おじんの独り言

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ケラ(螻蛄) 俗称オケラ

2017-08-07 20:13:38 | 
午前中は曇っていましたが午後からは快晴になり一気に暑くなりました。流石のノロノロ台風も完全に抜けたようです。
草取りをしていたらケラが出てきました。私たちはオケラと呼んでいましたがこれは俗称で正式にはケラだそうです。
ありふれた虫ですが最近は見かけませんでしたので、ちょっと顔だけ写させてもらいました。
ケラについては詳しいことは知りませんので、調べてみると面白いことが色々ありました。
ケラはバッタ(直翅)目のケラ科に属する昆虫で日本国内ほぼ全域に分布していますが、国内には「ケラ」という単一種しか生息していないのだとか。
これは南北に長い日本列島において、北海道から南西諸島まで、同一種が存在することは、極めてまれな珍しいことなのだそうです。
北国と南国では住んでいる昆虫たちの種が異なるのが普通で、南のものを北に持っていくと普通生息できません(その逆も然り)。
同一種であるなら、北海道のオケラを南西諸島に、あるいはその逆に沖縄のオケラを北海道に移動させ、その自然の野山に放しても十分生きられるということは凄いことなのだとか。
オケラの前脚ですが、ご存知のように太く頑丈になっており(これが最大の特徴)、モグラの前足とよく似た形態になっています。
外向きについたツメのあるこの前脚は土を掘るのに適しており、オケラはこれを使って土を掻き分けながらトンネルを作り、地中を進むことができます。
「オケラとモグラは、昆虫と哺乳類というまったく系統の違う生き物なのですが、その生活や生態は共通するところが多く、形態も類似しているところが多いのです。
前脚の形態もそうですが、そのほかにも全身を筒状に丸めることができること、体の表面に細かい毛が密生して汚れが付きにくいこと、トンネル内を掘り進むのに有利なように東部の先端が楕円形をしていることなどが挙げられます。
こういった種を超えてその生活に有利なように共通の特徴を持つものを「収斂進化(しゅうれんしんか)」といい、モグラとオケラの前脚の形態の共通性は、その代表例としてよく論じられていて、
ラテン語表記の学名にしろ、英語名にしろ、オケラの場合は「モグラコオロギ」という名が与えられているのです。」とあります。
更にある調査によるとケラを知っている人は多いけど(調査では9割)、実物を見たことのある人は、日本人の31%(約3割)しかいないそうです。ちょっと驚きですね。
また俗に「オケラになる」という言葉がありますがこれもケラを前から見ると万歳をしているように見えるため、一文無しでお手上げ状態になった姿に見立てたとする説が有力とされています。
いろいろ調べると面白いです。
つぶらなくりくり目玉でけっこう可愛い顔をしています。



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2 コメント

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懐かしい! (nampoo)
2017-08-07 22:11:12
こんばんは。
オケラの正式名称はケラなんですか。
しかし九州のケラも北海道のケラも同じ種類というのはびっくりです。
子どものころ広場で土を掘り返しているときなどに、
たまに見つかることがありました。
皆大喜びで捕まえていました。
そういわれればあまり見ないムシでしたね。
ケラの名前の由来も面白いですね。
一つ物知りになりました。ありがとうございました。
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Unknown (おじんの独り言)
2017-08-08 06:58:41
おはようございます。
ケラ、土中に居るためあまり見かけない虫ですが、
子供の頃は見つけると捕まえてよく遊びましたね。
噛みついたり、刺したりしないので安心して手の中に包んでいました。
指の間から逃げようとかき分ける様がくすぐったく、
皆「キャッキャッ」と騒いでいました。
オケラと呼んでいたのは親しみを込めた呼び方なんでしょう。
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