですが、わたくしの思いをぶつけました。本来ならば若手は先輩のおっしゃっる事はハイと聞き入れソレで終わる。芸談ではないんです。言われるままです。もちろん、ハイと聞きます。いや、聞いた事にしている事も‥。
わたくしの悪いところですが、わたくしからも問題を投げ掛けます。ソレで解決が出来るかもしれません。わたくしは少し興奮するのがダメですが、自分の思いを出せたと思います。この年でホントは出してはいけないのかもしれません。
わたくしはきちっとあってるのが良い舞台とは限りません。
なかなかピシャッと行くのが無いから楽しいのかもしれません。
囃子方は掛け声、手の上げ下ろしで間をキャッチボールするものと考えております。間がストライクゾーンに来ますとキャッチしやすいのは当たり前。暴球はやはり捕りにくい。当たり前でしょう。でもストライクでも魔球はなかなかキャッチする側も心しなければなりません。っが別にサインがある事は無い。しかし若干のサインとなるのは掛け声であります。キャッチした間を魔球で返す荒業もたまにはあるかもです。しかしソレは遊びで無くて信頼あればこそ。何時ものバッテリーでも、囃子方はいつも研磨する。わたくし共は馴れ合いの舞台はないしてはお仕舞いだ。京都は少ない人数の中でも日夜、芸事を考えてる人がいる。寝れない時もある。寝れなくてもまた舞台に出る。出てまた考える。ソレの繰り返しだ。
少々興奮気味のわたくしです。コレからはどんな時間になるだろう。そっとして頂いてもずっとお舞台の事を考えてしまう。
こういう風には成りたくないんだが、芸の話しをもっとしたい。芸談に餓えているわたくしである。
もうちょい聞く耳を持つ様にしたいものだ。
聞く耳の凄さを教えて頂いたのは今日の兄貴だ。
わたくしはまだまだほざくジャリだと思った。

モーニング寿司

2008年01月29日 22時56分51秒 | Weblog
本日、札幌より帰ります。新年会も無事に終わり気分良く目覚めます。少々、時間がありましたので市場へ参ります。そうです。モーニング寿司です。昨日からご一緒のチカしい方ともう一人アサヒスーパードライをこよなく愛すのど越し男(少々男前)と雪の上を雪駄で歩く和装のおっちゃんにーちゃん。雪駄と書くが誰も雪の上で履いてるのは見たこと無い。かえって不思議がられている。っと言っても安物のゴム草履みたいなのを履いております‥話し戻って。何時も一人で参りますが今日は皆様とで愉しさ倍増。美味しい、美味しいっと言って頂けるのが幸せです。お寿司の大将にも、もうそろそろ曽和さん参られる頃と思っておりましたっと、ちらっと嬉しい事を言って頂けるようになりました。ご機嫌での市場・空港は少々お土産を買い過ぎた様に思います。こちらでもご機嫌。おばあちゃんへの席譲りもスムースに紳士的であります。あまりゆるいわたくしではいけません。っでお稽古に熱が入ります。
モーニング寿司の威力は凄まじい。

たっぷり

2008年01月28日 16時14分15秒 | Weblog
本日、頑張りました。お舞台三つです。勿論、お能です。始めは屋島です。なかなかの大曲でお時間もかかります。勝ち修羅なんで元気に強くです。前は男物の松風ってな感じで大事は多くあります。
草子洗はおじゃるな世界。優雅な雰囲気で優雅に打ちたいものです。騒がしくなってはいけません。のんびりな感じで見ているお客様を眠りに誘っております。こういう曲は品が大事です。でも品と言うのはなかなかお稽古で付くもので無いです。品位に乏しいとちょっとツラい曲ですが、品位に乏しい役者は鏡で自分自身の姿を見られると衣装や裃を着せられてる感じの方にありがちですね。お陰様でわたくしは成りきり主義ですので、着せられてる感じは無いと思いますがいかがでしょうかね?
三つ目は是我意です。謡の流儀により善界とも是界とも書きますが、読み方は何れもゼガイであります。コレは強さ、パワーが大事です。なんせ出て来るのが天狗と言っても天狗の大統領です。中国からやって来ます。マッハなスピードでやって来ます。ソレを現すのが大ベシです。力強く力強く掛け声も打ち込みも何も強く。最後まで気が抜けてはいけません。天狗は日本の天狗も出て来ます。今日の天狗はどちらも品位たっぷりです。欲張って定期能を二番打った訳ではございません。始めは草子洗だけのお役だけでしたが、ゼガイを打つ小鼓の方がおられず、わたくしになった訳です。お家元でしたので誰でもとはいかなかったのでしょう。有難い事に二番打たして頂きました。初回を飾るは囃子方の中では花形であります。お舞台も完璧でしたし、言う言無い幸せな一日でした。たっぷり打たして頂きました。