西野さん、顔、
何?
紫色してますよ。
そうそう、二胡の中削っていたんだよ。
何でですか?
音がね、、今いち。もう少し高い音、綺麗にならないかろ思って。あちこち削ってみたんだよ、それで削った後、胴の中口で吹くだろ、だから出てきた粉が顔に着くのじゃないか?
でもマスクしたほうがいいですよ、ゴホゴホしてるでしょ。
マスクしたら、吹けないでしょ。
ともかく、削る。
これはいい。どうほぉさん。
さっきより低音が良く出るみたいですよ。
やりすぎた。?廃棄。
又ですか?
いいのもう一台作るから。
こんなこと半年以上続けたのか、仕事の合間に。(嘘、二胡の合間にしごとでしょ、とほぉさん)いや、ホントに仕事の合間に、約70台くらいつぶした。
今はあちこちのペン立てになっているのと、
荒張りの時の木型になっている。(ちゃんと役に立っているでしょ。ほぉさん)
基本的なことは、間違いがないはず。
でも、何かしっくりこない。
楽器屋さんのSさんが言ったように、わたしの作った二胡は、高音の雑音が出ない。
でも雑音より何より、一番問題なのは、私自身が、納得していないということ。
何でこういう楽器ができたのか、今までの中国製のできないことができたのかということ。
理由は?
この二胡のどこをどう削ったら、どのように変化するのか、?
またそれは、木のせいなのか?、皮のせいなのか?
これは科学の実験と同じ。
たまたま、何かのついでにできた成分が有るとする。
それが何故できたのか、安定した分析が必要。
そうでないといつまでもその、偶然でやるしかない。
警察の言う状況証拠と同じだろう。
その根本の原理を突き止めない限り、良い二胡を作りつずけるというわけにはいかない。
70個の胴をつぶしたとき、初めて、納得した。
胴の口の部分の厚さ。
棹との接触部分の厚み。
真ん中の厚み。
肝心の高音を左右する部分を発見した時は、嬉しかった。
何故自分の作った二胡の高音に雑音が出ないかが、はっきり分かった。
最初の間で考えていた、二胡はジャンベと近いというのは、有る意味正解だった。
二胡の胴の中は、2つにわかれていると言って良い。
低音を響かせるところ、高音を響かせるところ。
音を振動させはじめるところ。
これらを、分類できて初めて、バランスの良い二胡は出来上がるということだった。
もちろん中国製の二胡もそれには近い状態。
多分、今のモデルになっている形は、もちろん正解。
但し、今の二胡と木が違っていたのだろう。
それを発見したのは、セイロン産の黒檀を使って胴を作った時。
それまでの、ココポロやバリサンダーと同じように削り出しても、雑音が出た。
削って削って、弾いてみて、良しこれならという時に、中を覗いてみた。
何と、今の中国製の、蘇州型と、同じ削りになっていた。
多分最初の今の形態の二胡は、黒檀だったのかもしれない。
反対に、インドローズやバリサンダーを今の蘇州型に削って見ると。高音が出ない。
これは、木に依っても、削り方変えなければいけないのだと、理解した時
なんとなく、自分の作った二胡に自信もでき、
初めて、売ってもいいかな?
プロとしての自信も湧いた。
たまたま出来上がったとは言え、それは、様々な変化を含む一つの形の基本であった。
何?
紫色してますよ。
そうそう、二胡の中削っていたんだよ。
何でですか?
音がね、、今いち。もう少し高い音、綺麗にならないかろ思って。あちこち削ってみたんだよ、それで削った後、胴の中口で吹くだろ、だから出てきた粉が顔に着くのじゃないか?
でもマスクしたほうがいいですよ、ゴホゴホしてるでしょ。
マスクしたら、吹けないでしょ。
ともかく、削る。
これはいい。どうほぉさん。
さっきより低音が良く出るみたいですよ。
やりすぎた。?廃棄。
又ですか?
いいのもう一台作るから。
こんなこと半年以上続けたのか、仕事の合間に。(嘘、二胡の合間にしごとでしょ、とほぉさん)いや、ホントに仕事の合間に、約70台くらいつぶした。
今はあちこちのペン立てになっているのと、
荒張りの時の木型になっている。(ちゃんと役に立っているでしょ。ほぉさん)
基本的なことは、間違いがないはず。
でも、何かしっくりこない。
楽器屋さんのSさんが言ったように、わたしの作った二胡は、高音の雑音が出ない。
でも雑音より何より、一番問題なのは、私自身が、納得していないということ。
何でこういう楽器ができたのか、今までの中国製のできないことができたのかということ。
理由は?
この二胡のどこをどう削ったら、どのように変化するのか、?
またそれは、木のせいなのか?、皮のせいなのか?
これは科学の実験と同じ。
たまたま、何かのついでにできた成分が有るとする。
それが何故できたのか、安定した分析が必要。
そうでないといつまでもその、偶然でやるしかない。
警察の言う状況証拠と同じだろう。
その根本の原理を突き止めない限り、良い二胡を作りつずけるというわけにはいかない。
70個の胴をつぶしたとき、初めて、納得した。
胴の口の部分の厚さ。
棹との接触部分の厚み。
真ん中の厚み。
肝心の高音を左右する部分を発見した時は、嬉しかった。
何故自分の作った二胡の高音に雑音が出ないかが、はっきり分かった。
最初の間で考えていた、二胡はジャンベと近いというのは、有る意味正解だった。
二胡の胴の中は、2つにわかれていると言って良い。
低音を響かせるところ、高音を響かせるところ。
音を振動させはじめるところ。
これらを、分類できて初めて、バランスの良い二胡は出来上がるということだった。
もちろん中国製の二胡もそれには近い状態。
多分、今のモデルになっている形は、もちろん正解。
但し、今の二胡と木が違っていたのだろう。
それを発見したのは、セイロン産の黒檀を使って胴を作った時。
それまでの、ココポロやバリサンダーと同じように削り出しても、雑音が出た。
削って削って、弾いてみて、良しこれならという時に、中を覗いてみた。
何と、今の中国製の、蘇州型と、同じ削りになっていた。
多分最初の今の形態の二胡は、黒檀だったのかもしれない。
反対に、インドローズやバリサンダーを今の蘇州型に削って見ると。高音が出ない。
これは、木に依っても、削り方変えなければいけないのだと、理解した時
なんとなく、自分の作った二胡に自信もでき、
初めて、売ってもいいかな?
プロとしての自信も湧いた。
たまたま出来上がったとは言え、それは、様々な変化を含む一つの形の基本であった。