このところ送りでもご来店でもご自身の楽器を弾いていて、
なんとなく内弦の音が、、
違和感があるし、
以前のようには低音という感じで聞こえてこない、
という人が増えています。
それがそろいもそろって、
紫檀といわれる楽器なのです。
紫檀といっても、いろいろありますが、
とくに小葉紫檀、そして本紫檀。最近販売され始めた、アフリカ紫檀(パーロッソ)
これらが特にその傾向があります。
もともとは良く鳴る、重低音という感じが、
じわじわと、音にならなくなるのです。
音色として聞こえてこないのです。
雑音といえば雑音なのです。
でもなんだかぼわーーーとした感じ、
そこで、考えました、
ほとんどそのような傾向を示す二胡は皮が緩くなり始めていることです。
それも、この7,8年で購入されたものが多いのです。
中にはまだ3年と言うものもあります。
これらの楽器、皆s何位お聞きするとどうやら最初から良く鳴っていた。
それも普通なら、プロが弾いて1年やそこらかかる低音の音の出が、最初から良かった。
というものが多いのです。
最初から良い音色なので購入しましたという方が多いです。
数年弾き込んできてさらに皮が振動し始めた時に、その強くなった振動に耐えられなくなって、
胴の音の出のバランスを崩すようです。
これ黒檀には少ないのです、
もともとからして、それほど良く振動するというわけではない黒檀は、
むしろ、数年弾き込んでやっと良い振動になるという感じです。
続けて同じような症状の楽器をお預かりして、気が付いたことです。
この症状治ります。
要するに、低音が出る部分の胴の木の厚みを増やしてやるのです。
ほんらい、紫檀には紫檀の厚みがあるべきなのですが、
同じ型で作っているメーカーとしては、一台一台に対応しているわけにはいきません。
硬い木は薄く柔らかめのものは少し厚くなどという事はできないのです。
でも花窓さえ外せば、内部に手が入りますので、この問題は解決します。
内弦でお困りの方は一度光舜堂にいらしてください。