まえにも書いたことがあった。猫を育てていて、その名をチグリスとユーフラティスといったんだが、誰でも知ってるとおり猫は何の役にもたたない。役にたたないだけならまだいいが、してほしくないことは狙い定めて仕掛けてくる。だから掃除の手間が増えたり、壊した物を再び購入したりしなくてはならず、そんなとき、「いや、おれカンケーないから」みたいに向こうを向いてシラを切ってたりする。あれは、そういう生き物だ。 と . . . 本文を読む
故・桂枝雀師匠の噺のクスグリに「パンみたいなひと」という表現があって、ここで観客がどっと笑うんだけれども、ググってみてもそんな慣用句があるわけでもなく、枝雀師匠も多用するフレーズではなかったように思う。「宿替え」という引っ越しを題材にした噺で言うことがある。必ず言うというわけでもない。他の噺でも､これを言うのをいち度聞いた覚えがあるが、なんの噺だったかは憶えてない。 また、おれが知る限り他の噺家 . . . 本文を読む
民間企業の小型ロケット「カイロス」の打ち上げが、こないだ延期になって、ちょっと「お預け」を食らってしまったロケット好きは多いと思う。わくわくしながら待っていたら数日後に打ち上げ直後に爆発してしまった。派手に儚い。他人事のはずなのに、けっこう落胆した。ここは冷遇されてる内調の腕っこきを工作員に、北朝鮮からロケット技師をごっそり拉致すりゃ良い。脅威も抑えられて一石二鳥じゃないか。拉致した技師たちは六 . . . 本文を読む
すっごい久しぶりにガッカリしちゃった。一昨日あたらしいエントリーを書き終えて、ていうか打ち終えて（よし。ひと晩寝かすか）と思ってたのに、その翌朝マシンを使ってて画面が左右に細かく揺れたと思ったら勝手に再起動して、もういち度勝手に立ち上がったらブルースクリーン。なん度やってもダメで、実際に「えー……」って声が出た。おい冗談じゃねぇぞ。このパソコンまだ新品なのに。買ってか . . . 本文を読む
丁寧に言うと、「いづもどうもない」になる。出雲では銅も採れないという意味でも良いようなものだが、一般には標準語に直すと「いつも、どうもね」という南東北あたりで聞かれる挨拶だ。これに返すときは「かえってありがとない」辺りが妥当か。若い人は言わないと思うけれど。 年にいち度行くだけの果樹園の御主人が、おれの顔を見ると破顔して、そう言ったものだった。いつまでも顔を憶えているようで、行く度に「◎◎センセ . . . 本文を読む
