こっちゃんと映画をみまちょ♪

レビューと呼ぶほど中身なし。しかし中身が無いのも中身のウチよのぅ。・・・なんちって。

フライド・グリーン・トマト (1991)

2006年10月20日 | しびれるMovie

こっちゃんポイント ★★★★★

鑑賞環境  こっちゃんシアター 
上映時間 130分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開 (アスキー)
初公開年月 1992/06/
ジャンル ドラマ

エヴリン・カウチ(キャシー・ベイツ)は40代の太りぎみの専業主婦。夫のエド(ゲイラード・サーティン)は彼女よりもテレビに夢中で夫婦仲は倦怠期そのもの。エヴリンは自己啓発セミナーに通ったりして何とかしようとしていたが効果がなく、殆どチョコレート中毒で情けない毎日を送っていた。ある日エヴリンは夫と出かけたローズヒル・ホームで、そこに暮らす老女ニニー・スレッドグッド(ジェシカ・タンディ)と出会う。彼女が始めた昔話は不思議に魅力的で、エヴリンはニニーの話を聞きに頻繁にホームを訪れるようになる。その物語は今から50年も前のアラバマ州の女性イジー(メアリー・スチュアート・マスターソン)の話だった・・・。

(goo映画より抜粋)

キャシー・ベイツというその名を聞けば、泣く子も黙る。 ってか、もっと泣く。(つд⊂)エーン
演技も体格も貫禄たっぷりの、そんな女優像がすぐさま頭に浮かびます。

キャシーと言えば、過去観たS.キング原作の映画化『ミザリー』でのインパクトがあまりにも強烈。
彼女の前では迂闊な行動を取らぬが一番。 『ミザリー』とはそう思い知らされる映画でした。
万が一、彼女に拉致されるような機会があったら、ジタバタせず早々に観念しちゃって、
見ザリー 聞かザリー 言わザリー 動かザリー」・・・これに限る!とあの映画は教えてくれたわけです。
なるほどタイトルの『ミザリー』とはそういう意味でしたか。(違います) (/ω\)ぷしゅ~

そんなこんなで、未だミザリー恐怖の呪縛から逃れられないでいる今日この頃。

この映画でも、キャシーは駐車場横取りのギャル車に腹いせに体当たりし、
「キャ~~~~ッ!」と狂喜するなど、なかなかミザリーな一面を見せてくれています。
その後で「オバンは保険に入ってるのよ。( ̄ー ̄)フッ」とギャルに向かって吐き捨てる。 中々ブキミ。

お陰で、「なるほど!このためのキャスティングだったか!」などと勝手に思い込ませてもらいました。
同様にダンナの許可なしに自宅の部屋の壁をいきなりハンマーでブチ壊す姿にもやっぱり、
ミザリーな寒気を覚えます。

しかし、大好きなハリウッド女優の一人なんですよねぇ、不思議なことに。(笑)

 

それにしても早々に差し込まれる蒸気機関車のシーン...。

何度観ても、この場面の演出には鳥肌が立ってしまいます。
長閑なBGMと、楽しいひとときの後に訪れるこの場面はあまりにショッキングでした!
もうここで目が釘付けです。( ̄□ ̄;)アングリ

この映画は人を惹きつけるのが上手い。
それこそがまさに、ニニーお婆さんの話し上手ぶりを表わしているのでしょう。
静かに、しかし軽快に語る彼女の昔話に耳を傾けるエヴリン。
そんな彼女と一緒に、いつしか老婆の話に聞き入ってしまいました。

昔話の中で登場するわんぱく娘イジー役には、
『恋しくて』のメアリー・スチュアート・マスターソンがキャスティングされていますが、
これがまた見事なハマり具合。
やはり『恋しくて』同様、男勝りな役どころなのですが、こんな役をやらせたら彼女ってピカ一ですね。

あのハチミツを採るシーン・・・あれって、どうやって撮ったのさ?
蜂だよね、あれ? ホンモノの蜂だよねッ!
あまりに無防備な行動にビックリです!?!∑(゜Д゜ノ)ノ
”ビー・チャーマー(蜂に好かれる人をこう呼ぶらしい)”にもホドがありますってば。

 

また、お兄さんの一件から家にも帰らず、他人を寄せ付けなかったイジーの心を開く女友達ルースを
メアリー=ルイーズ・パーカーが演じています。
日焼けしたイジーのボーイッシュな服装に対して、色白な彼女はいつも女性らしいワンピース。
そんな彼女の存在はより一層メアリー・スチュアートを引き立たせますね。
まるでハリウッド版「オセロ」。

終盤、老婆の話は一気にミステリー色を増します。
長閑に比較的明るく語られますが、これは殺人事件が絡んだ話。
そしてその背景にはDV(家庭内暴力)、黒人差別などが・・・。

被害者の男のトラックが川から引き揚げられる。 しかし死体はどこにもない。
やがて映画は法廷劇も交えつつ、一つの事実を浮かび上がらせます。
これがまた、とんでもないコトでして!

エエッ!そうくるか!ですよ。 (((( ;゜д゜)))アワワワワ

この映画を観た人は分かると思いますが、
事件を追い続けたジョージア州の保安官は知らず知らずしてとんだ災難。
なんという皮肉。・・・っていうかブラック。

まさかこんな事実に辿り着くとは・・・ですよね。

 

ドラマの中心は、回想シーン。
つまりこの映画の主人公はメアリー・スチュアート・マスターソン。
しかし、その合間合間に差し込まれるキャシー・ベイツの”現在”シーンにこそ味がある
といった感じも受けます。
毎日ちょっとづつ続きを聞く彼女が、話しの中のリジーの姿に影響を受け変わって行く様は
最高に面白いですね。
チョコバーに依存する哀れな姿も印象に残ります。

彼女に話を延々と語る老婆役を演じているのはジェシカ・タンディ
80歳にして『ドライビング Miss デイジー』でアカデミー主演女優賞を受賞。
これはアカデミー賞の主演女優賞としては最年長だそうです。
その後のこの映画でもアカデミー助演女優賞にノミネート。
しかし残念ながら1994年に他界しています。
名おばあちゃんのご冥福を心よりお祈りいたします。

映画そのものが辿り着く結末も素敵なものです。
病室が片付けられている場面では思わず泣きそうになったんですが・・・。
いやあ。あれにはヤラレタ~って感じですね。

でも、ひとしきり物語を話した後で
「あの人たちはあなたの記憶の中で生き続ける」と言ったお婆ちゃんの言葉に
なんだかジ~ンときてしまいました。

お婆ちゃんの正体は初めからバレバレですが、良い映画です。(*´ー`*)

 

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17 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
よい! ()
2006-10-20 13:15:14
この映画はよいぞ!

まったくよいぞ!!



しかも、これこそ「センチメンタル」ではないでしょうか~



ぶらぼ~
返信する
▼るさんへ (【お返事】こっちゃん)
2006-10-20 13:17:50
あ、もう終了です。

惜しまれつつ。(笑)

なんかソレ以外の映画がたまっちゃって。

だから勝手に終了しましたよ。



これは中々見せ場に溢れた映画ですね。

観れば観るほど味が出てくるし。

ぶらぼ~!
返信する
タイトルは知っている (にげら)
2006-10-20 18:53:39
これは、絶対鑑賞したいと思います。

タイトルは知っていますよ。

でもまだ観ていなかったのです。

あらすじを読んで、しっかり観たような気分に

なりましたが、今度100円セールの時、

レンタルしようっと。←せこいかしら・・・



キャシーは魅力的ですね、俳優さんとして。
返信する
おぉ~ (キャシー・かぶ)
2006-10-20 19:36:55
これは名レビューだな。(・ω・)bグッ

この映画の雰囲気を良く伝えた、これぞ名レビュー。

(なぜか、二回褒めてみる)



ラストも良いよね、そして何気にチョイ役のクリス・オドネルが悲しいけど。( ̄TT ̄)ズル



でも読んで一番タメになったのは、キャシー・ベイツに拉致された時の心構えだね。

うん、いつか拉致された時は参考にしておこう!(されるか!!)



では、トラバするデス。コレハ、リンゴ
返信する
おいらは (m52387177)
2006-10-20 20:40:16
そこまで深くかんがえなかったけど、普通に良い映画だと思った作品です。



うっふ~ん(o^-^o) ウフッ



あの料理食べてみたいなぁ~。(´▽`*)アハハ
返信する
ほぉ~ (miyu)
2006-10-20 21:55:03
何か皆さんお褒めの映画みたいですね。

タイトルは何となく聞いた事あるんだけど、

多分観てないなぁ~(^-^;

じゃあたしは半額セールの時にでも~(´∀`*)ウフフ
返信する
ほほう・・・ (may)
2006-10-21 00:23:40
中学の時にこのタイトル聞いて、

なんじゃそりゃーと思って見ていないの。。。

観る、今だからこそ観る!!!

いい映画ってのは知ってるのに

縁がなかったのかな^^
返信する
はんなも (はんな)
2006-10-21 00:25:05
いい作品だったと思ってます。

ジェシカ・タンディみたいな、品のあるおばあちゃんになりたいです。



あぁ、チョコバー食べたい・・・一口でいいから。



返信する
これはなかなかの名作です。 (【お返事】こっちゃん)
2006-10-21 00:58:08
▼にげらさんへ

こっちゃんの記事なんかアテになりませんから

是非ご自分で観ちゃって下さい。

雰囲気もなかなか良い映画なんです。

観るのが一番ですよ。

え?100円セールですか?





▼キャシー・かぶさんへ

そんな、レビューの天才からそんなこと言われるのは恐縮です。

ええ。

こんなオチャラケスットコドッコイな記事を読むよりも

是非たくさんの人に観て欲しいですね。

とても雰囲気の良い映画でした。

クリス・オドネルはめちゃチョイ役ですね。





▼mちゃんへ

あらっ。ヘ(_ _ヘ)コケッ

普通にヨカッタんだね。

まあ、いっか。

あの料理食べたい?今、食べたいって言ったね、チミ。

そ、そうか。





▼miyuぽんへ

おや。まだでしたか。

ならば是非!

これは観ておく価値のある映画でしたよ。

モトはかずろぐさんのオススメで気にとめてあった映画です。

もう1年半前になるけど。

やっと観ました。

って、半額セール待ちですか・・・ウッ





▼mayさんへ

この映画はmayさんにもピッタリ合うと思うな。

ぜひ、観てね。

機会があればでいいので。

大人になった今だから観ておく意味がありますよ、これは。

はい。





▼はんなさんへ

ジェシカ・タンディは良いおばあちゃんです。

最初はウルサイ感じだけなのかな?って思ったけど。

優しいんだよね。

はんなさんはチョコバー禁止なの?
返信する
うわあ! (miyukichi)
2006-10-21 01:57:16
 めちゃめちゃ懐かしい!!

 

 内容の記憶はかなりアヤシイですけど、

 すごくよかったのは覚えてます。

 

 ジェシカ・タンディが素敵
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