
もっとパニックムービーかと思ったんだけどぉ・・・

’08 カナダ・ブラジル・日本 121分
監督・・・フェルナンド・メイレレス
出演・・・ジュリアン・ムーア / マーク・ラファロ / アリーシー・ブラガ / ガエル・ガルシア・ベルナル / ダニー・グローバー / 木村佳乃 / 伊勢谷友介
とある都会の街角。日本人の男が運転する車が交差点で立ち往生していた。突然目の前が真っ白になり、完全に視力を失っていたのだ。親切な男に助けられ家まで送り届けられるが、そのまま車を持ち去られてしまう。男は妻に付き添われ病院に。医者は、眼球に異常はなく原因はわからないと告げるが、各地では失明者が続出していた。車泥棒も、そして、診察した医者までも。驚異的なスピードで“ブラインドネス”は感染していった・・・
日本人男性が突然目の前が真っ白になり失明するという症状に襲われるところから話は始ります。
ここから謎の感染が世界中に広がり大パニック~~~!
っていうのを想像してたんだけど、ちょっと・・・いや、かな~り違ってました・・・


中心となるのはこの二人。感染した日本人男性を診察した眼科医とその妻。
眼科医も感染して明朝には同じように真っ白な失明状態。
感染したのは彼だけではなく、日本人男性と接触した人間は次々同じような症状に。
そしてそれがどんどん広まっていきます。
さぁー、大パニック!
・・・と思ったらそうでもなく・・・。

その妻は何故か感染しないんだわ・・・
感染者は隔離病棟に入れられちゃうんだけど、眼科医の妻も彼を一人には出来ないと、
目が見えるのを隠して一緒に病棟へ。

だけどここがヒドイところでね、失明者の収容所なのに世話をする人はひとりもいなく、
隔離された人々は自力で生活しなきゃならない。
外部と連絡する方法もなく、食事さえ満足に与えられない。
そして人数が増えるにつれて、皆を支配しようとする人間も現れる・・・
とこんな感じで、収容所の中での生活がずっと描かれていくんですよ。
食事をもらうために自分達の貴金属を差し出したり、
果ては女性達が自分達の体を差し出したりと、見てて気分を害するようなこともたくさん。

だけど、いつまでたっても感染の原因も明らかにされないし、
妻が何故感染しないのかもわからない。
ここはどこかもわからないし、人々の名前さえ知らされないままラストへ・・・。

目が見えない状態での極限状態下で人間はどうなってしまうのか・・・
それには人種も容姿も関係ないという事を言いたかったのかもしれないけど、
パニックムービーを期待していった私には、かなり肩すかしな感じになってしまいました。
希望の見えるラストにはなっていたけれど、どうかなぁ~、面白かったとは言えなかったな

【 個人的評価 】 55点
DVDで十分っす・・・

こでまりさんもイマイチだったようですね~
私も苦手な作品で、実はかなり辛口感想を書いちゃいました(汗)
想像していた物語とは違ったし、何だかわざわざ人間を醜く見せているようで、、、嫌だったわ~
ジュリアンは目が見えていたけど、イマイチそれも意味がなさそうに思えました。
なんかワケわからん映画でしたよね。
確かに人間醜いところもあるけれど、それを見せる手法が、私には合わなかったかな?
ジュリアン一人目が見えていた・・・それはきっと収容所の様子を語らせるためですよ。・・・なんて。