二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

二胡を扱う最低限の知識。駒に関して。

2015-12-14 12:40:30 | ■工房便り 総合 
新しい楽器が何となく雑音ポイのは皆さんももご存知だと思います。

楽器の様々な部分が持っている様々な音が同時に鳴りだすからです。

胴の6枚の板それぞれに、基本的な振動を持っています。

ですから最初は、それぞれ勝手に鳴るのです。

そうすると騒音の塊にもなります。

ですからもし初心者の方が、なんだか雑音がと言って、先生に訴えたとしても、「弾き込んでください」

と、5分ぐらい先生が見本を見せてあげると、その楽器はだんだん雑音ポさがなくなってくるのが、生徒さんにもわかります。

そうすれば弾き込ことが大切というのが生徒さん達にも伝わると思います。

これは駒に関しても同じことが言えます。

たった直系12ミリくらいの木の塊ですが、これも同じく鳴りだすのに時間がかかります。

今までの経験では、毎日1時間弾いたとして、1週間くらいすると見違えるような鳴りになってきます。

ですから、少し慣れてきた生徒さんが、駒をあれこれ取り換えるようになってきたりした時に、

せめて新しい駒は、1時間ぐらいは弾いてそれからほかの駒に交換するようにと、伝えてほしいのです。

楽器屋さんへ行ってあるいはご自分でも駒を交換すると確かに、音色は変わります。

中には音色は良いけれど雑音がなどと言うのもあります。

もし音色が気に入っているようでしたらすぐ交換しないで、せめて1時間くらいは弾いてやってください。

ですから楽器屋さんで駒を取替えを繰り返して胡の駒が合いそうということになっても、

家に帰って弾いてみてしばらくするとなんだかちょっと違うなという気がしてきたりもします。

そしてまた次々と駒を交換するおt駒の成長する時間が無くて、結局不満が残ったりもします。、

胡の音色が良いなという駒に出会ったら、まずは10分でも良いから弾き込んでそれから駒を取り換えて下さい。

そして、駒の形状の問題です。

特に駒の底面。

駒を作る人と言うのはたくさん居ますね、皆さんの中にも作った経験なる方はいらっしゃるでしょう。

材質、形状、大きさななどはそれぞれ工夫しているところですが、

同じ材料で、形状でも、底面の携帯を気にする人と言うのはそれほど多くありません。

ヴァイオリでも、ヘグムでも同じことですが、振動板に密着するというのがいかに大切かというのは女常識ですし、
調整士の一番苦労するところでもあります、

二胡の場合市販されているものには、これは幾つか種類があって、まずは真っ平らな物。



そして底面が少し凸面をしている物とあります。(この凸面はメーカーによってかなり違いがあります)

底面が真っ平らなものは、比較的、新しい皮に向いています。

何故なら、皮がまだ硬くかなり平らだからです。

弦の振動を、駒を通して皮に伝えるのですから、新しい皮には、平らなものの方が向いています。

また弾き込んでいくうちに皮や柔らかくなります。

そうなったら少し底面の丸いものの方が、皮に密着しやすいです。

丸い面に皮が沿ってくれます。





また、先程の駒はしばらく弾き込めというのは、駒が皮に密着するということも含みます。

新しい皮は、表面の鱗がまだ硬いです。

そうすると、駒は、鱗の上で浮いてしまっています。

鱗は平らではありませんから。

ですからしばらく弦に押し付けられて駒の底面が、皮に馴染んでくる頃にしっかりと鳴りはじめるということもあります。

特に鱗が大きい物は、駒の底面が鱗の上で動き易いのです。

初心者用の花梨の二胡などは、鱗の小さな皮が張ってあることが多いです。

鱗が小さければ、若い蛇皮ということもあって、駒は皮に密着しやすく、比較的すぐ音が出てきやすいということもあります。

ですから鱗の大きなものが張ってある場合、鳴りだすまでに少し時間がかかるということもあります。

皮にも脱皮寸前の硬い皮、脱皮したばかりの柔らかい皮などいろいろあります。

ですからそれに合わせて駒の底面も削り合わせると良いのです。

ヴァイオリンは、楽器それぞれに表板の局面が違います。

ですから駒の底面が密着するように削り上げるというのは駒の調整の、基本です。

ですから、駒を購入する際にも、底面の形状をよく見てご自身の皮の硬さに、合わせて下さい。

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