ちょっと今更感が漂うけれども
「ドラえもん」最終話、勝手に出版した男性が謝罪
電池切れで動かなくなったドラえもんを、
35年後にロボット工学の第一人者に成長したのび太が修理し、
蘇らせるというストーリー。
うん、実に感動的。
ラジオで
某芸能人が「最終回」として紹介したこともあったらしいし、
本当にこれがドラえもんの最終回と信じる人は今も居るはず。
しかし実際の所は、
今から10年近く前に
熱心なファンが
「自作の最終回」と注釈をつけた上でネットに掲載。
それを観た第三者が
チェーンメールとして広めたというのが真相。
勿論このストーリーの作者は、今回出版した男性とは
全く違う人物。
元記事にもあるように今回の一件は明らかに
「一線を超えている」。
僕自身も子供の頃は
自作のドラえもんを漫画で書いていた時期もあり
(まあ内容はオリジナリティあるものとはとても言えなかったがね(笑))
オリジナルの話を作って楽しみたいという気持ちはわからない事もないのだが
ものには限度というものがある事くらいは分かろうものですが・・・。
ドラえもんの最終回については、
「植物人間ののび太がみた夢だった」というものも有名。
(実際職場の某女性は、
これが本当の最終回と思い込んでいた(苦笑))
流石にこれは誰が言い出したのかは定かでないが、
当時健在だった藤子・F・不二雄氏も
『デマ』と明言していたものです。
そのF氏が亡くなった為、ドラえもんは未完の作品となってはいるが、
実際
最終回として描かれた作品は存在している。
コミックス6巻に掲載された
「さようならドラえもん」をはじめ、
学年誌(「小学○年生」という類)用に描かれた最終話が
3つ。
いずれも
ドラえもんが未来の世界に帰って行くという結末。
唯一コミックス化している「さようなら~」にしろ、
すぐに
「帰ってきたドラえもん」(7巻に掲載)で復活しているし、
何よりその後もドラえもん自体は続いたわけだから、
純粋な最終回とは言い難いのかも知れない。
しかし僕の中では経緯はどうあれ、
作者が終わらせる意図をもって描いたこの3作がドラえもんの最終回。
作品の連載形式上、複数に枝分かれしたに過ぎないという認識でいる。
あるいは
『45年後…』という話もそれに近いかも(これも学年誌に掲載されたもの)。
いつかアニメのドラえもんが最終回を迎える時は是非、
上記最終回群(?)のいずれかを、使って欲しいものです。
(ちなみに『45年後・・・』に関しては
旧声優陣の最終回の前週に放送済)
くれぐれも
今回のストーリーを使う事は無いように。
植物人間云々は言わずもがな(^^;
ってあるわけがないね(笑)