空は暮れて丘のはてに かがやくは星の瞳よ 懐かしのマロニエの木陰に・・・
還暦を過ぎた方ならご存知の方も多いと思うが、昭和12年、松島詩子が歌ってヒットした「マロニエの木陰」の歌い始めの文句である。
マロニエという名前が持つ、欧州ぽい雰囲気、また、マロニエの木陰の歌自体が持つシャンソンぽいリズムが受けて、戦前のインテリ達に特に好まれた歌という。
マロニエの和名は、「西洋栃の木」と言われ、ギリシァやブルガリア付近が原産で、パリを始め、ヨーロッパ各地の街路樹としてよく植えられているという。
小生が住む港南台とマロニエのかかわりは深く、1992年3月の「港南台まちづくりセミナー」 において、「港南台の街をヨーロッパの都市をモデルにした街づくりをしょう」という提言があり、1994年3月、故高秀横浜市長らが港南台駅前に植樹した4本のマロニエが発端となり、現在はさらに増やし、約70本のマロニエが5月になると、赤や白の花を咲かせ市民を和ましてくれる。
港南台は、そんなことでマロニエを介してルーマニアとは縁が深く、横浜市とコンスタンツァ市との姉妹都市交流にも代表団を派遣するなど、両国の親善に寄与し、今年は姉妹都市提携30周年である。
作品は、6月に入ってから撮ったもので、既に 旬は過ぎ、赤い花びらの量が少なく、雲の具合と合わせ寂しい感を受けるが、チョイと変わった港南台駅前のマロニエである。