もっとましな嘘をついてくれ ータイ歌謡の日々ー

タイ歌謡について書いたり、うそをついたり、関係ないことを言ったりします。

それは犬だワン

2023年12月28日 00時16分22秒 | タイ歌謡
 北の街ではもう、かなしみを暖炉で燃やしはじめているらしくて、雪の降る街を思い出だけが通り過ぎて行くのだった。のっけから他人の言葉をしれっと連ねて恥ずかしいとも思わない。還暦を過ぎるとこんなもんだ。全部おれの知ってる言葉で構成されているから、これはもうおれのオリジナルも同然だ。盗人にも三分の理というが、五分の理だったり一分の理でも間違いではないらしい。盗人にも五分の理の場合、四捨五入だと全面的に一割も正しくなってしまうではないか。気の弱い人なら押し切られてしまうぞ。そんなことってあるのか。義賊の場合でさえ(いや。でも盗んじゃダメだろ)と思うのに。正当性のある盗人なんて、盗まれた物を盗み返して自分の物にする行為ぐらいだろうか。でも実際にこれをやると窃盗になるんだろうか。警察なんかを介入させて取り戻すのが良いんだろう。仇討ちが合法な世界なら、盗み返すのもアリな気はするが、あれは明治6年に禁止された。しょうがないよね。「あ。すまん。間違えた。でも気にするな」って、人違いで関係ないのに殺されたんじゃ堪らない。

 いや、そんなことはどうでもいい。冬の話だった。さよならあなた、わたしは帰ります。
 この時期に外を歩いていると、雪道の歩道では頻繁に小便の跡がイヤでも目に入る。もう10年ほどまえ、久々に北海道に帰ってきて驚いた。さすがは北海道だ。ほぼ200万都市の札幌といえど民度なんてものが欠片もないな、と言うと、「えー。あれは犬でしょ。散歩で犬が小便でマーキングしてんじゃないの」と言われて(あ! 犬かぁ!)と納得した。道民が所構わず立ち小便してるわけじゃなかったのか。そりゃそうだよな。立ち小便をしながら拍手喝采することを英語でスタンディング・オショーベンというんだが、そんなことを厳寒の北海道の雪道で興じていたら、ちんこで釘が打てるくらいにガチガチに凍っちゃうもんね。犬ならしょうがない。犬に民度なんて、これっぽちもないからね。
 どうも犬めらは人が悲しそうにしていると慰めに寄り添ってくるのもウザい。猫だと許せるのは、そんなに犬が好きではないからだろう。べたべたくっついてくるのと、べろべろ舐めてくるのと、吠えるのがイヤだ。あいつら、まるでどうぶつじゃん。
 そういえば以前、ペットボトルに小便を詰めて歩いて、犬のマーキングを見つけたときに、もっと高い位置に持参の人類の小便をちょろり、と滴下して犬の小便マーキングの上書きをすると、犬が振り向いて日本語で「えー……」と言うという話を書いたような気がするが、気のせいかもしれないので再度ここに書き留めておく。犬は小便を上書きされると落胆する。
 これ、アメリカ人に話したら、「あー、アメリカでそれをやると、Oh……ってDog says in englishだよねー」と言っていた。てことは、タイだったら「โธ่……(トォー↘……)」と残念がるのだろうか。そういえばタイの犬がマーキングしてるところは見たことがないな。だいたいグッタリして地ベタに貼り付いているから。
 いち度、札幌の雪道で見ていて驚いたのは集団で犬の散歩をしていたのか、それとも偶々そこに寄り合ったものか、とにかく犬を連れた人が5-6人ほどの集団を作っていた。それだけなら珍しい光景でもないのかもしれないが、そのときは犬たちが何かに導かれるように、すい、と移動して丸の形状に円陣を組んだ。尻を外に向けて。なんだこれ、と眺めていると犬めらは一斉に放尿をはじめ、へえ、こんなこともあるのだなと珍しく眺めていた。
 そこへ、ジョギング中の人が通りかかったんだが、犬たちは、どうぞ、とでもいうように道を空け、走る男を通した。そして走る男が犬たちの描いた小便のサークルの中心に差し掛かったとき、男の姿が、ふい、と消えた。
 え。穴にでも落ちたのか、と思ったが穴なんか空いてない。
 犬を連れた人々は何やら立ち話に興じていて、男がかき消えたことに気づいてないようだった。どういうことだ?
 男の消えた辺りをもういち度見て、驚いた。犬の小便で雪上に黄色く描かれた魔法陣が完成していた。描き上げられた直後の魔法陣からは小便の湯気が立っていた。
 まじか。
 男は消えたのではなく、異世界に飛ばされてしまったに違いない。
 犬たちは、おれの目を見ている。
 というね。二日酔いの小学生でも信じないような作り話だからね。ここから先を考えるのがメンド臭くなっちゃった。もう異世界モノで開拓されていないジャンルはないと断言していいような気がする。異世界LGBTとかあんのかよ、と思ったけど腐女子が好きなBLもので異世界に飛ぶなんて、いかにもありそうだし、ググってみたら実際にあった。まえに職業で探したら、異世界の農業とかタクシーとか自衛隊とかケーキ屋とか棋士まであって、だいたいの職業はあった。検索にヒットしないのはペンキ屋とか左官職人辺りで、この辺はアナだ。異世界でもツブシがききそうじゃないの。
 スポーツだったらどうかと思ったら異世界野球もあるし異世界卓球もある。カバディもあった。何でもあるな。異世界に飛ばされるだけじゃなくて、飛ばされたうえで人間じゃないものに転生するのもあって、自動販売機に転生しちゃったやつはTVアニメにまでなっていた。どうなってやがる。そこそこ人気もあったらしく第2期も決定したようだ。無機物に転生とか何でもアリじゃねぇか。異世界で数式てのはどうだ、無機物どころか理屈だぞ、と自信満々でググったら、これもある。すげぇな。異世界民主主義もある。
 構造主義と異世界は相性が良さそうだなと思ったが、これはまだないようだ。でもそんな話はメンド臭そうだから、ないのだな。
 まあ、とりあえず犬の小便でできた魔法陣で異世界に飛ばされるって話はまだないと思うんで、気に入った人はそれでストーリーを書いてもいいよ。アイディア料請求権は放棄しちゃう。好きに使ってくれ。万一それが当たって大金持ちにでもなったら、ガリガリ君買って奢ってくれればいいや。
↑ムージョ様
 犬の小便といえば「うれション」という言葉を初めて聞いたとき、それが「嬉しくて失禁してしまうこと」だと察するのに0.8秒くらいかかった。その発言主が一回りくらい歳下の友人で、タイムボカンシリーズのゼンダマンに出てくる悪役ヒロインであるムージョ様に激似の奥様だったからで、彼女は良い大学を出た才媛で、実家も嫁ぎ先もカネモチで美人だったから、「うれション」とくにションの部分が(え。それションベンのことかなでも元がお嬢様だからおしっこと言うことはあってもションベンはどうなんだションベンオブジョイトイ?)と句読点抜きで目まぐるしく考えたものの、目の前では唐揚げみたいな犬(たしかトイプードル)が嬉しそうに失禁していて、ムージョ様似の友人は「あらあらあらあら」と言いながら床を拭いていたのだ。
↑クイズ・トイプードルをさがせ
「うれション」は「嬉しションベン」の略に違いない。漏らしちゃった。フランソワーズ・漏れシャン。ルビー・漏れノ。アボガドロ定数のことでもある。モル。そういえばモルダウの「ダウ」って何なんだろうね。「たいへんです! ダウが漏れてます! じゃぶじゃぶと!」ってことなんだろうが。
 猫のうれションってのはあまり聞いたことがなく、仔猫でもないかぎり興奮して失禁てのはないだろう。と書いていて思いだしたが、そういえばおれが育てていた猫のチグリス(雄・当時12ヶ月)の不妊手術のとき病院のひとが抱き上げた途端、恐怖のあまり、ちゅう、って小便が放物線を描いたことはあった。決して嬉しくてではないと思う。聞いたことのない悲愴な鳴き声でイヤがってた。そういえば嬉しそうな犬ってのは珍しくもないが、嬉しそうな猫って見たことも聞いたこともないな。猫じゃらしで遊んでみても、ちょっとだけ「わぁー!」「きゃはは」な感じが透けて見えるのは仔猫のうちだけで、いち年も経つと真剣な顔で遊ぶ。どうかするとしかめっ面で一心に遊ぶ。楽しいのかそれ。猫の掟に「笑うのは年に一回。方頬を緩めるだけでござる」というのがあるんだろうか。嬉しくて尻尾をぶんぶん振るってこともない。
 あと、チグリスが不妊手術を終えてしばらくは気にもしなかったんだが、少し成長してから油断して腹を見せて仰向けで眠っているときに、たまたまプリッと可愛い睾丸が目に入った。睾丸だけに、たまたまだった。(え? 睾丸? なんで? あるの?)と思ったが、雄猫の不妊手術ってのは宦官みたいに睾丸を取ってしまうのではなく、人間のパイプカットみたいに管を切って結んでしまうとか、そんな感じなんだろうなと理解した。並と上があって、上のコースは蝶結びとか。
 睾丸で思い出した。タイでも陰毛の手入れで、線香で焼いて短くするというのがあって、線香を使うのは仏陀様と先祖への感謝なんかじゃなくて、線香だと鋏のカットと違って毛先がチクチクしない、という理由だそうだ。この処理は熟練の技が求められるのでシロウトがやってはいけないんだって。というのも、わたしたち人類の陰毛の中には左右一本ずつ合計二本の導火線の毛があって、それは神髄に熟達した陰毛職人だけが見分けられる。導火線の毛は焼かずに引き抜くっていうんだけどね。その特殊な毛に火が点くとシュルシュルと火花が走って体内に着火して、睾丸が、ばーん! って爆発してしまうからだと聞いた。「あれ、ほんとに凄い大きな音なんだよな」と言っていた。聞いた話だけどね。ホントなんだってさ。危ないよね。火は。だから、たき火のときに裸で火に当たってはいけないよ、と忠告されたのだった。くまのプーさんみたいに赤いシャツだけでもいけない。下半身に火の粉が飛んだら危険なんである。せめてパンツは穿くように。憶えておくといい。ご婦人については、知らない。
↑睾丸のドアノッカーに困惑するご婦人
 そういえば、ご婦人の陰毛といえば女優の菊地☆凛子さんで、あの人を画面で見かけるたびに(あー。このひと陰毛ボーボーなんだよな)と思ってしまう。かつて見た映画(何の映画かも忘れた)で陰毛ボーボーでビックリしたのだ。もう映画の筋書きも感想も憶えてない。ボーボーが強烈に焼き付いたのだ。もちろん今ではボーボーじゃないかもしれない。あるいは進化してボボボーボ・ボーボボってかんじかもしれない。とはいえ、その映画では演出のためにボーボーの陰毛カツラ(て言うのかな)を装着していたのかもしれず、もうまるで言いがかりみたいな反応なんだが(あ。ボーボーのひとだ)と思ってしまう。菊☆地凛子さんには申し訳ない気持ちしかない。いや、本人じゃなくて菊地凛☆子さんの陰毛に対してか。ここに謝罪する。本人には伝わらないだろうし、伝わってほしくもないが。
 それに伴って菊☆地☆凛☆子さんふうの人を見ても(ははーん。さてはボーボーだな)と流れ弾的に思ってしまうのも何とかならないか。そんなこと思いたくないのだ。あんなものはただの縮れた毛だ。面白くも何ともない毛の叢(Bush)だ。
 ところでアメリカンな人々に「おまえんとこのプライムミニスター、Take shit(竹下)って言うのかよ」とか「すげえなAss hole(麻生)って名前かよ」と揶揄われたが、「まあね。きみの国だってBush(陰毛。とくに女性の)てのが二代に亘っていたよな」と返せばよかったのか。そういや当時の米国トークショーで息子の方を揶揄って言うときはWの発音をヘンに強調して「ジョージ・ダブリャー・ブッシュ」みたいな言い方をしてて爆笑をさらってたんだけど、どこが面白いのかさっぱりだった。よっぽど英語が上手いと、ああいうのに笑えるんだろうか。英語わかんねぇ。
 ついでに、こないだ「◎◎が我々のスコトーマである」みたいな文章に(スコトーマ? なにそれ?)と思った。ググったらギリシャ語で「盲点」って意味で、なら盲点って言えよー! と思った。いや、スコトーマという場合、とくに「心理的盲点」を指すのです、という解説もあり、でもそれも「心理的盲点」って書いちゃいかんのか? 学術書ならまあしょうがないかな、とは思うが普通のコラムでそんなこと言ってんじゃねぇ。と、些細なことに噛みつくお年頃なのだった。
 次々と思い出し怒りが止まらない。もう20年もまえのことだが、地方局のテレビの会社の部長が会いたいと言うので会食したのだが、こいつがアタマの悪い俗物で、おれが◎◎な状況で、などと言うとすかさず「あー。シチュエーションですね」とか「マター」とか「スケジュールがタイトで」とか言いやがる。「わたし、ステューピッドなんです」と言ってはいなかったが、明らかにアタマが悪かった。英単語で相づちを返す人は初めてだったので、諦めの奥底から憎悪が滲み出てきた。こういう時はさっさと帰るに限るんだが、「え? 二次会は?」とか言ってて、とことんばかだった。後日、なんだあれは、とテレビ局の営業さんに訊くと、「◎◎一族の息子さんなんです」ということで、よくある「ばか息子」か。疑いの余地なく地方のテレビ局だなー、と思った。いかにも高そうなチョークストライプ柄のスーツだったもんな。もう庶民はバブル景気が終わったって知ってんのに。内ポケットには苗字の刺繍がアルファベットで入ってるんだろうか。いいカモだ。ぜったいに仕立屋ぼったくってるよね。来店したら店主喜んじゃう。ボーナスステージだもんね。「来た! テレビ・チャーンス!」って。
 しかし凄いな沖縄。裁判の判決に従わない! 不承認だ! 独自に調整する! とか言ってて、国が代執行だもんね。自分で告訴しといて最高裁で負けたら司法なんて関係ない! って、どこの無法者だ。無法松じゃなくて無法デニー。日本って、やっぱりアジアなんだよ。笑っちゃうよな。あんな知事選んじゃうからだ。北海道と沖縄ってアカの人が多くて、辺境の地って染まりやすいのかな。まあ北海道は戦後、洗脳済みのソ連の抑留者がどっと帰ってきて北海道の国鉄(当時)に巣くったりしてたし、炭鉱を舞台にオルグってたりしてたから、わからないでもないんだが、ちょっとまえまで米国領だった沖縄の事情ってのは、……あー。あの国か。もういいや、この話題。
ใจหมา - T_T ทีที [Official Music Video]
 ใจหมา(犬の心)という歌なんだが、まず前提としてタイ人にとって犬ってのは、愛玩動物として人気はあるんだが、もういっぽうで「あんたって犬ね」みたいな言い方もあって、そっちは「サイテーな奴」って意味しかない。英語でも「Underdog」って言うね。日本語だと「負け犬」だ。タイのは単に「犬」で、おそらくグータラに寝そべっているだけの野良犬のイメージなのかな。タイ語の犬って単語も二種類あって雅語のほうのสุนัข(ス↑ナック↓)には罵倒語のニュアンスはなく、野良犬に遣うのを聞いたことがないが、話し言葉でふつうに遣われるほうのหมา(マー↗)は野良犬にも飼い犬にも遣うし、罵倒語と普通の意味でも遣う。

 余談だが日本人には理解し難いけれど、タイ人に「あんたってブタみたい」と言われたら、これは「かわいいひと」って意味になるようだ。これは言われたこともないんで実感がない。でも言われて嬉しくはないよね。
 さて。これを歌っているのはT_T ทีที(ティーティー)という4人組のバンドで、絵文字の通り「泣く人」を意味するバンド名なんだそうだ。リードシンガーがชมพู-สุทธิพงษ์(チョンプー・スティポン)という人なのかな。結成の年も詳細もわからず、ただYoutubeの再生回数が3億回超えの曲が2曲ある(この曲もそうだって書いてあったけど、リンク先のMVの回数クレジットだと1800万程度だから、タイ歌謡にありがちなクリップのリセットがあったのだろうか)人気バンドだってことと、バンド名に恥じぬヘンなジャンルを開拓して「ร็อกอกหักสุดฮอต(熱い失恋ロック)」と呼ばれているということくらいしか情報がない。
 曲の構成はありがちなロックで、特筆すべき点は何もない。MV中の古いフォルクスワーゲン・ビートルがエンジンストールして立ち往生する描写があるけど、これはちょっと歳取ったタイ人ならだいたい知ってることで、古いタイプの空冷ビートルはオーバーヒートでエンストしやすく、「ビートル=すぐ故障する」というイメージがタイ人に染みついた。‘90年代には純正じゃない液冷部品を装着するビートルもあったけれど、そこまでして乗る人は変わり者だと思われていたような記憶がある。タイで日本車を見ることは多いのに軽自動車を滅多に見かけないのも同様で、水冷エンジンでも軽自動車はタイの暑さに負けてオーバーヒートしてしまうことが多かったので、タイ向けに改善されても「あれはダメだから」と思われてしまった。
 歌詞は何ていうか軟弱だね。傷心の人が聴いたら心に染みるのだろうか。

愛という言葉の響き おそらく理解できないだろう
その目をどう使うか おそらくあなたは知らない
あなたがいない日のことだけを 気にしている
心の底では あなたが誰なのかを知っているのに
あなたが手放した日 私自身の心がおかしくなってしまう
涙がなくなるまで あなたを呼ぶ
私から離れないでね ね? たのむから
犬の心 心の部屋は一つだけ
大切な人だけ 利用できる 一人だけ
放置されていたのに まだ待って日を数えています
愛する人は以前のように戻ってくるだろうか

愛する人の 隣にいるだけで十分なんだ
 もうね。ジジイになった今、こんなこと聞かされると「ふん」って鼻で笑っちゃう。
 そういえば昔、沖田浩之ってアイドルが生きていて、まだ人気者だった頃、女優の山本陽子と熱愛報道で世間を騒がせたんだが、沖田ヒロくんが20歳、山本陽子が40歳という年の差で、芸能レポーターが沖田くんの母親に突撃インタビューかましたら、上品そうな出で立ちのご婦人を装っていて、綺麗に化粧した口元を歪めながら「ふん! そんなもの、お笑いでございましょ」と一蹴していたんだけど、言い方が全然上品じゃなくて(うわぁ。気ィ強そう)という印象しか与えずに、面白かった。ヒロくん、暴走族上がりのタケノコ族だったからね。おかあさんが上品な訳なくて、「あー……。ねぇ……」としか言いようがなかった。戦後の昭和ってかんじだよね。
 あのころは立て籠もり犯の説得に実家から母親を連れてきて拡声器で「ひろし。もうやめて」なんて言わせたりしてたんだけど、その模様もテレビで生中継されててヨレヨレの初老の母親が塗りおしろいでバカ殿みたいに真っ白な顔で、(あ。精一杯オシャレしてきた。息子が立て籠もり犯なのに。説得なのに)っていうのがあったりして、今じゃやらないよね。あれ逆効果だもんね。「うっせー! 母親なんか連れてくるんじゃねぇ!」って逆上しちゃう。
 まあ今年も重大事件が多くて、寿司ペロなんて可愛く思えた程だ。ジャニーズやビッグモーターもシャレになんなかったけど、エッフェル姉さんを挟んでENEOSの会長、社長、副社長、元会長とともにセクハラ・ドリームチームで、行為中に高級クラブの女給さんの首の骨まで折るという暴挙までバレて、ひっでぇな、と思ってたらダイハツの途方もない杜撰で間抜けでお粗末さがトドメを刺した。笑えない事件ばっかりだったね。中でも「広末涼子のラヴレターを笑わずに読む」という罰ゲームはダメだけど油断して笑ってしまった。還暦過ぎなのに修行が足りないよね。修行なんかしたことないからか。

 たぶんこのエントリが今年最後だね。今年も一貫してくだらなかったな。来年は、ちゃんとするからね。
 しないんだろうな。
 いや。断言するが、しないな。
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