今週のワンピース（２８号 / 第４５９話 死んでごめんじゃないでしょうに）

フランキー達の愛情ある（？）起こし方によって、目覚めたルフィ、ゾロ、サンジ。
ルフィは、このヤロ、おれの影を　と食ってかかろうとしますが、フランキーに頭をつかまれ、
静まれ、ここにモリアはいねェ！と言われます。
3人とも、自分達がサニー号にいるのが不思議みたい・・・。
ゾロは、自分の影がなくなっているのに気づき、夢じゃない妙な感じだ・・・と足元を見ながら言っています。

そこへ、ルフィが、おい、大変だ！一大事だ！食い物がなんもねェぞ！
と大きなチーズを抱えて走ってきました。
サンジも食糧庫を確認すると、あれだけ大量に積んでいた食糧なのに、
保存食を残して全部持っていかれてるようですね。

　チーズや干パンじゃ食い足りねーっ！肉ーー！

と叫ぶルフィ・・・きっとあんたの影が食べちゃったのよ・・・
影を取られた3人はガックリ肩を落とします・・・

　ゾロ　「まったく面目ねェ・・・油断しすぎてた・・・！」
　ルフィ　「海賊弁当も失くしちまった～～・・・チーズじゃダメだ、チーズじゃ・・・」
　サンジ　「ところでナミさんがいねェ様だが・・・？」

きっとウソップが話したのでしょう、次の瞬間、サンジはウソップに噛み付きます。

　連・れ・去・ら・れ・たァ　なぜ地の果てまで追わねェ
　そいつ、どこのどいつだ！すぐにおれが行って奪い返してくる

ウソップはサンジの剣幕におののきながらも、

　すまねェ！でも追いかけ様のねェ状況になっちまって・・・！
　とにかく話を全部聞いてくれ！

そしてウソップは言います。いいか！これから取り返さなきゃならないものは大きく分けて二つ！
するとルフィ・・・“めし”！“ナミ”！　あと“影”もだろ？３つだぞ？
ウソップは、おお・・・意外なもんがランクインしてた・・・ひとまず“ナミ”と“影”の話をさせてくれ。

ここでウソップだけでなく、みんなの話が統合されたようです。
叫び声をあげたのは、もちろんサンジ。

　んな・・・け・・・け・・・！結婚だとォ～～～～　フザけんなァ～～～

　クソ許さ～～～ん

ボォォォと文字通り燃えてます
ナミと結婚て勇気あんなァ・・・とルフィは正直な感想を・・・そして自分が巨人になったことにも驚いています。
ゾロはウソップに、ルフィとサンジのゾンビは確認済みってわけだな？と言うと、
当のウソップは、モリアの正体を聞いたようで、チョッパーと一緒になって
あいつが“七武海”の一人だったなんて・・・涙流しながら、ガタガタ震えてます
フランキーは、知らなかったのか、と意外そう・・・

するとルフィ、ゾンビが本人みたいになっちまうんだったら、おれ、ゾロのゾンビ見たぞ
ゾロは、どんなゾンビだったか聞きます。
ん～～、似た感じだったぞ（似てないってば・・・）。
ゲタはいてたからお前じゃねェとわかったけどな、とルフィ。
あのゾンビを見たら、ゾロ、ショック受けるだろうなぁ・・・
でもゾロはゾンビの事はあまり気にしてない様子で、
とにかくゾンビを探し出して口の中に塩を押し込めば、影は帰ってくるんだな？と確認。
そして、そんな弱点までよく見つけたな、とも。フランキーが話し始めます。

　弱点にしろ、お前らをまず救出に来た事にしろ、助言をくれたのはあのガイコツ野郎だ。

ルフィは、ブルックに会ったのか　と嬉しそうです。フランキーは続けます。

　会った・・会ってヤボな質問しちまってな・・・
　いや・・・お前が始めにアレを仲間にすると連れてきた時ゃ、さすがに存在ごと完全否定したが・・・
　あの野郎、ガリガリのガイコツのクセによ・・・話せばなかなか骨がある、ガイコツだけに
　あいつァ、男だぜ

そして、ブルックにゾンビの弱点を教えてもらったあと、立ち去ろうとするブルックに、
話のついでにもう一つだけ、おれの質問に答えてけ。と言ったあの時の話をします。

　お前そんな姿で、もし人前に出たら、人がどんな反応をするかわかるよな？
　喋るガイコツだぞ？そんあ気味悪ィ奴に、友達なんかできるわけねェ、
　異形の者はハジかれる！

そのちょっとキツイ言葉に、ロビンもフランキーが何を言いたいのかわかりません。

　この“魔の海域”を出られたとしても、先の知れた運命。
　ましてや出られもしねェで、絶望の数十年。
　お前、「死にてェ程淋しかった」って言っただろ？おれがお前なら・・・とうに命なんか断ってる！

無言のブルック・・・

　存在自体チンチクリンなクセして・・・時々紳士ぶって話の“核心（キモ）”を隠しやがる・・・！
　そうまでして生きて・・・果たしたいお前と“仲間との約束”ってのは一体何なんだ

ブルックは静かに言います・・・。

　ヨホホホ、お節介な人ですね。簡単な事です・・・昔・・・我が海賊団の仲間を、
　ある場所に置き去りにしたのです。致し方ない苦渋の別れでしたが・・・
　その場所へ「必ず帰る」と固い約束をして我々は船を出しました。
　―そしてこの海で全滅。彼との約束を果たさぬままに・・・！
　船で一人生き長らえた私には、この“結果”を彼にちゃんと伝えに行く義務がある！
　我々が死んだあの日から・・・もう50年は経つでしょうか・・・。

その年月の長さに驚くフランキー・・・。

　50年　オイ、そんな昔の話かよ！おれもまだ生まれてねェ！
　悪ィがそんな長ェ時間、そいつだってもう待ってやしねェだろ・・・

するとブルックは言います。

　私になぜ・・・彼がもう待ってやしないと見切りをつける権利がありますか？
　万が一、約束を信じてずっと待ってくれているとしたら・・・
　今、彼はどんなに淋しい気持ちでしょうか
　我々に裏切られたと思いながら、今でもずっと待ち続けているとしたら、
　どんなに惨めな気持ちでしょうか

フランキーは続ける言葉が見つかりません・・・。

　約束の岬で再開を誓った仲間の名は・・・
　“ラブーン”　　　　　　　　　　　　　　
　幼いクジラで、とても我らの危険な公開には連れて行けなかった・・・
　もうずいぶん大きくなったと思います・・・

ブルックが思い出すのは、ラブーンと別れた時の事・・・ブルック達は必ず帰る、の言葉を残し、
ラブーンも、ブォーとそれに答える鳴き声を出していました・・・。
フランキーはその仲間がクジラであったことに驚きを隠せません。ブルックは続けます。

　あれからずっと私達を信じている様な気がしてならないのです。
　いつもの様に陽気な音楽をかきならして・・・大手を振って帰って来ると思っているのかも知れない。
　無責任に死んでしまった我々を、彼が許してくれるとは思いませんけど、
　身勝手な約束をして、声も届かぬ遠い空から、死んでごめんじゃないでしょうに・・・
　男が一度・・・！必ず帰ると言ったのだから！！　　　ドン！！


フランキーの話を聞いていたルフィ達・・・そのクジラの名前に覚えがないはずがありませんっ！

　ルフィ　「ラブーン・・・」
　ゾロ　「・・・」
　サンジ　「あいつだ・・・」
　ウソップ　「ホントかよ・・・」

ラブーンの事を知らないチョッパーがあいつって？と聞きます。ルフィは、

　おれ達知ってんだ、そのクジラ・・・。

思い出すのは、グランドラインに入った直後、山かと思っていたものが実はクジラだった！というあの光景・・・
その意外な展開に、フランキーは何どういう事だ　と驚きます。当然だよね。
サンジが説明を始めます。

　“偉大なる航路”の入口にある“双子岬”　―そこにクソでけェクジラがいて、
　世界を分かつ壁に頭をぶつけ吠え続けてた・・・
　「必ず戻る」と約束した仲間の海賊達を50年待ち続けてるってんだ・・・
　すでに海賊達は逃げ出したって情報もあったが、ラブーンはそれを認めず吠え続けてた。
　何とかルフィがその壁にぶつかる自殺行為だけはやめさせたが、
　あいつは今も生きて、その岬で仲間を待ち続けてる！

とんでもねェ話だ・・・50年も互いに約束を守り続けてたんだ・・・！とウソップが顔を輝かせます。
そしてゾロも、まさかあのラブーンが待つ仲間の一人があのガイコツだったとは・・・！


当のブルックは、いまだ自分の影が入っているリューマと戦闘中です。
勝敗はかだついていないようですが、やはりリューマのほうが優勢です。
リューマは攻撃を仕掛けながら言います。

　ヨホホホ！あなたがこの5年で強くなったとて、それは私も同じ事！
　我々の思考回路は同じなのですから！

ボキン！とブルックの腹に一撃・・・！飛ばされるブルック・・・息も上がったままです・・・。
リューマは、相変わらずアフロが大事なようですね・・・！そんなに大きな弱点を守りきれるハズがない！
するとブルックは黙れ！とスティックの剣を握り締め、ヨホー！とリューマに向かっていきます！
リューマと剣を交えながら、ラブーンに言いたいことが次々に頭の中を駆け巡ります・・・

　ラブーン、お前まだ私達の事、憶えてくれていますか？お前の気持ちを思うと、胸が締め付けられます―
　―私今胸なんてないんですけど！ヨホホホー！
　“偉大なる航路”の険しさに我ら力及ばずに、中間達はもう・・・みんな死んでしまいました。
　私はと言えば、仲間に加えて顔も体も何もかも失って・・・
　もしまた会えても―　この白骨化した姿では、お前には私が誰だかわからないでしょう・・・

その間にも、リューマはアフロに攻撃を仕掛けてきます・・・！どうにかかわしているブルック・・・

　私にはもう何も残ってないけれど、せめてみんなが・・・
　ラブーンみたいだと笑っていたこの頭・・・！
　この面影一つ守り抜いて、必ず会いに行くから！　待っててほしい“約束の岬”で！

その時、リューマの一刀がブルックの体をボキッ！と貫きます・・・！



こちらはサニー号。ルフィ達の話を聞いて、フランキーが感激しないわけがありません。
もちろん号泣～～　骨も鯨も大好きだ、チキショー！
周りからはうるさいと苦情が・・・
ルフィは大喜びですっ

　うは～～っ！ぞくぞくしてきた！あいつは音楽家で！
　喋るガイコツで！アフロで！
　ヨホホで！ラブーンの仲間だったんだ！
　おれはあいつを引きずってでもこの船に乗せるぞ！
　仲間にする！文句あるか、お前ら！！　　　　　どん！

ロビンも嬉しそうに言います。　ふふっ・・・あったら意見が変わるのかしら？
ウソップもワクワク顔っ！会わせてやりてェなァ、あいつ！ラブーンに！
フランキーはまだ号泣顔で、賛成だ、チキショーッ！
チョッパーももちろん号泣　おれもだ、コンニャローッ！おれもうガイコツ怖くねェっ！
でもサンジは一人違うようで・・・そんなわかりきった事より！ナミさんの結婚阻止だ！おれァ！
またボォ！っと燃えてます・・・

すると、ゾロは一人でサニー号から降りて歩いています・・・
どこへ行くのか尋ねるルフィ・・・すると・・・

　さっさと乗り込むぞ！奪い返す影が一つ増えたんだろ？

ヒューヒュー！ゾロ～～
ルフィもそれを聞き、ししし！　　そして・・・

　
　よっしゃァ！　野郎共っ！反撃の準備をしろ！


　スリラーバークを吹き飛ばすぞォーーー！


ゆけー！と雄叫びを上げるウソップに、あめェもだ、アホ！　と突っ込むサンジ・・・


　　　　　　　　　　　　　　　　　　To be continued・・・
　

　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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