以前から考えていたことですが、運送してもらって楽器の修理というのをやろうかと思い始めています。
光舜堂を始めてから、1000台を越える楽器をお客様に見せてもらってきています。
確率から言って、ほぼ95%くらいは、調整が必要な状態です。
落下や転倒等の事故による破損というのも、5%くらいはあります。
それより多いのは、経年変化による胴の切れるや皮の緩みです。
皮の張り替えはもうすでに、この3年で、60台を越えています。
ですから、お任せ願えるのでしたら、西野ならまあ日本人の職人としてちゃんとした、修理をするだろうと言う風に想っていただいたら、調整も修理も、送っていただいてもやろうと思います。
今の二胡界には、調整をご自分で出来ると思っている方も多いようです。
確かに千斤は結べるでしょう、駒も入れ替えられるでしょう。スポンジもいろいろ変化をつけて入れ替えられると思います。
しかし、音を聴きながら健全に、鳴ると言う事を実現すると言うのは、とても大変なことなのだと言うのも、調整や駒の交換などしていると、お分かりになるとも思います。
世の中には、本など或いはネットなどでもいろいろ調整の仕方が流布されています。
しかしそこに書いていないこともあるのです。
例えば、空弦時の雑音はどうやって止めるか、ウルフ音はどうやって止めるか、或いは、千斤の棹からの距離の決め方等単に20ミリくらいが目安ですととしか書いていません。
これは調整ではありません。たんに巻き直しでしか無いのです。
柔らかい糸で出来ているにもかかわらずその伸びというのを全く計算されていないことも多いのです。
糸は織ってありますから、その分伸びます。また糸の種類を木綿や麻など伸びやすく切れやすい物に平気でしている方も、或いはそれを進める方もいます。
そのように二胡の調整というのが、まだ確立されていないと考えて下さい。
私にしても糸の結び方回し方だけでも5種類を使い分けます。
その事と、駒の高さの調整によりウルフ音が無くなったり、もしますが、千斤の高さがこのくらいで駒の高さがこのくらいという決まりはありません。
それは皮が、年々変化していくからです。
この変化に対応すると言うのが、二胡の調整の一番大切なことなのです。
このあたりのことなどご理解していただける方には、近々、運送しての調整なり修理なりお引き受けするべく今考えています。
このあたり皮の変化に対応するのだと言うことでさえどの、本にもネットにも書かれていないのです。
彪駒一つにしても、硬い木に斜めに薄い鋸を入れなければいけません。
当然まずは、直角にはを入れてそれをしだいに斜めに削っていきますから、鋸の入るあたりは傷が付きます。
ほぉさんなどは、これは傷だと言うのですがこれ以外に鋸を入れる方法が無い位に硬いし斜めなのです。
その辺りが傷だと御咎めになる方は、彪駒は注文しない方が良いと思います。
又以前二胡の頭が取れた方がいらして、全く分からないように直して欲しいとのことでした。
それは無理です、元々からして違う木を接ぎこんであるのですから。
頭が取れて初めて部分的に色が違うと言うことに気が付かれるくらいです。
接ぎの面で合われたものは、必ずラインが入っていたはずなのです。
又、木の途中が割れた物はギザギザになっています、これをそのままそーっと持って来ていただければ、全く判らない様に元に戻せます。
しかしその部分を触ったり、押しつけてみたり細かな木屑が無くなっていたりすると全く分からないと言うのは難しいです。
但し、ホントに真剣に見なければわからないと言うぐらいには治ります。
等々、ご連絡をいただいてメールでのやり取りなど沢山して、ご納得いただける方の物は直せるかとも思います。
どんな楽器も、ヴァイオリンでさえ皆さん楽器を弾く方は我が子と思っています。それを預けると言うのは、最終的には信頼ということだけです。
ヴァイオリンなどは日本中あちこちに優秀な修理屋さんがいます。
二胡は今のところ、それほど信頼されているという方は私を含めいないようです。
ですので、今まではお顔を合わせて、お話しして以外の修理調整はしなかったのですが、そろそろ、始めても良いのかなという気もしてきています。
そのくらいにお問い合わせは増えて来ているのです。
「虎駒」「彪駒」ご注文の方やっと出来上がりました。今日送ります。
光舜堂を始めてから、1000台を越える楽器をお客様に見せてもらってきています。
確率から言って、ほぼ95%くらいは、調整が必要な状態です。
落下や転倒等の事故による破損というのも、5%くらいはあります。
それより多いのは、経年変化による胴の切れるや皮の緩みです。
皮の張り替えはもうすでに、この3年で、60台を越えています。
ですから、お任せ願えるのでしたら、西野ならまあ日本人の職人としてちゃんとした、修理をするだろうと言う風に想っていただいたら、調整も修理も、送っていただいてもやろうと思います。
今の二胡界には、調整をご自分で出来ると思っている方も多いようです。
確かに千斤は結べるでしょう、駒も入れ替えられるでしょう。スポンジもいろいろ変化をつけて入れ替えられると思います。
しかし、音を聴きながら健全に、鳴ると言う事を実現すると言うのは、とても大変なことなのだと言うのも、調整や駒の交換などしていると、お分かりになるとも思います。
世の中には、本など或いはネットなどでもいろいろ調整の仕方が流布されています。
しかしそこに書いていないこともあるのです。
例えば、空弦時の雑音はどうやって止めるか、ウルフ音はどうやって止めるか、或いは、千斤の棹からの距離の決め方等単に20ミリくらいが目安ですととしか書いていません。
これは調整ではありません。たんに巻き直しでしか無いのです。
柔らかい糸で出来ているにもかかわらずその伸びというのを全く計算されていないことも多いのです。
糸は織ってありますから、その分伸びます。また糸の種類を木綿や麻など伸びやすく切れやすい物に平気でしている方も、或いはそれを進める方もいます。
そのように二胡の調整というのが、まだ確立されていないと考えて下さい。
私にしても糸の結び方回し方だけでも5種類を使い分けます。
その事と、駒の高さの調整によりウルフ音が無くなったり、もしますが、千斤の高さがこのくらいで駒の高さがこのくらいという決まりはありません。
それは皮が、年々変化していくからです。
この変化に対応すると言うのが、二胡の調整の一番大切なことなのです。
このあたりのことなどご理解していただける方には、近々、運送しての調整なり修理なりお引き受けするべく今考えています。
このあたり皮の変化に対応するのだと言うことでさえどの、本にもネットにも書かれていないのです。
彪駒一つにしても、硬い木に斜めに薄い鋸を入れなければいけません。
当然まずは、直角にはを入れてそれをしだいに斜めに削っていきますから、鋸の入るあたりは傷が付きます。
ほぉさんなどは、これは傷だと言うのですがこれ以外に鋸を入れる方法が無い位に硬いし斜めなのです。
その辺りが傷だと御咎めになる方は、彪駒は注文しない方が良いと思います。
又以前二胡の頭が取れた方がいらして、全く分からないように直して欲しいとのことでした。
それは無理です、元々からして違う木を接ぎこんであるのですから。
頭が取れて初めて部分的に色が違うと言うことに気が付かれるくらいです。
接ぎの面で合われたものは、必ずラインが入っていたはずなのです。
又、木の途中が割れた物はギザギザになっています、これをそのままそーっと持って来ていただければ、全く判らない様に元に戻せます。
しかしその部分を触ったり、押しつけてみたり細かな木屑が無くなっていたりすると全く分からないと言うのは難しいです。
但し、ホントに真剣に見なければわからないと言うぐらいには治ります。
等々、ご連絡をいただいてメールでのやり取りなど沢山して、ご納得いただける方の物は直せるかとも思います。
どんな楽器も、ヴァイオリンでさえ皆さん楽器を弾く方は我が子と思っています。それを預けると言うのは、最終的には信頼ということだけです。
ヴァイオリンなどは日本中あちこちに優秀な修理屋さんがいます。
二胡は今のところ、それほど信頼されているという方は私を含めいないようです。
ですので、今まではお顔を合わせて、お話しして以外の修理調整はしなかったのですが、そろそろ、始めても良いのかなという気もしてきています。
そのくらいにお問い合わせは増えて来ているのです。
「虎駒」「彪駒」ご注文の方やっと出来上がりました。今日送ります。